ウェストエンドミュージカル:Wicked

ちょっと時間が前後しますが、ロンドン最後の夜に、あのミュージカル、”Wicked“を観てきました!実は朝から活動的に動きすぎて、ショッピングもしすぎて(実はこれがメインの理由)、とりあえず荷物を置きにホテルの部屋に帰ろう、という気持ちになって地下鉄で一旦帰ってきたんですね。そして午後は、是非行きたいと思っていたClaridgeのReading Room(アフタヌーンティー)が週末は予約でいっぱいだと電話で聞かされて、別の場所でのアフタヌーンティーには興味がなかったので、さてどうしようかなと地下鉄の駅の壁に貼ってあったこのミュージカルのポスターを見て、ホテルのコンシェルジュさんにお願いしてその日の夜のチケットを聞いてもらったら、なんと半額の当日券で前から2列めのど真ん中の席がとれたのでした。「ちょっと見上げないといけないかも」と言われたけれど、いざ行ってみると役者さんたちの汗や髪の毛の一本まで見える近さで本当に感激しました。ひとりでミュージカルなんて、と思ったけれど、ストールズでは一人で何度も見に来ているというコアなファンも結構いて、しかもたまたま隣に座っていた人なんてキャスティングディレクターをしている人で、こと細かにどんな理由でキャストを選んだかを教えてもらったりしてすごく楽しかったです。
お話の内容も、原作を読んだことがあるので内容はすでに分かっていても、それでもすごく楽しめました。このお話の、私の個人的なキーワードは「ディメンションズ&パーセプション」で、日本語に訳しちゃうと「次元&認識」になっちゃってなんのこっちゃという感じですが、私なりの和訳だと「多面(性)&受け取り方・見方(による違い)」といったところでしょうか。第1幕と2幕の間のインターバルでアイスクリーム屋さんが出てくるのもなんだか楽しかった。終わってからもスキップしたくなるような(カミングアウトしちゃうと私、スキップできないんですけど)嬉しい気持ちで帰りました。夜11時近かったんですが、ロンドンは地下鉄も街もクリーンで安全で嬉しいですね。

そういえばロダン美術館に行ったのでした

Rodin Museum in Paris

すっかり写真をフリッカーに載せたり、ここにそのことを書いたりするのを忘れていましたが、秋に日本から友達が遊びに来てくれた時、パリに一緒に遊びに行って、私はひとりロダン美術館に行ったことを思い出しました。2日目にふたりの友達がルーブル美術館に行っている間に、私はルーブルは前に一度行ったことがあるので、ちょっと違うところにも行ってみたいと思って地図を見てよさそうだなと思ったのがこのロダン美術館。なんといっても「広く美しい庭園で1日読書して過ごす人もいる」というガイドブックの説明書きに「庭園!」「読書!」と嬉しい気持ちになって本を2冊こっそりカバンにいれて行ってきたのでした。

行ってみたらお天気は快晴、「考える人」をどアップで見る事が出来るし(ここ参照)、お尻側からも見れたし(ここ参照)、美しい庭園を2時間も散歩できたし(ここ参照)、おいしいストロベリータルトとカフェクレーム(カフェオレのこと)をいただきながら2時間半も読書を楽しむこともできたし(ここ参照)と、何とここでほぼ1日を過ごしたのでした。といってもそのあとサンジェルマン地区に行って買物もしまくったんですけどね。

今こうして写真をフリッカーにアップしながらAさんとiChatしていたんですが、これを見て「行きたいね!」という気持ちが高まってきました。そういえばシャンゼリゼを歩いたりエッフェル塔を見ながらランチしたりもすごく楽しかった。カオスだらけのローマも良いですが、美しいパリの街も美術館も私はすごく好きです。

ポップアートの展覧会

今日はScuderie del Quirinaleにポップアートのエキシビジョンを見に出かけました。10ユーロの入場料ですが、バスやメトロのチケットを見せれば7.50ユーロにディスカウントができることを知ってさっそく見せたらあっさりOKでした。

