私の平日のローマ

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日本は連休中ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。私は5月半ばまで出張がないので久しぶりにゆっくりとローマを堪能しています。以前にも書きましたが、イタリアといえばピッツァ、時々平日の夜に同僚や友人と一緒に食べに行くことがあります。先週の木曜日は職場の近くのNuma al Circoというところでプロヴァンスに住むフランス人の友人、カメルーン人の同僚、インド人のコンサルタント、ベニン人のインターンの人と5人でハッピーアワーでピッツァをいただきました。そしてその前の週には日本人の友人のOさんとEmmaというピッツェリアに行きました。実はOさんと私はここには二人で結構通ってしまっているんですね。先週はアンチョビがのったブッファラ(水牛モッツァレラ)マルゲリータをいただきましたが、写真は結構前の写真で冷製ブッファラのマルゲリータを頼んだ時のものですね。シンプルにマルゲリータ&ブッファラピッツァも美味しいです。写真の時にOさんが頼んだのはホワイトピッツァ(ピッツァビアンカ)にプロシュート(生ハム)のようですね。ちなみに前も書いたかもしれませんが、イタリア人にとってピッツァのお供の飲み物は基本的にはビールかコカコーラです。ワインを飲んでもいいんでしょうけれど、そんな人がグループにいると私のイタリア人の友人はほぼ全員「え、ワイン?」と怪訝な顔をします。イタリア人はこういった細かい食のルールにまあまあうるさくて時々笑えます。

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富士山の火口を覗く

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私と夫のAさんは割と長いこと富士山に登りたいと思っていたんですが、中長期的な体力作りや、私の一時帰国とAさんの休暇の擦り合わせや、山小屋の予約状況や、天候などの色々な要素がピッタリくることが必要で、2019年にも登ろうとしたんですが雷雨に見舞われてしまって、その後コロナがきて、やっと機会が巡ってきたのが昨年2023年の7月でした。上の写真は富士山の火口です。すでに登頂の喜びは噛み締めた後ではあったんですが、これが見えた時は「富士山の火口!」と興奮したのを覚えています。富士山の頂上のこのお鉢巡りの景色って、ほぼSFの世界です。火星とかそういうところに到着した気分。「火星っぽいよね!」と大騒ぎしたものの、もちろんそんなところには行ったことがないです。

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ぼくの叔父さん

Day 2

3月の半ばに甥っ子のKがローマに遊びにきてくれました。ちょうど小学校を卒業して都会っ子が避けては通れぬ中学受験の洗礼を受けて、やっと訪れた短い春休みの塾講習の合間を縫って弾丸のローマ旅行。実はKのお姉さんであるMは小学4年生の時にローマに来ているので、本来ならばもう少し前に来ていてもおかしくなかったのですが、色々と忙しくてやっと機会が訪れたのが今年だったのでした。母親である私の姉に一緒に来てもらいたかったのですが姉も仕事が忙しく、どうしようか、となったときに私の夫のAさんが「連れて行ってあげるよ」と言ってくれてこの上の写真の凸凹コンビの爆誕となったのでした。

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15年目のイタリアンクッキング

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私は2006年の1月31日からイタリアに住み始め、途中2017年から2020年まで丸4年のバンコク生活を除くと、今年の2月1日でそんなイタリア生活も15年目を迎えたことになるんですね。そんなイタリアで私もいろいろなところへ行き、興味深い人々に出会い、別れ、といろいろな経験をしてきたわけですけれど、なんとイタリア料理教室には行ったことが無かったのです(大袈裟)。バンコクではかなり熱心に通ったというのに。それで今年の3月、職場の同僚の皆さんと仕事上のチームワークを良くするための活動の一環としてクッキングクラスに参加することにしました。ピザを作るコースとパスタを作るコースとあったのですが、私はパスタコースに参加してみました。一緒に参加したのはアメリカ人3名、ポルトガル人1名、インド人1名、私(日本人)1名の6人のグループ。

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ボンチ良き良き

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イタリアといえばピザ、と連想する方も多いと思いますが、断言します。イタリアのピザは美味しいです。ちなみにイタリアで「ピザ」というと斜塔のあるトスカーナの町の名前だと思われる(ピサ、とも言いますがイタリア人はピザとも言います)のでここは心をイタリア人化して「ピッツァ」と言い張ることをお勧めします。私は個人的にはローマ風ピッツァよりもナポリ風ピッツァが好きです。こう言うと「どう違うの?」と思う方もいらっしゃいますよね。ローマ風は薄くてカリカリ、ナポリ風は分厚くてモチモチ、という説明が一般的なんですが、私としてはこの説明にはうーんと言うしかない、というか、本当に店次第なのでなんとも言えないんですよね。ナポリ風が分厚いかどうか、という根本的な部分も疑問がなきにしもあらず。と言うのも、確かにピッツァのフチは膨らんでいるのですが、(マリナーラなどの)ソースや具が乗っている部分は分厚いとは言い難いのではないでしょうか。とはいえ「モチモチ」には同感です。ナポリ風は確かに全体的にモチモチしてます。でもそれはどうしてかと言うと、多分焼き方(というか焼き時間)の違いがあると思うんですね。ナポリでピッツァを頼むと明らかなんですが、とにかく高温の薪オーブンでものすごく素早く焼き上がるイメージがあります。ローマ風はどちらかというともう少しじっくり、サクサクに仕上げる、というイメージ。そしてそこに第3のピッツァと言うものがローマには存在します。それがピッツァ・アル・ターリオ(切り売りピッツァ)。

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