あなたへ

20130406_anatae.jpgあなたへ (2012), (A-)
今日実はローマに帰って来たんですが、日本で昨日の夜、Apple TVで見ました。ストーリーとしては全編を通してだいたい予想通り、想像通りに話が進んで行き、ロードムービー的な良さもあり、と、たんたんと(でも常に泣きながら)観ることができました。びっくりといえばビートたけしのくだりと最後はやっぱりどんでん返しと言えなくもないんじゃないでしょうか。想像していたといえばしていた気がするけれど「鳩」になるところは予想していませんでした。高倉健さん、実は私の父の永遠のヒーローなんですけれども、あんなにもっさりとした服を着て口数少なくただそこにいるだけなのに、あの異常なカッコ良さはなんなんでしょうか。ズルすぎると思いました。
さてここからネタバレになりますが、この映画の残念なところと言えば綾瀬はるかさんの長崎弁(というより平戸弁か)かな。もう少し頑張れたはず、と思ってしまいました。イントネーションが東北アレンジっぽくなってしまっていて、もうそれだけでいくら語尾の言葉が同じでも違う方言に聞こえてしまうのです。でも激烈にかわいいからいいか。そしてたぶん、すべてを完璧な平戸弁にしてしまうと、映画を見ている人がワケわかんなくなるんだろうなとも思います。大滝秀治さんの名セリフの「ひさしぶりにきれいなうみばみた」というのを完璧な長崎弁で言ってしまうと、「さしかぶいにきれかうみばみた」になるはずなので、忠実にしすぎるとせっかくの名台詞が伝わらないというジレンマが生まれるのでしょう(「きれか」は「れ」に強いアクセントをつけ、音はのばさない)。そうそう、百恵ちゃんジュニアも非常に良かったです。ジュニアといえばもちろん佐藤浩市さん、カッコよかったです。それにしてもあんなにずっと無言だったのに、健さんと口数少ない同士、すごく分かる部分があるんだなと思いました。最後「主任」の話を聞くわけでもなかったのはきっと「彼は大丈夫」と思ったからなんでしょう。みなさんいろいろ抱えていてさまざまな状況がありますよよね。現実社会でも。予告編つけておきます。

それにしても久しぶりのローマなんですが、まだ春がきていないことにびっくり。はーやくこい!

日本はやっぱり温泉。

Onsen.jpgいくら一時帰国の短い期間とはいえ、やっぱり日本は温泉でしょう、ということで夫とふたりで箱根に行ってきました。実は私たちにとっては初めての箱根。つくばから車で2時間ちょっとで到着したので「ちかーい!」と大盛り上がりしました。泊まったのは昨年末にオープンしたばかりの界・箱根さん。温泉の写真は公式ページから勝手にいただきました(星野リゾートさん、宣伝につかっているので良いとは思うんですがNGだったら教えてください)。泉質すっきりの加水・掛け流しで強烈に癒されました。ここは男女とも大浴場は半露天。桜がちょうど満開で、しかも入った2回とも(夜と朝)、なんと貸し切り状態でした。夫のAさんのほうもそうだったみたい。ちょうどみなさんが夕食の時間と朝食の時間をつかって入浴時間にしたのが正解でした。2回とも大浴場でひとりで外に向かって「はぁぁぁぁ、温泉さいこうぅぅぅ!」と叫んでみました。気持ちよかった。
Hakoneお部屋はこんな感じです。10畳のお部屋だったんですが、ソファがあるのは嬉しいですよね。チェックインのときにiPadを貸付していただけて、快適Wifiで楽しめます。iPadにはiBookのフォーマットの館内案内などあって便利でした。
国内国外問わず、私がある「場所」が好きか嫌いかと考えるときは、やっぱりどうしても私の愛する故郷の熊本と比べてしまいます。だから誰もが美しいというような世界のどんな素晴らしい街(大都市パリやロンドンでさえ)も私の想いのこもった熊本に負けてしまうという恐ろしいことがおこってしまって自分でもその強烈な偏見に笑ってしまいますが、そんな私のスーパーバイアスのかかった眼で見てしまった箱根さん、曇天で富士山が見えないと魅力8割減という哀しいことになってしまいますね。私たちは宿に直行したので静かな環境で心の底から温泉とお食事を楽しめたのですが、翌日、初めて箱根湯本駅のまわりを車で通ったとき「そうなんだ、箱根ってこうなんだ」とあまりのベタな観光地然とした雰囲気にちょっと衝撃を受けました。まぁでも京都でもどこでも観光地って確かにこうなってますよね。そういえば愛する熊本の熊本城のまわりも確かこんな感じだった(ミニサイズですが)気がするので、まぁ日本の観光地はこれでこそ、といった感もなきにしもあらずなので仕方ないですね。
Hakone仙石原にあるいくつかの美術館も少しまわってきました。勝手な誤解でこういうのはバブル時代の名残だと思っていたんですが、実際に訪れた2つの美術館は近年オープンのもので、ちゃんとつくりこまれていて良かったです。とくに星の王子様ミュージアム、期待を大幅に上回るかわいさでした。パンフレットがあの「きまぐれできぐらいのたかい」あの方の形になっています。それをスルスルっと開くと美術館の地図と説明が出てくるという仕組み。美術館は外のお庭もすごくキレイで、星の王子様の世界がちゃんと反映されていて、それでいてサンテグジュペリの人となりを形成するに至った数々のライフイベントもきちんと紹介されていて、建物の外側はお城やフランスの街並のフェイクになっているので子供も喜ぶような部分もたくさんあるのに、全ての展示物は私くらいの年齢の大人の心もがっちりキャッチという上手な構成になっていました。外にあるお花屋さんがトイレだったりする遊び心もあって、カフェも居心地がよくて良かったです。サンジェルマンデプレという名前のカフェのとおり、パリの同じ名前の場所にある超有名カフェであるカフェ・ドゥ・フロールの外見にかすかに似ていて(本場のほうの外見の写真はオフィシャルサイトのこちらどうぞ)いい感じでした。
ホテルが良かったので、また機会があれば同じ宿に訪れたいと思います。今度は富士山見えたらいいな。今回は箱根神社にちょこっと寄った程度だったので次回は芦ノ湖でも遊べたらと思います。

