Simon Boccanegra (Giuseppe Verdi)

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なんと、1年以上もブログをほったらかしにするという暴挙に出ていました。家族の皆様、大変申し訳ありません。もし暇つぶしにのぞいていたという方もいらしたらお久しぶりです。忙しいわけではないのですが、なんとなくブログから遠のいていました。最近以前持っていたドメインのeiyou.netを手放したので、いろんなページでリンク切れも発生しているかと思いますがちょこちょこ修復できたらと思っています。

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暴君ネロの黄金の宮殿(ドムス・アウレア)

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Full Album is available at Domus Aurea July 2022 | Flicr

前回ローマに住んでいた時(2006 – 2016)には訪れなかった観光名所というのは意外にもたくさんあって、11年もいたのに!と自分でびっくりすることもありますが、このDomus Aureaもそんな遺跡の一つです。よくよく調べてみると、非常に広大な敷地に建てられた巨大建築だったらしく、紀元64-68年に建てられたということに驚愕してしまいます。しかも贅沢のかぎりを尽くしていたらしく、装飾も建築もこだわりが詰まっています。なぜ私はこの遺跡の存在にまるで気づかなかったのか、と思って今回色々みていたら、私が渡伊する1年前の2005年のローマの大雨で、この遺跡、なんと閉鎖されていたんですね。しかも2010年にはその影響か、一部が崩落してかなり危険な状態になり、近年ではコロナの影響で2021年まで閉鎖されていたんだとか。道理で私のレーダーに引っかかってこなかったわけです。これは6月の終わりに夫のAさんと話していた時に「ここオープンしたらしいよ、行ってきたら?」と言われて初めて気づいたのでした。それで言われるままにそそくさとオンラインで予約して行ってきました。

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終盤戦というオペラ

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先日、パリに1週間の出張に行ってきたのですが、その時に久しぶりにオペラに行ってきました。出張中にオペラに行くのは実はなかなかの難関で、まず出張中に興味のあるオペラをやっているかどうか、というのが最初の問題です。今回の出張は3月の間に決まっていたので、4月に日本に帰っている間に、パリ国立オペラのサイトで探してみると、一つ興味深い演目、Fin de partieをガルニエ宮(上の写真)でやっていて、それがちょうど出張中の週にあったので急いで予約してみたら、オーケストラ席(私の個人的なお気に入り)のしかもかぶりつきの1番前の列が取れたので楽しみにしていたのでした。私はオペラに行くときは大体おひとりさまなので、実は直前であっても、結構良い席を取るのがそんなに難しくなかったりします。というのも、シーズンチケットを抑えている方がこの日は行かない、と決めることも多く、そういったキャンセル席のようなものはポツンポツンと一人席で空いていることが多いのですね。また、一番前の席というのは実は一般的にはそんなに良い席というわけではないというのも大事かもしれません。音響や舞台の見え具合も考えると、オーケストラ中央部やバルコニー席のど真ん中などの方が一般的にはVIP席が用意されていたりします。でも私にとってはオケが見える、演者の唾や汗まで見える、この席が本当にお気に入りなのです。

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ウィーンでオペラ「蝶々夫人」を観る

Vienna Staatsoper
Full Album is available at Vienna Oct 2015 | Flickr

8月に、10月のウィーン出張が入ると分かってから、どうしても一度は行きたかった国立歌劇場に行こうと思い立ってチケットを頑張って取ったのでフライトの疲れもなんのその、という気分で見に行ってまいりました。最新作のミッションインポッシブルでのあの息を飲むシーンとなった歌劇場です。映画ではトゥーランドットでしたが、私は同じプッチーニでも蝶々夫人でした。この際日程が合えばどのオペラでも良いというのが正直なところでしたが、結論から言うと、私は今、この年齢でこの時期にこうして改めて蝶々夫人を観ることができて本当に「助かった」と思いました。「良かった」というよりは「助かった」と思ったのです。

ところで、せっかくヨーロッパに住んでいるからという理由で、ミーハーな気分で私はオペラに行くことが多かったこともあって、観光客の皆さんがせっかくだからといってオペラに行くという選択をするのをとても応援します。ので、ちょっとしたコツを書いておきます。

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歌劇「アルチーナ」@パリオペラ座(ガルニエ)

オペラガルニエ

先日ちょこっと書きましたが、2月の週末にパリのオペラ座(ガルニエ宮)でヘンデルのアルチーナを鑑賞してきました。写真がパリのオペラ座ガルニエ。オペラという名前のメトロの駅を出て階段を上り、振り返るとこの景色が待っています。観光客のほぼ全員がこれをキャーといいながら写真撮影しています。私もその一人。さて、アルチーナをかいたヘンデルはドイツ生まれのイギリス人。ですがイタリアにも長い間滞在したのでイタリアンオペラをたくさんかいています。アルチーナもそのひとつ。1700年代に生まれたオペラですが、中身のお話の時代はもうちょっと前を設定されているような、完全なファンタジーのお話です。私はローマで短編を1度、パリでもう一度見たことがあるんですが、そのとき全く歌の内容は分からなかったものの、超絶美人が本物の恋愛をできない悲しさのようなものを見た気がして、なぜかすごく心に残っていました。別にそういうお話ではないんですが。

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