「デキる」見た目は重要か。

タイトルの割にはすっっっっっごくくだらない話ってことを前置きしておきます。ソースからして基本的にまじめな話ではないんですが、UK版の女性ファッション誌、marie claire UKからです。私も別に毎号見ている雑誌というわけではなく、飛行機に乗る前にキオスクで、小さいサイズで売っている荷物にならない雑誌を、と思って手に取ったまでなんですが、中にマリークレール@ワーク、というような特集があってまあ最終的には仕事用のファッションだったりメイクだったりを紹介するものなんですが、以下のようなコンテンツになっています。

1. Power player’s beauty secrets: 成功している女性が使っている、というお化粧品などを紹介しています。定番のエスティーローダーのイデアリストのアイ・イルミネーターやトラベルサイズのココマドモアゼルシャネルのトワレ、OPIのナチュラルカラーのラッカー、などなどが載っています。私が気になったのはTom Fordのリップカラーかな。まあ要は販促ですね。

2. Bag vs Wardrobe: せっかく稼いだお金を高価なバッグに使うのか、エレガントな仕事用のお洋服に使うのか、というお話。結論は、なしです、というより両方です。紹介されているSmythsonのバッグがなかなか素敵です。ちなみにマリークレールの紹介プロダクツにはS級はあまりありません。あとUK版ということもあってプレッピー系やロイヤルファッション系もかなりの割合で入っていていい感じです。

3. Workplace warriors: ボディ系のお助けアイテムが紹介されています。私も唯一つかっているのはクラランスのボディリフト。他に良さそうなのはジバンシーのMist me gentlyやシャネルのプレシジョンラインのハンドクリームなどでしょうか。機能としては多分自己満足+気のせいです。

4. Style up your pencil skirt: いわゆるタイトスカートをどうやってファッショナブルにみせるか、という特集。私タイトスカートは2つしかもってなくて、一つは冬用の真っ黒ニット(ブーツに合わせる用)、一つは夏用のスーツのピースなのであまり参考になりませんでした。残念。

5. How to have executive presence: そしてこれが私が一番気になったセクション。意訳だと「どうやってデキる外見を手に入れるか」的な意味ですね。まず見出しにこんなことが書いてあります。You put in the hours and do your job well. So you will be given the recognition you deserve, right? Not necessarily. Here’s how to get that extra factor.(超意訳:仕事にはかなり打ち込んで、実際成果も出している。当然会社に認められるべきだし昇進すると思うでしょう?必ずしもそういうわけではないのです。本来の仕事とは別に必要な要素がこちら。)内容は以下のようなかんじです。超意訳+私の注釈も追加してますので原文が見たい方はマリークレールUK版2013年5月号を参考にどうぞ。

「最近のアンケートによると、昇進する28%の要素がなんと「デキる外見」だそうです。同じアンケートの結果だと、少なくとも17コも、実際の仕事の成果とは違う部分で昇進の評価をされる要素があるということです。たとえば、仕事に全く関係のなさそうな、髪型や声のトーンから始まり、成果とは無関係でも「仕切る」能力や、なんとなくカリズマ、根拠なくとも決定できる力、などがそんな要素。ではどうやってそんな「質」を手に入れるのでしょう。ニューヨークのキャリアの神様(guru)に聞いてみました。」

「デキる外見とはなにか、どうしてそれが重要なのか。デキる外見には3つの柱があります。外見、話し方、行動です。現代では女性はかなりキャリアをのばしていますが、管理職レベルになると非常に少ないというのが現実です。子育てをするという事実がその結果を招いていると思っている人が多いのですが、実は自分は管理職的人物であるというプレゼンテーション不足が原因だと思います。」

「本当に見た目が影響するのか。デキる外見なんて確かに重要には思えませんが、実は重要どころか必須です。なぜなら外見が一番最初のフィルターだからです。どんなに若くみえるといってもまるで学生のように見えたらだれもあなたの言うことを真剣に聞いてくれません。」

「コミュニケーション能力は重要です。『声』を持つことは必要で、でもその『声』は意識のある、新しいアイディアのものでなければいけません。誰かがすでに言ったことを言い直すものではいけないのです。そして会議中は今話している人とは目を合わせるようにしましょう。会議に注意と敬意を払いましょう。どんなに会議がくだらなく見えても、参加している人は大事な時間を割いているのです。誰かがしゃべっているときに携帯メールだなんてもってのほかです。」

「6つの重要な「人物の重厚さ」を形作る要素を紹介します。(1)情熱的な優美さ、(2)決定力、(3)知的感情コントロール、(4)誠実で本物であること(人々はフェイクを嫌います)、(5)他人を刺激するようなビジョン、そして(6)スター性ともいえる評判(他人からの)。このすべてを備えることはほぼ不可能ですが、あなたの現在の良さを磨いて近づいていくということが大事でしょう。」