桜と菜の花の花見

Hanamiイースター休暇を利用して日本に一時帰国しています。帰国後すぐの週末、3月30日につくばにある農林研究団地まで楽しみにしていたお花見に行ってきました。残念ながら、私が帰国した先月28日からずっと曇天続きで、しかも火曜日の大雨と水曜日の春の嵐(ちょっと怖いくらいでしたね)で今日は桜はかなり散ってしまっています。ですから今回の帰国では、結果的に近場での晴天の満開のお花見というわけにはいかなかったので、3月30日に行っておいて本当に良かった。しかも曇天でも十分キレイでした。
つくばにはみなさんご存知だと思いますが国立のもの、企業のものなどたくさんの研究施設があります。国立のものはほとんど独立行政法人化したので微妙に官民の中間のようなものなのですが、ほんとうにたくさんあります。そのひとつが農業・食品産業技術総合研究機構というところで、略して農研機構といわれています。その農研機構はつくばでも広大な敷地面積を誇っていてその中にこの農林研究団地があります。リアルタイムのウェブカメラもあるみたいですのでリンクどうぞ。これを見ると今日はお天気でお花もかなりキレイにみえますね。桜の花には稲の神様が宿るだなんていいお話ですね。これからお花見をするたびに感謝の気持ちがさらに倍増しそうです。

