大人になるといろいろなことに気づくというか、物事を必要以上に複雑に考えるようになるので、いろいろなことが今まで考えなかった側面で面白く感じられることが多くなりました。最近考えたことで、食べ物が「美味しい」と思うことが突然面白いと思うようになったので共有してみようかと思って書いています。ちなみに上の写真はバンコクによくあるローカルな市場です。
まず、今私が好きな食べ物を聞かれると、間髪入れずに答えるのがバナナ(昭和初期)、チョコレート(子供)そして豆腐(まあこれは美味しいですよね)です。そしてさらにちょっと考えて「ああ、モツァレラチーズも信じられないくらい美味しいよね(イタリアかぶれ)」「そうだ、私パン全般が大好きだった(フランスのものもドイツのものも)」「でもそういえば最近気づいたけど私、海の異星人、たこが好き(私はずっと『たこ焼き』が好きなんだと勘違いしていたけれど、イタリアに住んでいた時に前菜のリストにInsalata di polipo e patate、つまりタコとじゃがいものサラダがあるとインスタントに幸せな気持ちになっていたことを思い起こし、さらに実は私は別にお好み焼きとか焼きそばとかはたこ焼きほど好きではないことを突然思い出し、そのことから私が好きなのは実はタコであることが判明したのです)」と好きなものを羅列し始めます。
だいぶ脱線してきましたが、バナナ好きとしてはタイに住んでいるということ自体がパラダイスです。見渡す限りバナナだらけ、という市場もあります。いろいろな種類のバナナがあって本当に幸せです。そこで本題にはいるのですが、時々、ものすごーく売れているバナナというものがあるわけです。それなのに、勇んで買ってみると「ん?これはおいしくないかも?」と思うことがあるのです。世界で一番好きな食べ物なのに、しかもみんなに人気なのに、美味しくないかも、と思うというのはどういうことでしょうか。そして逆に、美味しい、と思うということは一体どういうことなのでしょうか。
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