長州ファイブ

昨日は高校のときの友達、Kとお食事をして、結構深い話をして、ちょっと凹んだりもしましたが、その後、仕事がおわってうちまで迎えにきてくれたSくんと一緒に私の家の近所のEという洋風居酒屋さんで飲みはじめ、私の悪友、Tとかなり久しぶりのNぺが合流し、さらにはCも合流してかなり飲みました。ずーーーーっと飲んでいたのでちょっとびっくりする量のアルコールを消費してしまったような気がします。うちの近所ということもあって、気がゆるんでしまったのかもしれません。まぁこんなこと5年に1回あるかないか、だしね。許してもらうことにしましょう。それにしてもTが、「まぁ、とりあえずお帰り」といって握手してくれたのがなんだか印象的でした。結構じんとしてしまいます。
とかいって、結局話す話は、高校時代の話、そのあとすっごく私達がつるんで仲良かった学生時代の話をエンエンと話すだけなんですが、しかもその話は、会うたび同じ話なんですが、どうしてあんなに楽しいんでしょうね。みんなずっと笑ってました。楽しかった。普通の平日なのに、翌日はみんな仕事なのに、ほんと申し訳なかったですけど私はすっかり楽しんでしまいました。T、来てくれてエンターテインしてくれてありがとね。C、ボウズが衝撃的だったよ、Sくん、送り迎えありがとう。上着返さなくてもいいよ。あげる。Nぺ、また濃い話きかせてください、あなたの話で私あと半年はつらいことがあっても乗り越えることができます。


結局朝の3時にやっと家に帰ってきたんですけど、それからとりあえず少し眠って7時に起き、うちの旦那さんが大阪からやってくるというので9時に空港に迎えにいきました。久しぶりに日本で会うAさんは思ったより元気だったし安心しました。ずっとカゼひいてたし、私もよく看病できなかったのでちょっと心配していたのでした。空港で彼は私がメガネっ子だったのでびっくりしたみたいでしたけど1週間くらい会ってなかったのでほっとしたみたいでした。せっかく久しぶりに会うのにお酒臭くてごめんなさい。
そのあとはうちのママとFというホテルラウンジみたいなところで朝食を食べて、お家へ直行。しばらくゆっくりしたあと、あたしとAさんで近所の本屋さんに行って、雑誌や本なんかを買って、近所を散歩して帰りました。そういえば結婚してから日本にふたりでいるのって初めてだなぁと思って急に嬉しくなったりしました。本はエッセイを二冊、視力矯正ハウツーものの本を1冊、雑誌を1冊です。視力戻るというのならワラにもすがりたいので。
まぁそんなかんじで遊び過ぎの毎日をすごしています。Aさんはなんだかんだでリサーチプロポーザルを書くことを考えているみたいですが、私の脳はどうやらそういうことは考えたくないみたいです。あたしはどっちかというと、この機会にやっぱりいっぱい本を読みたいかな。実は、国内線で東京から飛んできたときに、機内誌ってありますよね、あれで興味深い記事を読んだんですね。記事のタイトルは「長州ファイブ」。日本が鎖国をしていたころ、吉田松陰がやっていた松下村塾の塾生5人が密航でイギリス留学したという話なんですけど、かなり、おもしろい記事でした。そして私のアタマがぐゎーん、とナグられたような気がしたのはなにかというと、吉田松陰の享年。なんと30歳なんですね。それって私の今の年令(いえ、正確には私はまだ29ですけど)。しかも松下村塾は実際には二年半しかやっていなかったということなので、実は吉田松陰って27歳くらいからのたったの二年半で、それだけの塾生を育て、日本の攘夷をあきらめさせ、開国へと国を向けた、と思うとほんと、すごい衝撃を受けます。そして、「旅」についての松陰の言葉。引用します。
「道を学び自分を完成させる為には
古今の歴史や現在の世の中のことを
知らなければならないが、
それは一室にとじこもって
本を読めば十分だと
考えている人が多い。
旅になど出る必要がないという。
わたしはそうは思わない。
心というものは、生きている。
生きているものは、必ず機がある。
機は物事にふれるにつれて発し、
感動する場面に遭遇して動く。
この発動の機を
与えてくれるのが旅である。」
ということです。20代でそういうふうに悟れるってどういうことなんだろう。現代のほうが確実に教育システムは向上してるはずなのに、どうしてコドモなオトナがふえて、こういう大人はいないんだろう、どうしてあたしはこんなにコドモぽいんだろう、といろいろ考えさせられる言葉です。毎日友達とお酒飲んでさわいでる場合じゃないかなあ。

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