ついに愛しいPullmanにお別れを告げて、私はAさんとふたりでSeattleの北にあるEdmondsという町に住むAさんの伯母さまのお家にやってきました。2、3片付けなければいけないことがあって日本に飛ぶ前に滞在させていただくことにしたのです。到着してすぐ伯父さまに近くのベトナミーズレストランに連れて行っていただいて、そのあとAさんとふたりで、近所のカウンティパークである、Meadowdale Beach Parkに散歩に行ってきました。公園とはいっても、海までのかなりの下りの道なので、いわゆる「行きはよいよい帰りは怖い」というやつで、往路25分、復路45分程度の、わりとキッチリしたハイキングなのです。写真は、かなりの森であるこのトレイルを抜けて、ぱっと目の前に広がる芝の公園です。どれくらいの森かというと、これくらいの深い森の道なのです。
伯母の家から、この公園への入り口(といってもこの写真のはるか上ですけれど)へは、徒歩10歩(10分ではなく、10歩)なので、伯母の家に遊びにくるたびにこの公園に遊びにくるんですが、こうして目の前が開けて、その先にぱーっと海が見えると、毎回「うわー」と大騒ぎしてしまいます。何度来ても飽きない景色。この写真をとっているすぐ後ろには、写っていませんがパークレンジャーのためのお家があって、公園の管理や調査をする人が夏の間に滞在したりできるようになっているようです。公園にはゴミひとつ落ちていないし、誰かがどこかで毎日のように手入れをしているのでしょう。
そしてその公園を抜けるとちょっとした小さなトンネル(上には線路がある)があって、さらにそこを抜けると、こうして目の前に海が広がっているわけです。今日はこうして男性がひとり、その先には女性がひとり、ぼーっとそれぞれに海に向かって椅子にすわって一人の時間を楽しんでいるようでした。こんなところの近所に住んでいたりしたら、私もこういうことをルーティンワークとして日常に楽しみたいと思うのかもしれない。しかも、ここまで降りてくる道がわりとハードなので(もちろん、帰り道が一番ハード)、ちょっとした運動にもなるだろうし。
そしてよく目をこらして右の方を見ると、体の半分以上海の中に入って釣りを楽しんでいる人もいるのでした。つれたのかどうかは結局分かりませんでしたが、私とAさんは海辺に座ってこの釣りをしている男の人をじーっと観察して楽しみました。勝手な結論かもしれませんが、アメリカの人って、それぞれ、「楽しみ方」というのをすごく良く知っている気がします。私だって「楽しむ」ことはそりゃあ大好きですが、本当の楽しみ方って、実は極めないとよく分からないものなのかも、なんて難しく考えたりしました。いや、でもやっぱり、結局何も考えずに楽しむのがきっと一番でしょうけれど。
シアトルや、このエドモンズなどの西側はPullmanに比べて温度変化もマイルドで過ごしやすいです。アメリカを去る前にここに来ることができて良かった。Aさんはあと数年アメリカにいるので、今生の別れってほどでもないんですけどね。