ローママラソン2013

Maratona di Roma 2013日曜日の今日はローママラソン(マラトーナ・ディ・ローマ)の日でした。毎年この日は私の職場のあるチルコマッシモくらいを境にローマ中心部全域で、強烈な交通規制が敷かれるため、実は非常に出歩きづらい日でもあります。マラソンの出発とゴールがコロッセオ付近になるため、地下鉄のコロッセオ駅はなんと封鎖です。車で出かけるにしても、どこへ行くにもテヴェレ川沿いを遠回りしながら走る必要があって非常に面倒です。が、私は友達のDと一緒にこの面倒さ、ストレスを見事に解決する方法を数年前に発見しました。それは、このマラソンイベントのまっただ中に「参加者」として参戦し全てをお祭り騒ぎとして楽しんでしまうという方法です。ですからここ数年ストレスなしで、この日はおそろいのTシャツを着てキャーキャー楽しむ日となっております。写真はコロッセオとコンスタンティヌスの凱旋門を前にスタート前にウォームアップする人々。
私はと言えば朝の9時にこのコロッセオ前で待ち合わせをして、D、I、Sとそれぞれのちびっこちゃんたち4人と集合したので私たちは8人の大所帯となりました。それぞれストローラーを2つ押しているのでさらに巨大グループとなっています。本気マラソンの招待選手もいて、そういうグループはちゃんと42.195キロ走りますが、私たちは5キロマラソン(楽しむコース)の参加者。何万人も集まったコロッセオ前のスタート地点にたって、いつ始まるんだろうねー、とおしゃべりに夢中になっていたら、一体全体いつスタートしたのか分からないまま、巨大な人の塊がのんびりと歩きながら移動し始めました。人が多すぎて走れないため、実はこれがマラソンのスタートなのです。でもそれも毎年の事なので、私たちは無理して走ろうとはせず、ゆったりおしゃべりしながら歩き始めました。だんだん人がさばけてくると、スペースができるのですこしずつジョギング的なスピードで走り始めます。走るのが特に苦手な私を知っている人は、まさか私が5キロも走るなんて!とびっくりするとは思いますが、実は私、家からコロッセオまでの3キロくらいの道をさくさくと歩いたのですでにウォーミングアップができているので大丈夫です。それからの5キロなんてあっという間でした。ローマ中心部の美しい街並に車が一台も走っておらず、車道をどうどうと気持ちよく歩けるなんて、何と良いイベントなのでしょう。私の大好きなトライアノの市場もまた堪能できました。
ゴール地点の公園では協賛しているいろいろな企業が商品を配っていてそれをもらって歩くのもちょっと楽しいです。Tシャツはアシックスがスポンサーだし、ヤクルトもたくさん配っていたしで日本企業頑張ってるなーと思いました。去年いたナイキやマクドナルドはすっかり姿を消していましたが、スポンサーとしてあまり見返りがなかったのでしょうか。まぁマクドナルドは「健康」を主体としたマラソンのスポンサーとしてはどうなんだろう、という感じがしないでもないですね。
5キロマラソンのコースは途中でショートカットして先にゴールしてもよし、見かけたバールでコーヒーを飲んでから気合いを入れ直すもよし、というゆるい感じになっているので私の中では非常に嬉しいコースです。モンティの丘を下りながらバールに寄ってコルネットを食べたりカプチーノを飲んだり、そこでまたみんなで丸くなっておしゃべりしたり、と楽しい日曜日の午前中を過ごしました。家からスタート・ゴール地点までの往復で6キロ、5キロのコース、と結局11キロしっかり楽しく歩く事ができてすごく気持ちがよかったです。また来年も参加したいなと思います。

空港で一人ごはんその2、そしてブリュッセルから。

Caprese Classica

今日は会議でブリュッセルに来ています。スターアライアンスのブリュッセル航空だったので、久しぶりにDゲート周辺だったんですね。だから今度は違うお店ですが、2つ前のエントリーと同じな感じで早めの夕食にしようと思ってまたもやカプレーゼを頼みました。こうして肉厚のトマト付きの超クラシックなカプレーゼがきてすごく嬉しい。お値段はフェラーリのバールの半額の8ユーロでした。空港にしては格安です。まあ、量もモツァレラはひとつだし、フェラーリのよりは少ないと言えば少ないんですけどね。このObikaというお店は実は東京にもあるフランチャイズです。ローマの中心地にもお店がありますが、私がこのお店のオーナーだったら、もっと頑張って店員の接客教育に気合いをいれるのになーと思うくらい、接客がすごく残念なレストランです。はっきりいって最悪。空港でも同じでした。もっとみんなカッコつけて接客したらいいのに。

私はひとりのときはカウンターで食べるのが好きなので、スツールをさがして「ここに座ってもいい?」と確認することにしているんですが、前回フェラーリのバールではそれに対して「どうぞおかけください、お荷物はあちらにどうぞ」なんて素敵に教えてくれたんですね。でも今日はここでは「チェルト!(もちろん!)」みたいな町のフレンドリーなおばちゃんみたいな感じで答えてくれて、それはそれでローマらしい下町らしい雰囲気で好きではあるんですけど、果たしてこの雰囲気を頑張って作っているのに接客は下町風でいいのか、と思ってしまいますね。

Continue reading “空港で一人ごはんその2、そしてブリュッセルから。”