ぼくの叔父さん

Day 2

3月の半ばに甥っ子のKがローマに遊びにきてくれました。ちょうど小学校を卒業して都会っ子が避けては通れぬ中学受験の洗礼を受けて、やっと訪れた短い春休みの塾講習の合間を縫って弾丸のローマ旅行。実はKのお姉さんであるMは小学4年生の時にローマに来ているので、本来ならばもう少し前に来ていてもおかしくなかったのですが、色々と忙しくてやっと機会が訪れたのが今年だったのでした。母親である私の姉に一緒に来てもらいたかったのですが姉も仕事が忙しく、どうしようか、となったときに私の夫のAさんが「連れて行ってあげるよ」と言ってくれてこの上の写真の凸凹コンビの爆誕となったのでした。

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Bullet Train (2022)

イタリアで8月25日から公開となったので早速、原語(V.O.)で日本人のお友達のYさんを誘って土曜日に観に行ってきました。評論家の皆様の評価はそんなに良くないという噂を聞いていたのですが、一番どうでもいい私の評価はズバリA-とかなりの高評価です。というのも、まず(1)とりあえずすべての音楽が秀逸、(2)歳をとったブラッドピットがこんなにコテコテのアメリカンコメディをやっているのに普通にカッコ良すぎる、(3)アクション(1対1の戦い)がずっと見ていると(すごいのに)笑える、(4)細かいアメリカンジョークがこれでもかとばかりにかぶせ気味に満遍なく映画全体にまぶされていてクックックッとずっと笑える、(5)最初の”Talk to me”で分かる私の大好きなあの人!(6)合計2秒弱くらいしか出なかったと思われる私の大好きなあの人のカメオ、(7)日本に寄せてるはずなのに、本当の日本を描くことはあえて避けているという感覚、このサブカルチャー対象としてのいい感じな日本の描き方、などなど私にとっては完全にツボを押された、としか言えない出来になっていました。

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最近のネットフリックス雑感

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上の写真は内容とは全く関係ないのですが、コロッセオの横にあるコスタンティーノの凱旋門です。ローマにはこういう門がいくつもあるのでどれがどれだったか時々わからなくなるのですが、これは割と目立つところにあるのでローマに観光に来られたことがある方だったら観たことがあるのではないでしょうか。先日ランニングの途中にすごく綺麗だったので写真を撮りました。で、今日はくだらなくて申し訳ないのですが、ここ数ヶ月ネットフリックスを見ていて書き留めておきたいことがあったので、3つ紹介しようと思います。

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Wild

2019年の12月のエントリーにちょっと書いているのですが、2014年のリースウィザースプーン主演の映画、Wildは私の好きな映画の一つです。これは原作があって、そちらもいいのですが、ニックホーンビィによる脚本が本当に優れすぎているので、映画を強くおすすめします。リースが共同プロデューサーとなっていて、多分もともと彼女自身がこれをすごく映画化したかったんだと思います。アメリカ人女性の強い意志と、家族の愛情とその裏側と、すばらしい演技と、本物の(何もない)アメリカ、しかも太平洋側のアメリカの大地をこれでもか!とばかりに2時間弱しっかり見せてもらって大感動しました。素敵すぎる母親役をローラダーンが演じていて最高です。評価は完全にAです。

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イタリアでは絶対V.O.な映画

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ローマの下町、トラステヴェレ(テヴェレ川の向こう側、という意味)のエリアは、ローマっ子たちの地元とはいえ、今やアメリカ人が大量に住んでいる、ちょっとした外国人エリア化している場所でもあります。全体的に、黒いサンピエトリーニと呼ばれる石畳に覆われていて、狭い道にたくさんのショップ、バール、オステリアやリストランテが立ち並んでいて、夕方から夜明けまで平日でもとても活気のあるエリアです。私が住むガルバテッラというエリアも完全にローマの下町なんですが、外国人はまだそこまで多くないので、毎回トラステヴェレに行くたびに、英語が普通に通じることに驚いてしまったりします。で、トラステヴェレにはアメリカ人の好むものがたくさんあるわけです。映画館もその一つ。

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