5月のウィーンでの週末

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Full Album is available at Vienna May 2022 | Flickr

5月27日の金曜日から30日の月曜日の早朝にかけて、仕事が終わってから超特急でパッキングをしてオーストリアはウィーンまで行ってきました。ウィーンに駐在している日本人のお友達のAさんが6月には日本に帰国してしまう、ということで、彼女がウィーンにいる間に会いに行きたいと思っていたのにぎりぎりになってしまったとはいえ、週末をとても楽しく過ごせたので大満足です。上の写真はウィーンに行くたびに、わざわざこのためだけにお腹を空かせて頑張って食べるおいしいシュニッツェル。2015年にウィーンに行った時にはCafe Landtmann Restaurant(カフェラントマン、表参道にも支店のあるウィーンの有名なカフェです、私も今知ったんですが、日本って本当になんでもありますね)でシュニッツェルをいただいたんですが、今回はPlachuttas Gusthaus zur Oper(プラフッタ・ガストハウス・ツァ・オパー、と読みます)というウィーンにも数軒あるPlachuttasという有名なレストランのフランチャイズの一つで名前の通り歌劇場の近くにあります。プラフッタはターフェルシュピッツ(牛肉のスープ)で有名なんですが、ここはどうやらシュニッツェルがシグニチャーということで楽しみにやってきました。お腹が一杯になってしまいそうなので、日曜日の午後、美術館を回ってから15時という微妙な時間に入ったので、特に待つこともなくスルッと良い席に連れて行ってもらえました。

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今までウィーンには、ブログで確認できるだけですけど2006年2014年2015年、と行っているみたいで、今回は4回目ということになります。ですから特にここをみなければ!というような観光名所はなかったので、Aさんと一緒に過ごすことが中心で、土曜日は上の写真のパレ・コーブルグという、昔貴族の家だったところを高級マンションにしたところにある温室ガーデンのレストラン、クレメンタインにAさんが予約を入れてくださっていたので一緒に行ってきました。

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中庭もとても綺麗だったんですが(こことかこことか)その週末はローマは30度を超える暑さだったのに、ウィーンは8度から10度くらいでものすごく寒く(しかも私はその温度差のことを完全に失念していて上着を持って行っていませんでした!)、ドームの内側でランチにしたんですが(お食事もすごく美味しかったです、これとかこれとかこれとか!)ワインも美味しくて、3、4時間くらいおしゃべりしながら楽しい時間を過ごせました。Aさんはここをみてないと思いますが、こんな素敵なところに連れて行ってくださって本当にありがとうございました。

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午後はバラ園を見に行ったり、こうしてチーズをおつまみにビールを飲んだり(小さなサイズのビールがあって可愛くて嬉しくて飲んでいます)、自由にゆっくり楽しみました。常に建物の中にいるのはひとえに上着を忘れていて寒いからです。外の人々はしっかりダウンジャケットを着込んでいました。でも寒い寒いと言ってばかりだといけないので、という大袈裟な言い訳をして私はマッシモドゥッティ(日本には上陸しているか分かりませんが、いわゆるファストファッションの一つですよね)で革のライダースジャケットを購入しました。ついでに同じ色のベルトも。ローマについた瞬間、革ジャンを手に持っているのも嫌になるくらいすごく暑くて、寒い寒いと言って(自分が忘れてきたくせに)騒いで、革ジャンを買って「あったかーい、癒されるー」と言ってた数時間後にそんな気持ちになる自分に相当びっくりしましたけど。

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ウィーンにはいろんなところにこうしてウィーンナーソーセージのホットドック屋台があるんですが、Aさんが教えてくれたのが、この屋台の屋根の上にいるウサギさん。これはAlbertina(アルベルティーナ美術館)のすぐ外側にあるホットドッグ屋さんなのですが、このウサギ、実はその美術館の常設展示にあるデューラーの「野うさぎ」(水彩画)なんですね。

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デューラーが15−16世紀の芸術家であったことを考えると、宗教画ではなく、こうやって身近で自然のものを観察して描いた、ということがいかに新しかったか分かりますね。だってこのウサギ、本当に今にも動き出しそうです。そして彼のサイン、というよりモノグラム、とでもいうんでしょうか、鳥居のような形のAとその下の小さなD。これも今はそんなに珍しくないのかもしれないんですが、新しいもののように感じます。彼の他の作品がフィレンツェのウッフィッツィ美術館にあるらしいので近いうちにもう一度ウッフィッツィに行ってみたいですね。夫のAさん曰く、ウッフィッツィはキュレーターが変わってすごく良くなったらしい、ということなのでそれも見てみたいところです。

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基本的にはお友達のAさんとずっとおしゃべりしていたい、というような週末でしたがそれでも小さなこの素敵な街、ウィーンを満喫できました。ウィーン名物の、アプフェルシュトゥルーデル(アップルパイ)も国立歌劇場を見ながら美味しくいただきました。この歌劇場、あまりの不評に建築家が自殺しちゃったという悲しい過去がありますが、見れば見るほど建築の色々な部分にたくさんの時代のエレメントの折衷感がすごくて、こんな素人の私でも偉そうに、確かに微妙、と思ってしまうのでさらに悲しくなります。今の時代の人々の評判はどうなんでしょうね。私は土日の2日ともこの歌劇場の周りで一人で朝食にしてました。土曜日はこの写真のAidaというなんだかやけにピンク色なカフェ(空港にもありましたよ)、日曜日は、イタリアになかなかないスターバックス(下の写真)。ワシントン州で9年過ごした私にはスタバにはもはや郷愁とも言える情があるのです。目の前は歌劇場だし、何度も件の建築家のことを考えちゃいましたが、それも全て含めて楽しいウィーン滞在でした。また行きたいな。

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