弁護士ダニエル・ローリンズ

弁護士ダニエル・ローリンズ(2018、ヴィクターメソス):日本語訳で読みました。なぜ買ったかというと、まずベストセラーであるらしくいろんなところで書評を目にしたというのがもちろん一番ではあるのですが、「ハヤカワミステリ」シリーズであることと、杉田比呂美さんのイラストであることが、実は私にとっての二大要素です。いわゆるジャケ買いというやつですね。今までこういう感じで買って好きになったシリーズにマイクルリューインの「A型の女」から始まるアルバート・サムスンシリーズがあります。吉永南央さんの「萩を揺らす雨」など7冊出ている草さんシリーズも好きです。こうしてみると個性の強い正義感の強いミステリが私好きなんですね。全部杉田比呂美さんのイラストつながりでもあります。

また、電子書籍は出さない宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズも実は杉田比呂美さんのイラストですよね。しかも、最新の2018年に出た「昨日がなければ明日もない」を買ったときに挟んであった書店の宣伝リーフレットに書いてあったんですが、宮部みゆきさんは上記のマイクルリューインのアルバート・サムスンにインスパイアされてこのシリーズを書き始めたというんですね!私の中で勝手に「なんと!やはり!」となりました。あ、どんどん話が横道に逸れていきますね。で、このダニエルさんなんですが、舞台がソルトレークシティなんですね。私も一度だけ行ったことがありますが、全体的にいろんな意味で町が真っ白でなんだか不思議なところでした。Aさんも一緒に行ったんですが、私たちは当然アジア人の風貌なのでなんとなく肩身が狭い気もしたし、誰もそんなこと気にしてないような感じもしたし、なんともいえない感じ。でもやっぱりこのミステリもそういった口に出さない感じの人種問題に触れていました。

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時にはドリップコーヒー

2015年に書こうとしていたらしきエントリーをブログの下書きフォルダーから発見したんですが、書き出しを読んでみると「イタリアのコーヒーはすごく美味しいのですが、毎日のようにエスプレッソを飲んでいると、時々薄いアメリカンコーヒーをたっぷり飲みたくなる時もあります。」と始まっています。今思えばエスプレッソを毎日飲んでいた時なんですね。それはそれで贅沢で懐かしい気持ちにもなるんですが、タイの暮らしだと、外ではスターバックスのコーヒーやイタリア系のカフェラテなんかを飲むことが多くても、家ではすっかりペーパードリップのコーヒーがメインになっています。私が入居したコンドミニアムでは、最初から新品のドリップ式のペーパーフィルターいらずのコーヒーメーカーがキッチンに設置してあったのでそれをいつも使っています。でも、この2015年のエントリーではどうやら私が当時愛用していたケメックス(上の写真)で煎れたコーヒーのことを書きたかったみたいなんですね。

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The Banker (2020)

The Banker (2020) Trailer

Apple TV+の映画です。最初から書いておきますが評価はB-です。そんなに悪くないけれど別に良くもない、と言ったところでしょうか。本当のお話をベースにしているからこそ、やっぱりバレットの息子さんのスキャンダルがこの映画を台無しにしたことに変わりはないでしょう。残念すぎます。映画の最大のポイントである黒人だからこその誇りを、本当に、あっという間に台無しにしたとしか言いようがありません。こんな奴が訳知り顔の「さもありなん」という人を増やしてしまう、と心の底から情けない気持ちと怒りの気持ちを持ってしまいました。この映画は南北戦争以前の人種問題を扱っていますが、女性のことにもスポットライトが当たります。そのあたりが、映画的にはフォーカスを曖昧にさせてしまっているなとは思いつつも、奥さんの力あってこそ、と思わせてくれるところが唯一良かったと思えるので、それはそれでいいかなとも思いました。

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アンドロメダ病原体


アンドロメダ病原体(1969、マイクル・クライトン):このブログの記録によるとこの本は父の書斎から見つけ出して中学生くらいの頃から何度も読んでいるようですが、先月夫のAさんとお話ししている時に話題になって、また気になって再読(電子書籍で)しました。そして今回、全く違うとまではいかなくてもそれなりに違う角度で読んだ感覚が残ったので書き留めておこうと思いました。やはり一番衝撃的な事実は相変わらずで、これが1969年に書かれた本であること、そして事実や創作、嘘や真実が混在しているように狙って作られていることを鑑みて足したり引いたりした上で、なんと、このほぼ全てが精密な創作であることです。初めて読んだときはその収束のあっけなさにかなり置いていかれた気分になったのをはっきりと思い出します。読了直後に焦って、もう一度全部を詳細に渡って読み直したのも覚えているので、衝撃もかなりのものだったと思います。そもそも短い小説だし、しかもたったの5日間を描いたものであるので、あっという間に読んでしまうのもあるんですが、いわゆるページターナーなので章の最後に「えっ?」と思うような伏線が忍ばせてあるテクニックもあって「私何かを見落とした?」と読後に思ってしまったんですね、きっと。なるべくネタバレしない程度に私の感想続きます。

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Silver Linings Playbook (2013)

Silver Linings Playbook (2013) Trailer

久しぶりに映画について書いておこうと思います。毎週たくさんの映画を見る私ですが、書き留めることをしなくなってしまってすっかり記録がなく、自分自身が残念に思っているのでこうして今度からはなるべく、観たら書くようにしていけたらと思います。この映画は今日観たものですが、実は2回目で、以前飛行機の中で観たことがあります。私は自分はティーンのハートを持っているんじゃないかと思うほど、ジェニファーローレンスさんが大好きで、彼女が出ている映画を飛行機で発見すると、必ず観てしまいます。顔も含め、ハリウッドの美女たちからさえも抜きん出る衝撃的な魅力、ハスキーな声、もしかしたら役の通りの性格かもしれないと錯覚させてくれる毎回全然違うキャラクター(ハッ、これがいわゆる演技力というやつですね)など、本当に好きです。170センチを超える高身長で細いのにグラマラスな体も良いですね。この映画で確かアカデミー賞を受賞されたはずです。授賞式で階段でコケたのも有名ですね。あとでインタビューで「転んだ時何を思いましたか?」と聞かれて「何が私の心に浮かんだか、ですか?悪い単語です。Fで始まるアレです。」と答えていて話題になってました。この映画はそんな彼女の天才的な才能と魅力がたっぷり真剣に詰まった良いお話です。

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