先日、コンピュータのハードドライブの整理整頓をしようと思ってせっせとフォルダに振り分けていたら、私が1997年に書いたと思われる、捨てがたいWEB用のコンテンツ(栄養エッセイ)が出てきたのでここに写しておこうと思います。捨てがたい、といっても価値があるという意味ではなく、懐かしい感じが私個人として捨てがたいのです。シリーズになっていますので、これからもちょこちょこ載せていきますので興味がある方だけどうぞ。
まず第一回目は「栄養」の定義からです。1997年の私、英語でエッセイを書くのを学んで楽しかったんでしょうか、王道の中の王道である、定義からのスタートでエラいぞ自分!って感じです。(1997年6月:Masami’s Home: Nutrition「はじめに」より)
棒の長さとBSE問題
昨日、日本にいる母と電話で話していてなるほどだなぁと思ったので書き留めておくことにしました。突然ですが、左の矢印、みなさんわりと馴染み深いものだと思うんですよね。これはあの、いわゆる「目の錯覚」のミニクイズの一枚目の絵です。私が矢印をつくりました。
そしてご想像通り、こちらが2枚目の絵。目の錯覚って不思議ですよね。絶対矢印が外側になっているほうが棒の長さが違ってみえますよね。でも、これには引っかけがあります。知りたい方は続きを読んでくださいね。
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数日前の記事ではあるんですが、毎日新聞が、農林金融公庫調査の結果として全国の主婦の65.6%が食品安全性が気になると考えているということが分かったと伝えてました。特別気にしないと答えたのが31.7%。ない、と言ったのが2.8%。気になることの内容としてはBSEと鳥インフルエンザ(58.3%)、輸入食品(34.1%)、添加物(31%)、ということらしいです。この研究で面白いのは「値段」と「安全」を比べさせているところで、半数以上が値段より安全性を重視するようになったらしいです。まあそういうトレンドですよね、確かに。
免疫パワーで、がんと闘う
「免疫パワーでがんと闘う」というタイトルは、とりあえず手もとにあったAERA(2003年12月号、いつも日本の雑誌を下さるKさんありがとうございます)から盗んでみました。というのも、この記事、タイトルはキャッチーで「またこれか!」とあきれながら読ませるのに、内容は、「そうそう!」と思うことばかりで、読んだあとに、タイトルうまいなーと思ったからです。サブタイトルっぽく、「免疫パワーでがんと闘う…そんなシンプルだったら今頃、癌も風邪と同じだ」と書き足したい気分ですね。
先日、健康食品について書いたときにお友達のEちゃんからコメントをいただいて、ああ、今、私は日本にいないからあんまり気付かないけど、「免疫」って売れセンのキーワードなんだなと改めて思いました。Eちゃんありがとうね。それで今日は、ちょっと免疫について考察してみます。
健康食品について
今日オリンピックの日本選手の結果を見たいと思って朝日新聞を見ていたら、「アガリクス、アロエは健康によい? データを公開」という記事があったので私なりに考察してみることにしました。
まず私たち健康や栄養、食品などの分野に携わる者としての第一の指摘としては、「健康食品」とか「健康に良い食べ物」って何よ?と思います。よく、「ねぇ、オレンジジュースって健康にいいの?」とか聞かれたりするとクゥゥゥゥ、となりますね。どういう観点から聞いてるの?とこっちが質問しなおす結果になります。じゃあ一体何が健康に悪いか、と言われても、食品に限って言えばかなり難しいですね。脂肪分は健康に悪いか?と聞かれても、「全く摂らないと健康に悪いよ」とか「摂りすぎると健康に悪いよ」とかそういう答えになるでしょう。3食オレンジジュースだけで過ごしたら健康に悪いでしょうし。あ、タバコは食品ではありませんが、あれは明らかに健康に悪いです。煙を吸ってるんですからね。車の排気口に口をつけて肺まで吸ったりするのとほぼ同じ行為です。しかも科学的に立派に立証された、いわゆる「発ガン物質」ですから。