9月も半ばに差し掛かるところですが、ローマはまだまだ暑いです。上の写真は先日アメリカ人の友達Mと一緒にウォーキング(ランニング)に行ったVilla Doria Pamphilij(ヴィラ・ドーリア・パンフィーリ)のある、ジャンニコロの丘の近くのFontana dell’acqua Paola「パオラの水の噴水」です。これはローマっ子には通称でIl Fontanone(イル・フォンタノーネ、つまり大噴水)と呼ばれていてアカデミー賞を取った映画、La Grande Bellezza(邦題は「グレート・ビューティー/追憶のローマ」)の一番最初のシーンで出てきます。この写真を撮った私の位置からくるりと振り向くと高台からローマが一望できるのですが、映画では、ここで日本人観光客のグループのツアーをやっているんですね。ツアーガイドのローマ人女性は噴水の話をしているんですが、ふとそのローマ全体の景色をみようとグループから外れて歩いていく日本人のおじさまが、なんと心臓発作で倒れてしまうところからお話が始まります。この映画はオスカーを取ったとはいえ、評価はバラバラで、イタリア人の友人の感想も最高のものから最低のものまであります。この映画が好きじゃない人は高い頻度で「よくわからない」と言います。何とも表現しづらいのですが、この映画の「どうだ、よくわからないだろう、これが芸術だよ」と上から目線で言われている感覚は私も分からないでもないです。でも私はこの映画が好きです。なぜなら私の好きなローマがたっぷり詰め込まれていて、愛情を感じるから。
Continue reading “夏のローマには必須のナゾーネ”最近のネットフリックス雑感
上の写真は内容とは全く関係ないのですが、コロッセオの横にあるコスタンティーノの凱旋門です。ローマにはこういう門がいくつもあるのでどれがどれだったか時々わからなくなるのですが、これは割と目立つところにあるのでローマに観光に来られたことがある方だったら観たことがあるのではないでしょうか。先日ランニングの途中にすごく綺麗だったので写真を撮りました。で、今日はくだらなくて申し訳ないのですが、ここ数ヶ月ネットフリックスを見ていて書き留めておきたいことがあったので、3つ紹介しようと思います。
Continue reading “最近のネットフリックス雑感”暴君ネロの黄金の宮殿(ドムス・アウレア)
前回ローマに住んでいた時(2006 – 2016)には訪れなかった観光名所というのは意外にもたくさんあって、11年もいたのに!と自分でびっくりすることもありますが、このDomus Aureaもそんな遺跡の一つです。よくよく調べてみると、非常に広大な敷地に建てられた巨大建築だったらしく、紀元64-68年に建てられたということに驚愕してしまいます。しかも贅沢のかぎりを尽くしていたらしく、装飾も建築もこだわりが詰まっています。なぜ私はこの遺跡の存在にまるで気づかなかったのか、と思って今回色々みていたら、私が渡伊する1年前の2005年のローマの大雨で、この遺跡、なんと閉鎖されていたんですね。しかも2010年にはその影響か、一部が崩落してかなり危険な状態になり、近年ではコロナの影響で2021年まで閉鎖されていたんだとか。道理で私のレーダーに引っかかってこなかったわけです。これは6月の終わりに夫のAさんと話していた時に「ここオープンしたらしいよ、行ってきたら?」と言われて初めて気づいたのでした。それで言われるままにそそくさとオンラインで予約して行ってきました。
Continue reading “暴君ネロの黄金の宮殿(ドムス・アウレア)”三日坊主とリバウンド対策ハック
私にはいつ会っても常にダイエットしている可愛い友人がいるんですが、実は栄養学的な観点から見ると「常にダイエット」というのはある意味間違いではないんですね。運動の観点から見ても別に間違いではないです。その栄養摂取状態や運動の状態が間違いでない限り、それは実は「習慣化」されている、という状態でもあるからなのです。そこでどういうのを「間違い」というかというと、色々あるんですが、例えば極端に食べる食品の種類を制限するダイエット(りんごダイエット、バナナダイエット、スープダイエット、ジュースクレンズなど)をずっと続けるのは間違いです。運動でも、毎日30キロ走る、とか朝晩縄跳び1000回、とかそういうのはアスリートでもない限り基本的には正しくはないと思われます。どんな「ダイエット」がいいかというと、さあ、今日からダイエットするぞ、と思って決めたルールをこの先一生、何十年も割と問題なく続けられる、というようなダイエットが一般的に「良い」と思っていいと思います。例えば無難なところから言うと、「夜9時以降は食べない」とか「朝起きたらまずコップ1杯の水を飲む」とか「1日に必ず1食品は発酵食品を食べる」とかそういうマイルールですね。
Continue reading “三日坊主とリバウンド対策ハック”イタリアでは絶対V.O.な映画
ローマの下町、トラステヴェレ(テヴェレ川の向こう側、という意味)のエリアは、ローマっ子たちの地元とはいえ、今やアメリカ人が大量に住んでいる、ちょっとした外国人エリア化している場所でもあります。全体的に、黒いサンピエトリーニと呼ばれる石畳に覆われていて、狭い道にたくさんのショップ、バール、オステリアやリストランテが立ち並んでいて、夕方から夜明けまで平日でもとても活気のあるエリアです。私が住むガルバテッラというエリアも完全にローマの下町なんですが、外国人はまだそこまで多くないので、毎回トラステヴェレに行くたびに、英語が普通に通じることに驚いてしまったりします。で、トラステヴェレにはアメリカ人の好むものがたくさんあるわけです。映画館もその一つ。
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