「足りない自分を知ることも大事です。信頼できる上司に、正直なアドバイスが聞きたいと言ってみましょう。このとき相手が何を言っても、それを個人攻撃だとか人格否定だとか自分を中心に考えてはいけません。耳に痛いアドバイスほどありがたいと思いましょう。それを言ってくれた人を恨むのは筋違いで、逆に言い辛いことを言ってくれたと感謝しましょう。相手が優しい人で、なかなか否定的な事を言わない場合は、『なんでもいってください、もし将来私が上のポジションにいけるとしたら、そのまえに私にどんなところが足りないか、のばす必要があるかを知りたいのです』と言ってみましょう。優しい上司なら分かってくれるはずです。」

だんだん超まじめな自己啓発系になってきましたが、実はここからがくだらなさの本領発揮のメインの部分です。ここで、実際にどんな「外見」にすればいいか、「講演のプロ」がおしえてくれます。私としてもこんなにプレゼンばっかりする人生になるとは思ってもいなかったので非常に参考になります。

「早めの到着:あなたが講演者だとするとあなたは重要な人物で忙しいスケジュールを縫って講演をしていると思われます。とはいえ、バタバタと講演に入って行くのはスマートではありません。かならず数十分以上のゆとりを持って現地に到着し、ゆったりと一息ついてからはじめましょう。服や髪が乱れていてはデキる外見とはいえません」

「髪の毛は束ねる:自分では気づかないうちに女性は髪を触ってしまうものです。動く度におちてくる後れ毛や、わけた前髪などを何度も触る講演者を数限りなく見てきました。それくらいのことでプロフェッショナルに見えないのは残念です。束ねることができる長さなら束ねましょう。短い人は前から横の髪の毛をキッチリとピンでとめると良いでしょう」

「講演は舞台のようなもの:あなたの仕事は『知らせる』『刺激する』そして『楽しませる』こと。どんな観客が相手でも常に相手の興味を引いておく努力をしましょう。優美な見た目、微笑みなども十分その要素になります」「舞台を使う:もし数分以上大人数の前で話すのならば、ポディウムの後ろにずっと立っていないで、動き回ってみんなの視線を動かしましょう。見ている方もそのほうが気分があがります」

「明るい色の服を着る:講演がビデオや写真におさめられることもすくなくありません。暗い会場、映し出されたスクリーンなどの横でちゃんと自分がポップアップするような明るくて派手すぎない色の洋服を選びましょう」だそうです。そして自分がどんなに声を出していなくても、自分の持ち物が『わたしはデキない女』と激しく自己主張している可能性があるそうです。そんな落とし穴はこちら。

「セクシーな服:まっすぐ立って指が自分の太ももに触れるようではスカートは短すぎです。胸の谷間、ブラの肩ひも、VPL(パンツのラインが透けて見えていること、visible panty line)は厳禁です」「厚化粧:スモーキーで素敵なお化粧はアフターファイブにとっておきましょう。ナチュラルで明るいメイクをこころがけるべきです」

「身体に合っていない服:サイズが合っている服はとてもプロフェッショナルに見えます。自分を知っていることの象徴でもあります。小さすぎ、大きすぎの服は避けましょう。合っている服を毎日着ることは自分への自信にもつながります」「ケアしていない髪の根元:ヘアカラーをしているひとは根元はちゃんとケアしましょう。2インチ(5センチ)以上の伸びた根元は自分をケアしていない証拠になっていまいます」「自己主張の強い爪:真っ赤なネイルやリアーナ的(Rihanna-esque)な尖った爪はやめましょう。仕事する気がなさそうにみえます。職場では爪には黙っていてもらいましょうね」

ちなみに日本社会の「オフィス常識」に比べると信じられないくらい、国連でのファッションは自由です。アフリカの女性の派手なドレスやスカーフ、イスラムの女性の洋服、太平洋諸島の女性の礼服などが基本的に自由な見た目であることから、国連は事実上服装規定を定めることがほぼできないと思われます。イタリア人の事務の女性なんて「今からビーチですか?」というような自由すぎる服とサンダルで出勤してきたりします。そこまでいくとどうかとも思いますが、ジーンズの人も多いし、短いスカート,短パン、さまざまです。スーツのひともけっこういますが。私は基本的にはワンピースが多いですが夏はローマは暑いのでやっぱり短めの服になってしまいがちですね。手をおろしたときにヘムラインに触らない長さ、ショッピングのときの参考になります。特集ではもうひとつかなり私の興味を引くものがあったのですが、それはまた是非次回に紹介しようと思います。結論としては、「デキる」見た目は重要だ、ということですね。マリークレールとしてはそれで女性が鼓舞されてショッピングしてくれてスポンサーの洋服やアクセサリーを買ってくれれば万々歳というところでしょうか。そして私も当然踊らされてそうしたいです(ショッピング)。

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