フォカッチャを買う

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タイトルには全く関係のない上の写真ですが、あまりにも可愛かったのでうっかり買っちゃったキッチン用品です。上のは鍋敷で、ロテッレ(ルオーテともいう)という車輪パスタの形をしていています。そして下の、お玉や大きなスプーンやフライ返し(フリッパー)や菜箸なんかをコンロの横で休めておくもの(正式名称は分からない)は、ラビオリの形をしているシリコン製品なのです。私は調理中にこの「調理用具置き場」がないと困るタイプなので、よく超絶大きなレンゲのような形をしたおたま置きのようなものを使っているのですが、今回は引っ越しの荷物がなかなか届かないので買うことにして、いざ探しに行ったらこんなものに出会ってしまってうっかり買ってしまった、というわけです。ちなみにファルファッレの形をした鍋つかみもあったので今度吟味して買おうと思っています。で、今日のトピックはイタリアで、どうやって美味しいフォカッチャを買うか、というお話です。

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ちょっとわかりづらい写真で申し訳ないのですが、目の前でガッツリ写真を撮る勇気がなくて向かい側から撮っちゃいましたが、これは近所で評判の美味しいパン屋さん。オレンジの文字でFORNOと書いてあります。フォルノはイタリア語で「オーブン」という意味ですが、そのまま「ベーカリー」「パン屋」「(焼き)菓子屋」という意味でもあります。イタリアで面白いな、と思うのは、こういう看板って実は店名じゃないことも多いんです。エノテカ(ワイン屋)とか、リブレリア(本屋)とかジェラテリア(アイスクリーム屋)とか売っているものをドーンと看板に書いちゃって出している場合が多いんですね。だからフォルノ、と書いてあってもそれがそのお店の名前とは限らないんですね。でもたまたま、このお店はIl Forno Antica di Romaという名前なので、意訳だと「ローマの昔ながらのパン屋」みたいな感じになるでしょうか。こういったお店にしてもレストランにしても、看板に書いてあるのが店名というわけではない、ということを知った上で、お店の名前を確実に知りたかったらしっかり店名をお店の中で確認することをお勧めします。

そしてこれもイタリアというかヨーロッパあるあるなんですけど、とりあえずお店に入ってみて何を買うか見てみよう、という感覚って日本だと普通だと思うんですけど、そういう気持ちで心の準備なしにお店に入ると非常に焦ることになります。何故なら基本的にはこういうお店では自分で見たり触ったりできることがとても少ないから。上の写真のパン屋さんだと、パンはお客さんの見えるところに並んでいるわけではありません。

お店に入りながら「サルヴェー(こんにちは)」と言うとおばさまが出てきて「ディンミ(なぁに、言って?)」と声をかけてくれます。普通だとそこでイタリア人の皆様はおしゃべりをするわけですね。例えば「今夜の夕食のパンを四人分欲しいんだけどなんか美味しいのある?」とか「この前食べた甘いレーズンパンが美味しかったからあれが欲しいんだけど」とか。確実に何が欲しいか分かっている場合は「ブリオッシュを3つ」とか「チャバッタを5枚」とかそう言うふうに言います。

私はフォカッチャが欲しいわけなので「フォッカッチャください」と言うわけですね。そうするとフォッカッチャの平たく長いものを上に掲げてくれて、ナイフで「これくらい?」と幅を示してくれるわけで、そこで「それくらい」とか「もうちょっと多く」とか「もうちょっと少なく」とか言って適当な位置で切ってもらうわけです。今回は私はフォッカッチャと言うタイトルにしたものの、実際に買いに行った時はもう少し水分多めのピッツァビアンカ(白ピザ)の方が欲しかったのでそちらにしました。フォッカッチャの方が日本では名前では市民権を得ている気がしたので名前だけ使っちゃいました。フォッカッチャとピッツァビアンカは見た目は結構似てるんですけど、ローマでは大きな違いがありそうな扱いです。イタリア人そう言うとこ拘りますからね。長い大きなナイフで一気に20センチ幅くらいに切ってもらって、それを4つの板状にしてもらい、重さを量って、茶色の袋に入れてもらって、お会計がなんと、75セント。嬉しすぎる。

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こうして最近買ったシチリアのオリーブオイルと一緒に写しましたが、無造作に入れてくれた茶色の袋からほんのり温かさが伝わってきて、そしてオリーブオイルのいい香りがしてきて、持って歩いて帰っている間にすでに心がほんわかします。

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焼き立てをそのまま食べたくなった私はこうして棒状にさらに切ってサラダと一緒に頂いたのでした。こう切ると、サラダにかけたバルサミコ酢とオリーブオイルをすくって食べるのにちょうどいいサイズなのです。本当に超絶美味しいです。ローカル感丸出しの小さなパン屋さんでおばさまと掛け合いをしながら買うパンとサラダとワインで夕食なんて、なんだかものすごい人生の贅沢をしているんじゃないかとすら思えてきます。ちなみに上の小さなまな板に乗っているのが4枚のうちの1枚分。これが4枚で75セントとか最高です。

ところで何気なく上に「サルヴェ」(こんにちは)と書きましたが、イタリア語で直訳は多分、グッドラック、みたいな意味ですが、ちょっとフォーマルな感じがする「こんにちは」として使われていると思います。でもフォーマルじゃなくても、実は私は以前よく使っていたなーと思い出しました。みなさんご存知イタリア語の「おはよう」は「ブォンジョールノ」で「こんばんは」は「ブォナセーラ」ですよね。でも1日の中には朝だか夕方だか分からない時間がありますよね。午後の1時とか2時とか。そう言う時に、知り合いとか友達だったら普通に「チャオ!」って言っちゃえばいいんですけど、お店の人とかにそんな馴れ馴れしくできない、と言う場合私は「サルヴェ」を使います。レジの人とか大体、相手も「サルヴェ」と言ってくれます。友達には使ったことはないですけどね。だんだん話の内容がズレてきちゃいましたが、イタリアのパン、フランスのパンに比べると豪華さに欠けますが、基本的に私の好みの高加水パンなのでもっちりしているし、かみごたえがあるので「穀物を食べている!」と言う実感がすごくあるタイプのパンです。美味しいです。また焼き立てを買いに行こう!

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