海と絶景と赤玉ねぎとジェラートなトロペア

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7月の半ばすぎに日本人の友人のOさんと一緒にカラブリア州のトロペアという海辺の町まで3泊4日の小旅行に行ってきました。ご覧の通り息を呑む海の美しさです。イタリアはブーツの形をしていますが、そのちょうど爪先あたりと思っていただけるとわかりやすいかと思います。カラブリア州は南イタリアの美しさを全て持ち合わせているのですが、イタリアの中では問題が山積みとも言える難しい州でもあります。貧困、失業率などもダントツだと思われます。ンドランゲタ(カラブリア州のマフィア的な犯罪組織)がイタリアで一番大きく、暴力的であると言われている、と言えばちょっと分かりやすいかもしれません。ただ、そういう問題はあっても、一般の人々の雰囲気は一言で言っておおらか過ぎるほどおおらか。でもとても情熱的で、オープンで、色々なことに夢中になったり、良いお天気と美しい海を見て、なるようになるさ、というような明るい感じになったり、この人たち自由だな、と思わせられる部分が多々あります。出会った人はみんな家族、というような雰囲気もあってそれがとても好ましく、私は多分こういう雰囲気が好きだからこそ、完全なる南イタリア推しなんだと思います。

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マルモレの滝

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滝の話をする前に失礼しますが、今日(日曜日)は、私が2019年のウィンブルドンからひたすらストーカーのように3年間しつこく応援し続けている、私の中でも稀に見るタイプのイケメン(イタリア人なのに、と思ってしまうほどです、失礼)で2メートル近い高身長(イタリア人なのに、と思ってしまいます、これまた失礼)なテニスプレイヤーであるマテオ・ベレッティーニ選手がついにグランドスラム(しかもウィンブルドン)で決勝を戦う日です。マテオは意外に写真写りがそんなに良い方ではなく、オンラインで検索するとイマイチ魅力を100%伝えきれない写真が出てきてしまうので、こちらに婚約者と写っている一番ナチュラルな写真をリンクしておきました(美男美女)。あと2時間くらいで試合が始まるんですが、ランキングがまだトップにならないくらいの時から私がサインまでもらって応援してきたノール(ノヴァク・ジョコヴィッチ、こちらは皆様の好き嫌いが分かれるタイプのプレイヤーですね)がお相手。もちろんノールは世界ナンバーワンの選手であるので、世間ではノールの優勝、という予想が濃いんですがマテオにとって年齢差は10歳です。いやぁ是非是非初優勝若手が頑張って欲しいですよね。

しかもテニス界は今、イタリア人が熱いんです。マテオの他にもシナー選手、ムゼッティ選手、フォニーニ選手などトップにたくさんいます。マテオがイケメンという話をしてしまったのでついでに書きますが、ロレンツォ・ムゼッティも多分一般的には非常にイケメンさんです。マテオとは全然違うタイプなのでロレンツォの方は私にはそのイケメン度が伝わってこないんですがきっとファンも多いと思われます。試合はロンドンの午後2時。そしてロンドンといえば、EURO2020が延期されて今年行われているんですが、なんとなんとイタリアが決勝に残ってしまったんですね。しかもロンドンでの試合でイングランドとの対戦!2006年にW杯で優勝して以来低迷していたイタリアサッカー界はもう、これ以上盛り上がれないくらい盛り上がっています。コロナで鬱屈としていたこの社会の雰囲気を、ここで優勝することでイタリアを盛り上げていただきたい。それが夜の9時(イタリア時間)のキックオフ。みなさん今日はテレビやバールやレストランでマキシスクリーンに釘付けのはず。イギリスでは月曜の小学校の遅刻を容認する校長先生まで現れたそうです。

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南イタリアの思い出

Alberobello 5
Full album is available at Family in Southern Italy Sept 2016 | Flickr

この芸術的に美しく美味しすぎるブッラータはイタリア南部のプーリア州の名産ですが、私が3年ほど離れたイタリアを恋しく思うものの一つでもあります。ブッラータが、というわけではなく、シンプルなイタリアの食材の全てが、という意味です。こうしてナイフを入れると中からふわーっと生クリームの液状のものが出てくるのがまさに垂涎ものです。

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厳選ローマの旅

Il Colosseo
Full album is available at My Nipote in Rome Nov 2016 | Flickr

私がローマを離れる1ヶ月前の2016年の11月に、東京に住む姉が私の愛する姪を連れてローマに遊びに来てくれたんですね。とにかく弾丸な予定だった二人のために、私の愛するローマを楽しんでほしいと思って、なるべく私好みのポイントを中心に、でも大事な観光ポイントを外さないように、と頑張ったところ、今は中学1年生になった姪っ子が今もまだこの旅行のことをしっかり覚えていてくれるというので感動です。でも逆に私が忘れないようにしようと思ってここに旅程を書き記しておきたいと思います。

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愛するナポリのスフォリアテッラ

Napoli

2015年3月17日にナポリに行ったのでこのエントリを書き始めましたが放置してしまっていたので7月になってアップしています。イタリアに外国人として長く住んでいると、よくイタリア人に「イタリアはいろんなところに旅行した?どこが一番好き?」と聞かれるんですが、私は住んでいるローマを除けば、確実にナポリだと答えます。実はこの答えだと私はかなりのマイノリティとなります。だってやっぱりヴェネツィアは格別だし、フィレンツェも捨て難い。ファッションやショッピングはミラノだし、南イタリアだとナポリよりもアマルフィやポジターノ、ソレントなどのほうが有名だしナポリに行くくらいだったらそこからフェリーにのってカプリやイスキアに行ったほうがずっとリゾート感があります。でもやっぱり何度も行きたくなってしまうのはナポリなのです。

それはなぜかというと、私が思うに、一般の日本人の感覚で「イタリア」と聞いた時に、イタリアを見たこともなかった私がいつもなんとなく思い浮かべていた風景や雰囲気に、ナポリが一番近いからだと思います。照りつける太陽、真っ青な空、同じ色の海、小麦色に日焼けした露出度の高い陽気な老若男女、オーソレミオ(おお私の太陽よ)的なベーシックなカンツォーネ、青空市場、ハイヒールとサングラスのカッコいい女性たち、ちょっとカオスな街並み、乱暴に道をすり抜けていくフィアットのチンクエチェント(ルパンが乗ってるやつ)、などなど、ステレオタイプだと笑ってください、私の想像力なんてそんなものです。

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