2022年は2016年以来の6年ぶりにカルネヴァーレの季節(2月初旬)をイタリアで迎えることとなって、こうして私がイタリアのお菓子の中で一番好きなフラッペにありつきました。過去5年間、毎年この季節になるとバンコクや日本から「ああイタリアのカルネヴァーレのフラッペ食べたい」と恋焦がれていたので、本来はすごく寒くて心の晴れない2月ですが、その2月が来るのを楽しみにしていたのです。10年以上前にこちらやこちらでフラッペの話を書いているので気になる方はどうぞ。
Continue reading “恋焦がれたフラッペ”椿山荘の思い出
日本に滞在中に家族で椿山荘に行く機会があったのですが、コロナ禍でのホテルの企業努力なのか、有名な日本庭園に、細かいミストを出す技術によって人口雲海を作ることができるイベントをやっていて、写真のような幻想的な景色が広がっていました。和のテイストに高層ビル群、テクノロジー生まれの雲海、という、あまりの折衷な雰囲気に、私の気持ちは微妙になりましたが、これはこれで美しいので純粋に楽しみました。
Continue reading “椿山荘の思い出”伊と仏と日なミニディナー
11月にモデナに住むIがローマに来る機会があって、彼女と、そしてとっても若い同僚であるフランス育ちの日本人のHの二人に、私の小さなアパートメントに来ていただいて、なんとお料理を教えてもらうという楽しい機会を設けました。教えてもらうばっかりじゃ申し訳ないのでとりあえずテーブルセットしたのが上の写真です。とはいえ花瓶を持ってお花を買いに行き、その場でお花屋さんに生けていただいて、それをテーブルの真ん中に置いただけですけどね。
Continue reading “伊と仏と日なミニディナー”焼き栗祭り・マグスト
11月11日はポルトガルの「マグスト」と呼ばれる焼き栗祭りだそうで、最近職場の同じチームに入ったポルトガル人の同僚Jが栗を焼くからディナーに来て、と誘ってくれて他の二人の同僚と一緒にお呼ばれに行ってきました。そして焼き栗(イタリアン・チェストナッツ)の美味しさに大興奮して、栗の写真を撮り忘れるという大失態を犯したんですが、その代わりと言ってはなんですが、ポルトガルからJが持ってきてくれたというエッグタルト(パステル・デ・ナタ)の写真が上の写真です。
Continue reading “焼き栗祭り・マグスト”ルクセンブルク、フラワーギャングと犬のポピー
9月の半ばごろに、休暇で前回ローマに遊びにきてくれた親友のCとその家族が住んでいるルクセンブルクを訪れました。今ルクセンブル「ク」と書きましたが、私の姉も指摘してくれたんですが、どう考えてもルクセンブル「グ」ですよね。でも日本語だと正式に「ク」らしいです。なんだかモヤモヤしますが、私が思うに日本語は子音で終わる言葉が少ないこともあって、gなどで終わる単語に関してはどうしても母音に力が入ってしまいますよね。ですから日本語のカタカナ表記で「グ」にしてしまうと、普通の日本語的発音だとgooというような音になってしまい、英語だと「ルゥクセンブゥルゥグゥ」と聞こえてしまい、通じない可能性が出てしまいますよね。でもkに関しては、わざわざ「ク」をkooという風に発音するのに普段以上の力が必要になるので、割と力が抜け気味になって、音が小さく聞こえて英語風に言うと「ルクセンブォー(ク)」となって実際のLuxembourgの発音に近くなるのでは、という考察をしてみました。関係あるかないかわかりませんが、私は10代の頃から単語の真ん中に「ク」という言葉がある外来語(カタカナ)を発音するのがすごく苦手で「ネクタイ」とか「タクシー」とかは鬼門です。わざわざクを強調して「ネクゥタイ」「タクゥシー」のようにしないと発音できないので、友達からよく「言えないの?」と心配されていました。英語圏で暮らすとそれがいらないので個人的にすごく楽です。「ネッタイ」「タァッシー」で普通に通じます。なんだかものすごく脱線してしまいましたけど、ルクセンブルクは写真のように、お城(要塞)のある旧市街(ユネスコの世界遺産)が新市街から見ると谷のようになった低い位置にあります。
Continue reading “ルクセンブルク、フラワーギャングと犬のポピー”