なんと、1年以上もブログをほったらかしにするという暴挙に出ていました。家族の皆様、大変申し訳ありません。もし暇つぶしにのぞいていたという方もいらしたらお久しぶりです。忙しいわけではないのですが、なんとなくブログから遠のいていました。最近以前持っていたドメインのeiyou.netを手放したので、いろんなページでリンク切れも発生しているかと思いますがちょこちょこ修復できたらと思っています。
Continue reading “Simon Boccanegra (Giuseppe Verdi)”五感に癒しのドロミテ(ドロミーティ)
9月の末に夫のAさんとイタリア北部のトレンティーノ州のドロミテ(イタリア語だと複数形になるのでドロミーティ)を訪れました。ローマから電車で5時間弱でトレント駅に到着し、そこからはレンタカーです。実はボルツァーノ駅の方が近いのですが、トレントの方が町が少しだけ大きく、レンタカーのチョイスもよさそうだったので、運転を楽しむことにしてトレントから車で2時間ちょっとのブレッサノーネというエリアにある山岳リゾートに泊まることにしました。とはいえ、到着した日の気分が二人とも最高で、景色の良いところに寄ってからチェックインしようよ、ということになって行ってきたのが上の写真を撮影したサンタマッダレーナという小さな村。本当に絶景です。
Continue reading “五感に癒しのドロミテ(ドロミーティ)”ボンチ良き良き
イタリアといえばピザ、と連想する方も多いと思いますが、断言します。イタリアのピザは美味しいです。ちなみにイタリアで「ピザ」というと斜塔のあるトスカーナの町の名前だと思われる(ピサ、とも言いますがイタリア人はピザとも言います)のでここは心をイタリア人化して「ピッツァ」と言い張ることをお勧めします。私は個人的にはローマ風ピッツァよりもナポリ風ピッツァが好きです。こう言うと「どう違うの?」と思う方もいらっしゃいますよね。ローマ風は薄くてカリカリ、ナポリ風は分厚くてモチモチ、という説明が一般的なんですが、私としてはこの説明にはうーんと言うしかない、というか、本当に店次第なのでなんとも言えないんですよね。ナポリ風が分厚いかどうか、という根本的な部分も疑問がなきにしもあらず。と言うのも、確かにピッツァのフチは膨らんでいるのですが、(マリナーラなどの)ソースや具が乗っている部分は分厚いとは言い難いのではないでしょうか。とはいえ「モチモチ」には同感です。ナポリ風は確かに全体的にモチモチしてます。でもそれはどうしてかと言うと、多分焼き方(というか焼き時間)の違いがあると思うんですね。ナポリでピッツァを頼むと明らかなんですが、とにかく高温の薪オーブンでものすごく素早く焼き上がるイメージがあります。ローマ風はどちらかというともう少しじっくり、サクサクに仕上げる、というイメージ。そしてそこに第3のピッツァと言うものがローマには存在します。それがピッツァ・アル・ターリオ(切り売りピッツァ)。
Continue reading “ボンチ良き良き”夏のローマには必須のナゾーネ
9月も半ばに差し掛かるところですが、ローマはまだまだ暑いです。上の写真は先日アメリカ人の友達Mと一緒にウォーキング(ランニング)に行ったVilla Doria Pamphilij(ヴィラ・ドーリア・パンフィーリ)のある、ジャンニコロの丘の近くのFontana dell’acqua Paola「パオラの水の噴水」です。これはローマっ子には通称でIl Fontanone(イル・フォンタノーネ、つまり大噴水)と呼ばれていてアカデミー賞を取った映画、La Grande Bellezza(邦題は「グレート・ビューティー/追憶のローマ」)の一番最初のシーンで出てきます。この写真を撮った私の位置からくるりと振り向くと高台からローマが一望できるのですが、映画では、ここで日本人観光客のグループのツアーをやっているんですね。ツアーガイドのローマ人女性は噴水の話をしているんですが、ふとそのローマ全体の景色をみようとグループから外れて歩いていく日本人のおじさまが、なんと心臓発作で倒れてしまうところからお話が始まります。この映画はオスカーを取ったとはいえ、評価はバラバラで、イタリア人の友人の感想も最高のものから最低のものまであります。この映画が好きじゃない人は高い頻度で「よくわからない」と言います。何とも表現しづらいのですが、この映画の「どうだ、よくわからないだろう、これが芸術だよ」と上から目線で言われている感覚は私も分からないでもないです。でも私はこの映画が好きです。なぜなら私の好きなローマがたっぷり詰め込まれていて、愛情を感じるから。
Continue reading “夏のローマには必須のナゾーネ”Bullet Train (2022)
イタリアで8月25日から公開となったので早速、原語(V.O.)で日本人のお友達のYさんを誘って土曜日に観に行ってきました。評論家の皆様の評価はそんなに良くないという噂を聞いていたのですが、一番どうでもいい私の評価はズバリA-とかなりの高評価です。というのも、まず(1)とりあえずすべての音楽が秀逸、(2)歳をとったブラッドピットがこんなにコテコテのアメリカンコメディをやっているのに普通にカッコ良すぎる、(3)アクション(1対1の戦い)がずっと見ていると(すごいのに)笑える、(4)細かいアメリカンジョークがこれでもかとばかりにかぶせ気味に満遍なく映画全体にまぶされていてクックックッとずっと笑える、(5)最初の”Talk to me”で分かる私の大好きなあの人!(6)合計2秒弱くらいしか出なかったと思われる私の大好きなあの人のカメオ、(7)日本に寄せてるはずなのに、本当の日本を描くことはあえて避けているという感覚、このサブカルチャー対象としてのいい感じな日本の描き方、などなど私にとっては完全にツボを押された、としか言えない出来になっていました。
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