ヨーロッパに来て嬉しいことの一つにこの平たい桃の存在があります。正確には日本語(中国語)では蟠桃(ばんとう)というらしいのですが、英語ではまさに平たい桃、フラットピーチと言います。イタリア語でも同じ意味で、ペスカピアッタと言います。ペスカが桃で、ピアッタが(お皿みたいに)平たい、という意味。私が住むアパートメントのすぐ近くに小さな青空市場があるのですが、そこにこの季節になるとどっさりやってきます。今検索してみたら、2016年に出張前なのにうっかり大量買いしてしまったエピソードがあって、私は何も成長していないなー、と自分のブレのない一定感に変に感心しました。この桃は、熟すると皮もするするっと剥けるので、特に皮の剥き方について考えたことがなかったのですが、今回はスムージーに入れようと思って「切る」ことを考えたのでこうして切り方を紹介しておこうと思いました。
Continue reading “平たい桃を切る、食べる”メインディッシュとしてのカプレーゼ
カプレーゼ、正確にはインサラータ・カプレーゼ(カプリのサラダ)は日本でも人気のサラダだと思うんですが、バジル、モッツァレラ、トマトと並ぶと華やかですよね。色合いもイタリアの国旗みたいだし、ローマで食べるにはとても気分が高まります。この写真は先週とったんですが、実は2008年に初めて行ってからというもの大ファンになってしまったレストランのお料理です。この「裏庭のトマト」(ここのオーナーの家で栽培しているということです)の旨味がほとばしっていて、モッツァレラも完璧なブーファラ(水牛)で、オリーブオイルも本当に新鮮ではっきり言って完璧なお味です。
Continue reading “メインディッシュとしてのカプレーゼ”マリトッツォ、そしてダークチョコ
今日は土曜日、朝からランニングはどこに行こうかなと考えて、ローマは南のポルトゥエンゼまで電車の線路沿いに走ってきました。というのも「ご褒美」があった方が嬉しいなと思ったので、今日本でかすかに流行っている(Aさん談)というマリトッツォというローマのお菓子というか朝食を買いに行くことにしたのです。このバールにはIl Maritozzaro(マリトッツァーロ)という名前までついているので専門店なのかな、と思って目的地に設定しました。でもローマではマリトッツォはそこそこ普通の朝食の一部なので、50%くらいの確率で色んなバールに置いてあります。確率がちょっと低めなのは、みなさん結構コルネット(イタリア版のクロワッサン、バターが入ってないことが多いです)を朝食に食べることが多いので、数をそんなに用意しないかもしれないからです。マリトッツォを知らない方のために書きますが、上の写真の奥にずらっと斜めに置いてある巨大ブリオッシュにホイップクリームがたっぷり挟まっているのがマリトッツォです。ちなみに複数形はマリトッツィに語尾が変化するので1個だけ買うとき以外は「マリトッツォ」と滅多に言わなのでイタリア語ってそこそこ難しいですよね。このタイトルもマリトッツォにするかマリトッツィにするかちょっと悩みました。Aさんに聞いたところ、今日本で流行っているマリトッツォはこんなに巨大じゃなく、丸い可愛らしい形にホイップの種類がいろいろあって「映える系」らしいです。
Continue reading “マリトッツォ、そしてダークチョコ”フォカッチャを買う
タイトルには全く関係のない上の写真ですが、あまりにも可愛かったのでうっかり買っちゃったキッチン用品です。上のは鍋敷で、ロテッレ(ルオーテともいう)という車輪パスタの形をしていています。そして下の、お玉や大きなスプーンやフライ返し(フリッパー)や菜箸なんかをコンロの横で休めておくもの(正式名称は分からない)は、ラビオリの形をしているシリコン製品なのです。私は調理中にこの「調理用具置き場」がないと困るタイプなので、よく超絶大きなレンゲのような形をしたおたま置きのようなものを使っているのですが、今回は引っ越しの荷物がなかなか届かないので買うことにして、いざ探しに行ったらこんなものに出会ってしまってうっかり買ってしまった、というわけです。ちなみにファルファッレの形をした鍋つかみもあったので今度吟味して買おうと思っています。で、今日のトピックはイタリアで、どうやって美味しいフォカッチャを買うか、というお話です。
Continue reading “フォカッチャを買う”アッピア街道をランニング
金曜日に自主隔離明けのPCR検査を受けて、無事に陰性証明をいただいた私は土曜日に、晴れて堂々と外を出歩ける自由を手にしたので、朝からランニングに出かけてきました。ルートはローマの東側、旧アッピア街道を南下するというもの。つくばでも夫のAさんにお付き合いいただいて、毎週土曜日走っていたので、これからも天気さえ良ければ土曜日に続けていきたいなと思っています。
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