2022年の11月に(かなり前ですね)チリのサンティアゴに仕事で行ったんですが、飛行機の中からこうしてアンデスの山を越えていくルートにまず興奮して高まりました。北半球の冬は当然南半球では真夏なのですが、アンデスの山はかすかに雪をまとっていて綺麗です。初めてサンティアゴに到着してみて思ったんですが、当たり前の地形であるはずの山に囲まれた風景が、こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、限りなく阿蘇の外輪山に囲まれている私の故郷の熊本市のように感じられてしまってものすごく親近感を感じました。チリの皆さんは日本のことを好きな方が多く、特に漫画やアニメなどの、私の時代はサブカルチャーと言われていたものがメインストリームになってグローバルに羽ばたいているのを強く感じます。チリの方に、「このアニメ知ってる?」と全く知らないタイトルのアニメを紹介されてちょっと勉強になって楽しかったです。
Continue reading “美しい山に囲まれたサンティアゴ・デ・チレ”ボンチ良き良き
イタリアといえばピザ、と連想する方も多いと思いますが、断言します。イタリアのピザは美味しいです。ちなみにイタリアで「ピザ」というと斜塔のあるトスカーナの町の名前だと思われる(ピサ、とも言いますがイタリア人はピザとも言います)のでここは心をイタリア人化して「ピッツァ」と言い張ることをお勧めします。私は個人的にはローマ風ピッツァよりもナポリ風ピッツァが好きです。こう言うと「どう違うの?」と思う方もいらっしゃいますよね。ローマ風は薄くてカリカリ、ナポリ風は分厚くてモチモチ、という説明が一般的なんですが、私としてはこの説明にはうーんと言うしかない、というか、本当に店次第なのでなんとも言えないんですよね。ナポリ風が分厚いかどうか、という根本的な部分も疑問がなきにしもあらず。と言うのも、確かにピッツァのフチは膨らんでいるのですが、(マリナーラなどの)ソースや具が乗っている部分は分厚いとは言い難いのではないでしょうか。とはいえ「モチモチ」には同感です。ナポリ風は確かに全体的にモチモチしてます。でもそれはどうしてかと言うと、多分焼き方(というか焼き時間)の違いがあると思うんですね。ナポリでピッツァを頼むと明らかなんですが、とにかく高温の薪オーブンでものすごく素早く焼き上がるイメージがあります。ローマ風はどちらかというともう少しじっくり、サクサクに仕上げる、というイメージ。そしてそこに第3のピッツァと言うものがローマには存在します。それがピッツァ・アル・ターリオ(切り売りピッツァ)。
Continue reading “ボンチ良き良き”チュロスとゲルニカ
マドリード生まれでマドリード育ちの友人、Lが1ヶ月もしたらローマに引っ越してくることになって、引っ越しまでにマドリードに遊びにきてよ、と言ってくれたのでお言葉に甘えてマドリードまで8月の最初の週末に行ってきました。上の写真はチョコラテリア(ホットチョコの老舗)であるサンヒネス(San Ginés)のチュロスとポラス(太い方)です。朝食にお腹を空かせて1キロほど歩いて行ったにもかかわらず、私にはチュロス1本半、ポラス1本、チョコラーテは半分が限界でした。残りは左隣にいたメキシコ人の母娘の旅行客と左隣に座ったイタリアはナポリから来た二人の青年がもらってくれました。こういう時におひとり様はちょっと困りますね。でも味はとても素朴で美味しかったです。ポラスは初めて食べたのですが、チュロスよりもカリカリ感が少なく、フワッとしていて、チョコラーテに浸した時の満足感がチョコドーナツの満足感だったので、ああ、これを好きな人はいるだろうなぁと納得しました。ちなみにバルセロナではチョコラーテにホイップクリームたっぷりのものをスイソと言っていましたが、マドリードでは普通にイタリア語(チョコラータ)に似ている(というより複数形そのもの)チョコラーテ、と言っていました。フランス語だとショコラショゥというので同じラテン語系でもそこそこ難しいですよね。
Continue reading “チュロスとゲルニカ”伊勢志摩・家族旅行
4月の日本帰国中に、私とAさん、私の両親と夫のAさんの両親と一緒に伊勢志摩に2泊しに行ってきました。伊勢志摩と書きましたが、実際に行ったのは志摩市の先の岬にあるリゾートで、そこからどこにも行かずに2泊3日を3夫婦6人でゆっくり過ごしたというわけです。上の写真はそれぞれのお部屋から見える英虞湾。こうして、旅行すごく楽しかったなー、と目を閉じると浮かんでくるのがこのお部屋のバルコニーからの風景です。朝日は左側から、夕日は右側に、と見えて、本当に綺麗でした。
Continue reading “伊勢志摩・家族旅行”5月のウィーンでの週末
5月27日の金曜日から30日の月曜日の早朝にかけて、仕事が終わってから超特急でパッキングをしてオーストリアはウィーンまで行ってきました。ウィーンに駐在している日本人のお友達のAさんが6月には日本に帰国してしまう、ということで、彼女がウィーンにいる間に会いに行きたいと思っていたのにぎりぎりになってしまったとはいえ、週末をとても楽しく過ごせたので大満足です。上の写真はウィーンに行くたびに、わざわざこのためだけにお腹を空かせて頑張って食べるおいしいシュニッツェル。2015年にウィーンに行った時にはCafe Landtmann Restaurant(カフェラントマン、表参道にも支店のあるウィーンの有名なカフェです、私も今知ったんですが、日本って本当になんでもありますね)でシュニッツェルをいただいたんですが、今回はPlachuttas Gusthaus zur Oper(プラフッタ・ガストハウス・ツァ・オパー、と読みます)というウィーンにも数軒あるPlachuttasという有名なレストランのフランチャイズの一つで名前の通り歌劇場の近くにあります。プラフッタはターフェルシュピッツ(牛肉のスープ)で有名なんですが、ここはどうやらシュニッツェルがシグニチャーということで楽しみにやってきました。お腹が一杯になってしまいそうなので、日曜日の午後、美術館を回ってから15時という微妙な時間に入ったので、特に待つこともなくスルッと良い席に連れて行ってもらえました。
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