写真の入り口付近にはかなりの行列ができていて、約20分ほど並びました。この入り口を入るとセキュリティーチェックがあって、そこからチケットを買うんですが、そのチケットやパンフレットやなにもかもがポップで(この写真を見れば分かるように真ピンクです)すぐにうきうきしてきます。

このScuderie del Quirinaleでは前回いつだったか映画関係のエキシビジョンに行って、単なる展示会だと思って行ったのに、フリーの映画が上映されますよ、とお知らせされ2階に行ってみると、一面大理石のゴージャスなテラス席で、1970年のジャックニコルソン主演のFive Easy Piecesをワイヤレスヘッドホンの良い音響で上映するところでした(英語でイタリア語の字幕)。映画を楽しんだ後、その夜が天気のよい空気の澄んだ夜だったこともあって、こんなローマの空の下でこうして、ちょっと古くて非現実的でみんなが体当たりで演技をしているような映画をゆっくり見ることができるなんてとても素敵で嬉しいことだな、と単純に感動したことがあるのです。

確かそのころ、ビルの保存改築が終わったばっかりで再オープンした時期だった気がします。そのときも感動しましたが、今回も内容だけでなく、その展示方法もとても素敵だったので、これからもこまめにチェックしてここで何か気になるショウがあれば是非また来たいなと思いました。おすすめです。

国立近現代美術館

日曜日に行ってきたんですが、正確にはここは美術館というよりも “Soprintendenza alla Galleria Nazionale d’Arte Moderna e Contemporanea e musei dipendenti” というすっごく長い名前の事務局が管理するいくつかのギャラリーのうちのひとつで、わりと閑散としたところ(でも穴場的存在かも)なんですが、訳としては:

Soprintendenza=局、部、事務所(文化財を保護する)
alla=a+laという結合形, a=~の(英語だとin), la=冠詞(英語だとtheで、Galleriaが女性名詞なのでla)
Galleria=美術館
Nazionale=国立
d’Arte=di+Arteの結合形, di=~の(英語だとof), Arte=芸術, Arteが母音で始まるのでこういう結合形になる
Moderna=現代
e=~と(英語だとand)
Contemporanea=近代
musei=美術館(複数形)、単数はmuseo
dipendenti=従属
ということになりますね。こんなこと一生懸命説明しているというよりは自分が勉強してるみたいな気分にもなりますが。私が行ったのはそのうちのひとつ、”Galleria Nazionale d’Arte Moderna (GNAM)”というところ。実はここは微妙にアクセスが悪くて、地下鉄で行ってもいいんですがA線のFlaminioで降りて、トラムの2番に乗ったあと一つ目ですぐ降りて、19番に乗り換える、というちょっぴり面倒なことをしなければいけません。私はローマの中でもチェントロから南に住んでいるので近所のバス停から716番に乗って、次にトラムの3番に乗りかえて、かなり東の方を大回りしながら行きました。3番はそのまま美術館の目の前に止まるんですが(でもかなり大回り)、今チェントロのあたりのトラムの3番は工事中なのか、半分バス、半分トラムになっているみたいなので結局かなり乗り換えます。でもまあ、ぼーっと乗っていればいいので私はかまわないですけどね。

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MACRO美術館

火曜日にAさんがプルマンに帰ってしまって、なんだか動揺したので友達に誘ってもらってMACRO美術館に行ってきました。この美術館は基本的にはコンテンポラリーアートを扱っていて、もともとクラシックアートが分からない私にとってはおもちゃ箱みたいな美術館で楽しかったです。現在置いてあったエキシビジョンでは3人のアーティスト、Erwin Wurm、 Gianni Dessi、 Leandro Erlichをフィーチャーしてあったんですが、その中でも私は特にLeandroの作品は大きなおもちゃ大集合といった感じで楽しかったです。関連サイトは以下の通り。

なかなか楽しめました。この美術館自体がコンテンポラリーアートという気配なので、そういうのが好きな人は必見です。リフトや階段、目の覚めるような黄色の廊下や、冗談のような真っ黒の廊下など楽しかった。