富士山とコーヒー

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Full album is available at Fuji and Japan July 2019 | Flickr

Aさんと二人で結構ストイックな約1年半のトレーニングをしたあと、今年の7月に富士山に登ろうと計画して行ってきたんですが、なんと2日目のピークアタックの日に雷と豪雨に見舞われ、8合目から安全のために下山という残念な結果になってしまったんですね。でもそもそも1日目から天気が悪く、登れたとしても景色は微妙であろうという気配だったので、景色が見えない頂上に登ってもねぇ、となってあっさりと下山を決めたのでした。これで考えさせられたのが「一体なんのために富士山の頂上まで登るのか」というちょっとクリーシェですがごく一般的なこと。この哲学的疑問は、ありふれた「なぜ人は生きるのか」のような疑問と同列で、コレという正解がない上に全ての回答が正解でありうるという非常に個人的なものです。色々と考えてみました。

まず一般的に考えられる説を羅列してみると、例えば(1)頂上に登りました、という事実による達成感を得るため、あるいは(2)頂上という限りなく狭いポイントまで行くことによる非現実感を伴う「踏破」感を得るため、などが考えられます。そして(3)頂上から見える景色を見てみたい、あるいは頂上でしか見ることができないものを見てみたい(レア感)、あるいは(4)頂上にいる自分をそこからの景色とともに客観視してみたい、などもあるかと思います。私なんかは(3)が非常に大きい理由ですね。そしてそこからさらに考えると(5)頂上に登った自分を褒めたい、あるいは(6)頂上に登った自分を褒められたい(すごーい、とか)というようなちょっとヨコシマ(そうでもないけど)な理由もあるのかもしれません。さらには体力や運動能力に自信があるようなタイプだと(7)富士登山なんて朝飯前だぜ(アピール)や(8)サクッと5、6時間で往復できちゃったよ(アピール)のようなものも、もしかしたらあるのかもしれません。ご年配の方となると(9)まだまだ若いよ、富士山くらいだったら登れます(自己確認、あるいはアピール)のようなものもあるかもしれませんね。そしてやっぱりコレでしょうと思うのが最後(10)頂上に登りたい理由なんてわからないよ(どうでもいい)、ただ登りたいだけ、というのもの。他にも色々あるかもしれませんが、私とAさんの場合は1位が(3)、2位が(1)、3位が(10)といったところでしょうか。ですから「景色」重視なので天気がいい日にまたアタックしたいという気持ちです。来年かな。

ちなみに今回は河口湖近くで前泊したのですが、お部屋のテラスに暖炉があってそこで朝からコーヒーを沸かして飲んだのが本当に絶品で、下の写真のように朝からしっかり富士山も見えて、味覚とかそういったものもやっぱり視覚に影響されるのかなとしばらく真面目に考えました。コーヒーの美味しいイタリアにしばらく住んだけれど、こんな美味しいコーヒー飲んだことないよ、と真剣に思ったのでした。良い夏の思い出になりました。

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2 Replies to “富士山とコーヒー”

  1. こんにちは。いつも楽しく拝見しています。

    私は一年半前から富士山に登るために努力する日々/時間が楽しいかもしれません。もちろん理由3も欠かせないですが!私と旦那もアラスカのディナリでキャンプ泊をするために、休みになればどこか近場でキャンプの練習をしています。まだディナリには行けていないのですが、その準備期間から楽しいです。

    それにしても、コーヒーの写真、とても美味しそうに見ます。

    1. 絵美さん、お久しぶりです。更新が途切れ途切れでも見てくださっていると知って嬉しいきもちです!ディナリいいですね、憧れます。確かに準備期間にいろいろと調べたりお買い物したり(また!)などは楽しいですよね。トレーニングはちょっと真面目にやってしまったのでキツかったですけど。コーヒー本当に美味しかったです。あの味また再現しに来年も頑張ります。

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