石畳を運転する。

この写真はローマではなく、ちょっと郊外のジェンツァノという町中なのですが、私が目の前からやってくるVW(?)にびっくりしてあわててハンドルを切っているのは置いておいて、道路が石畳なのは分かっていただけるでしょうか?イタリアでの運転はこの石畳の運転を避けて通れないと思うんですが、これが最初の頃は結構怖いんですよね。ちょっと尖った石畳なんてタイヤに突き刺さっちゃうんじゃないかとか。それなのにイタリア人ドライバーの皆様はそんなことおかまいなしにガンガン飛ばしてくるし。

ちなみに、この石畳(黒)の四角いもの、よくローマ市内で見かけるものを「サン・ピエトリーニ」というそうです。バチカンの中にある大聖堂が聖ピーター(ピエトロ)の名をとってサン・ピエトロというのはご存知だと思うんですが、そこに最初に敷き詰められたのがこの石畳で、この名前がついたそうなんですね。でもこの憎きサンピエトリーニ、バンコクで買い集めた私のお気に入りのミュールのヒールをザクっと吸い込み(実際は私がハマってるだけ)、ボロボロにするのです。ローマにご旅行の方、どうしてもヒールの高さが必要な方は同じミュールでも、ウェッジソール必須です。

と、厚底の靴の事なんて実はどうでもよかったんですが、この時どこにいったかというと、このジェンツァノという小さな町に、インフィオラータというお祭りを見にいったのです。ここの目抜き通りの石畳に絵が描かれるという、一見(一聞)どうってことないようなイベントなんですが、実はその絵って、花びらで描かれるという美しいものらしいんですね。どうして行ってきたくせに「らしい」と書いているかというと、なんとその日はイタリアのワールドカップの予選リーグの試合があったとかで(確かアメリカ戦だった気がする)、そのお祭り、当初の予定の午後7時という時間から、あり得ないことに、夜中の1時に延期になったんです。夜中の1時ですよ。この国でのサッカーの位置づけをまざまざと見せつけられました。それでまさか夜中の1時までこの小さな街でブラブラしておくわけにもいかず、結局本物の花の絵は見ずしてお祭りの雰囲気だけ楽しんで帰ったのでした。

でも辛うじて見る事ができたのがこの下絵。ちなみにこのお祭りはかなり昔からやっているみたいで、こんなウェブサイトも見つけました。実際の絵はどんな感じかというと:

などご覧くださいね。かなりキレイですよね。とくに2番目のリンクおすすめします。どうやら去年のものらしいんですけど。ここまで書いて思ったんですが、これってものすごく前に行ったところなんですよねぇ。この後Aさんがローマに遊びにきてくれて、さまざまなところに遊びに行って楽しい思いをしたのでここにも残しておきたいんですが日々のことに流されて(遊びすぎて)全く写真に手をつけていませんね。これからコツコツやっていきたいんですけれどどうなることやら。

ところで前のエントリーの写真で「黒い!」という反応をたくさんいただいたんですが、そうなんです。私とにかく黒くなりました。でもタイで日焼けした黒さとは違うんですよね。一体なんなんでしょうか。ローマの夏はこれからですがまたじんわりとさらに黒さを増していくつもり(意志ではなく必然)です。今後会う人は私の黒っぷりにびっくりしないでくださいね。

2 Replies to “石畳を運転する。”

  1. はじめまして!ひまわりといいます。偶然、主人がこんなすてきなサイトを見つけて、遊びにこさせてもらいました。いきなり、Genzanoの記事をみつけて、びっくり!主人の実家がここなんです!!!今は、主人と一歳の息子と日本に住んでいます。インフィオラータ去年行きましたよ!何を隠そう、2番目のリンクは主人のでーす。リンクしてもらってよろこんでました。また、遊びにきますね。

  2. ひまわりさん:はじめまして!あの美しい写真の数々はご主人のものだったんですね!とてもきれいですね!Genzanoでは湖を見下ろすレストランにいってランチしたんですが家庭料理だったのに意外に美味しくてびっくりしました。イタリアでの食事ってハズれたことないんですよねー。不思議。結局イタリア料理は何でも美味しいということでしょうか。今はご家族で日本にいらっしゃるんですね!良いですね。またよろしかったらコメント残してくださると嬉しいです。ご主人にも是非よろしくお伝えくださいね。そしてこちらに帰ってこられることがあればぜひぜひご連絡いただけると嬉しいです!

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