日本は連休中ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。私は5月半ばまで出張がないので久しぶりにゆっくりとローマを堪能しています。以前にも書きましたが、イタリアといえばピッツァ、時々平日の夜に同僚や友人と一緒に食べに行くことがあります。先週の木曜日は職場の近くのNuma al Circoというところでプロヴァンスに住むフランス人の友人、カメルーン人の同僚、インド人のコンサルタント、ベニン人のインターンの人と５人でハッピーアワーでピッツァをいただきました。そしてその前の週には日本人の友人のOさんとEmmaというピッツェリアに行きました。実はOさんと私はここには二人で結構通ってしまっているんですね。先週はアンチョビがのったブッファラ（水牛モッツァレラ）マルゲリータをいただきましたが、写真は結構前の写真で冷製ブッファラのマルゲリータを頼んだ時のものですね。シンプルにマルゲリータ＆ブッファラピッツァも美味しいです。写真の時にOさんが頼んだのはホワイトピッツァ（ピッツァビアンカ）にプロシュート（生ハム）のようですね。ちなみに前も書いたかもしれませんが、イタリア人にとってピッツァのお供の飲み物は基本的にはビールかコカコーラです。ワインを飲んでもいいんでしょうけれど、そんな人がグループにいると私のイタリア人の友人はほぼ全員「え、ワイン？」と怪訝な顔をします。イタリア人はこういった細かい食のルールにまあまあうるさくて時々笑えます。
ところでなぜこのEmmaというピッツェリアに私たちがよく行くか、というと、多分一番の理由はここが夕方６時半にはオープンするからなんですね。一般論として、イタリアのピッツェリアのオープン時間は結構遅めです。最近こそ早くなったかもしれませんが、私がイタリアに来た頃は夜８時半というのが早い方でした。そして、そんな遅くに（イタリア人の夕食時間）こんなこってりしたもの食べられないよ！となる旅行客の代表がアメリカ人なんですね。今でも６時半に予約して（Oさんがいつも予約してくださいます）行くと、周囲にイタリア人がいることは滅多にありません。アメリカンな英語が飛び交っていることが普通です。でもだからと言ってここがツーリスティックな場所かと思うとそうでもなくて、夜９時を過ぎるとイタリア人でいっぱいになります。そして初めて行った時に、ここで私のシチリア出身のイタリア人の友人のDにばったり会った時に「ここは美味しいよ」と言っていたので、私たちは単純にこのピッツェリアがお気に入りになったのでした。
そしてこの６時半オープンは私たちが６時ごろに仕事を切り上げて行くのにちょうどいい時間で、８時には帰宅の途につけるのでとても楽なのです。イタリア人とピッツァに行くと９時スタートで家に着く頃には午前様なので翌日に響くんですよね。あと２番目の理由としてはここのピッツァの生地がピエールルイジ・ロッショーリさんの生地を使っているということ。伝説のピッツァ生地を作るシェフなんですけど、ロッショーリの切り売りピッツァはAntico Forno Roscioliで気軽に買えるのでローマ旅行を考えている方はぜひ。もちろんEmmaでゆっくりいただくのもいいと思います。早い時間からやっているし、時間が選べるし、予約をすれば並ばずに入れるのでおすすめです。
そしてローマの日常といえば、もう5月になってしまったのでこんなに藤棚が綺麗な時期は過ぎてしまったのですが、私の家の近くの公園の藤棚がすごく綺麗で4月の前半はかなり癒されました。時々イタリア人はこれをフージとよんだりします。英語だとジャパニーズウィステリアですね。
こちらも日常といえば日常なトリトーネの噴水。ローマ中心地のトレビの泉の近くにあるこの噴水ですが、私が最近通い始めたヘアサロンに行くために地下鉄バルベリーニ駅を使うとここを日常的に通ることになります。バルベリーニ広場の全体像はこんな感じ。上の写真をよーく見ると左奥に二枚貝の蓋が一枚開いているような扇形の白い噴水が見えるかと思うんですが（ストップサインの左横）、それも有名な蜂の噴水です。どちらもベルニーニが作ったもので、１７世紀にはトリトーネの方が人間用、蜂の方が家畜用（馬車の馬とかでしょうか）、となっていたようですよ。蜂の噴水の名前の元になっている、貝殻にとまった3匹の蜂はバルベリーニ家の紋章に由来しているそうです。
最後の日常はこちら、テスタッチョ地区にあるマルモラータ通り沿いのGianfornaioというバール・ベーカリー。昨日も朝から家で母とフェイスタイムしながらダラダラしていたら、アメリカ人のMとイタリア人のFがグループチャットで一緒にコーヒーしようよ、と誘ってくれて行ってきました。上の写真はもっと前に撮ったものですけど（昨日はホワイトチョコのコルネット、つまりクロワッサンをいただきました）。ここはサービスが早くて、フレンドリーで、ゆっくり座っておしゃべりできる雰囲気があるのと、シンプルなイタリアらしいお菓子が美味しいのと、友人と会うのに便利なところにあるのでかなり通ってしまっています。先日甥っ子がローマに遊びにきてくれた時も、甥っ子のカップチーノデビューにここに連れてきました。甥っ子は初めて飲んだカップチーノ美味しい、と言ってくれましたよ。
今日は思いつくままに、最近の私の行った場所や日常のこと、好きなお店も色々と記録しておいた方がいいかなと思ってつらつらと書いてみました。１年間ブログをサボっていた時の出張の記録なんかも思い出しながらまた書いていきたいと思います。