私の愛すべきロマーナの友人Aが誘ってくれて、共通の友人のGと3人で近所にあるTeatro Palladiumに12月2日のショウを観に行きました。大変人気のダンスパフォーマンスということで1ヶ月前からチケットは売り切れということで、私は恥ずかしながら存じ上げなかったのですが世界的に有名な若い日本人の前衛ダンスアーティストのHiroaki Umedaさんのパフォーマンスでした(写真は (c) Shin Yamaga)。
私はもともと芸術には疎い方なので、特にコンテンポラリーアートともなると、自分のどこを刺激されるのかがピンとこないことが多く、わりとぽかんとしてしまうことが多いので、大変失礼ながら、彼のダンスもそのような感じかもと思っていたのですが、それと同時にあまりの前評判の良さに、驚きつつ(さらに失礼)観せていただいたパフォーマンス、正直に言ってまず音と光の技術とその効果としての「異空間体験」にちょっと自分でも驚くほどぐぐっとひきこまれました。身体の動きも異次元な感じで最後は拍手が鳴り止まず、イタリア人のみなさんすごく感銘を受けたようでしたよ。イタリアにおける「日本」のステレオタイプのイメージである「ハイテク」をさらに印象付けたかもしれません。
図々しくもオフィシャルサイトのブログに書き込みさせていただいたら丁寧にお返事もいただきました。世界的にはもうかなり有名な方ですが、これからもすごく楽しみですね。Youtubeに動画もたくさんありました。動画だと臨場感がなく50%ほどしか伝わらないかもしれませんが、興味ある方は是非。
大丈夫だったピカソ
前日書いたように、土曜日はヴィットリアーノでピカソ展を観てきたのですが、私はやっぱりこのヴィットリアーノでの展覧会のやり方は好きです。ピカソなので特に「これが目玉」というようなものはなく(すべてが有名)、淡々とピカソの人生、イタリア・ローマとの関わりを追ったあと、年代は関係なく絵のモティーフにそってセクションが区切ってあります。Picasso 1917 – 1937 L’Arlecchino dell’arteとしてあるのでこの20年間だけに焦点をあててあるのでそれも好ましい感じ。
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9月に両親がイタリアを訪問してくれた時にヴェネツィア滞在のあとユーロスターを途中下車してフィレンツェにも寄りました。到着の翌日の午前中は生憎の雨だったのですが、たまたまその日の予定を「美術館デイ」にしていたため逆にラッキーで、朝から3時間ほどゆっくりウッフィツィ美術館を楽しんだあと、このサンジョバンニ洗礼堂を訪れました。八角形をしたこの美しい洗礼堂は、ドゥオモとお揃いの色合いになっていて(とはいえ洗礼堂のほうが古い建物のようです)内側よりも、外側の扉、とくにドゥオモの方面の東の扉のほうが有名で、ミケランジェロをして「天国の門」と言わしめたほどだそうです。
が、今回は中に入ってみたいと思い、両親もついてきてくれたので、雨だったこともあって10人ほどしか並んでいない列に並んで1分ほどで中に入りました。薄暗い洗礼堂の中に入ってみてびっくり、外側のイメージから八角形の幾何学美を想像していた私を気持ちよく裏切ってくれたのは豪華な金色の天井画!写真のように当然イエスキリストがメインですが、よくよく絵を見てみると、いわゆる「宗教画」のテーマがいくつも細かく描かれています。アダムとイヴから始まり、3人の賢者、受胎告知、マリアとエリザベッタ、キリスト誕生、などなど知っている限りのテーマが、それも美しく並べられているのです。そして、こうして一生懸命長い間親子3人で天井を眺めて(こういうのをRubberNeckerなんて言いますね)8枚の輝く美しいトライアングルのパネルを見ているときにふと、私が日本の無邪気な大学生だったときに「キリスト教学」の講義で、キリスト教では「8」という数字が非常に重要だということを教えていただいたことを思い出しました。
ブラマンテ回廊
週末は久しぶりにチェントロへ出向いてナヴォーナ広場なんかに行ったりしちゃってすっかり観光客気分の私ですが、ナヴォーナ広場から徒歩3分ほどのところにある、このブラマンテの回廊、静かで趣があってタダで(これ重要)私は好きです。同時にエキシビジョンをやっていることもあるのでそれも素敵。今年の10月からはジュリアスシーザー展をやるらしく、先日『シーザーがローマに帰ってくる』というような内容のポスターを見かけました。オフィシャルサイトはこちら。
そしてここは実はわたしの好きなカフェテリアポイントでもあります。この回廊の上のレベル(イタリアでは1階といいますが日本だと2階部分ですね)にさりげなくおいてあるグラステーブルで、驚くほどおいしいランチなどが出てきますよ。今は夏なのでカフェテリアは閉まっていますが、ナヴォーナ広場から、さてどこに行こうか?というときは是非ここを訪れてみてください。質の良い時間をすごせると思います。
ちなみにこの回廊+教会はVia della Paceというストリートにありますが、ここにあるAntico Caffé della Paceも私はかなり好きです。このカフェは夜のほうが良い感じ。たくさんのお洒落な人々がアペリティーヴォにやってきます。ディナーの後も遅くまでやっているイメージです。私のフリッカーのこの写真はちょっと暗いですが、手前の左側の植え込みのところがそのカフェ。当然中央に見えている白い建物が、その回廊を左側に持つ教会です。ナヴォーナ周辺は素敵なところが多くていいんですが、住んでる者から言わせていただくとパーキングが絶望的なのでなかなか行くチャンスがないんです。いつもルンゴテヴェレに駐車して徒歩なのです。
夜のサンタンジェロ城
昨日の夜は、夏になると毎年やっているサンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo)の夜のイベントに行ってきました。実は私は2年前に行ったのですが、一緒に行ったメンバーは普通の友達だったんですけど、何かと価値観が違う(つまり、私は浪費タイプであとのふたりは堅実タイプだったということ)ので、あまり贅沢三昧できず、なんとなくかすかな心残りがあったので、今回はこういうことにお金をつかってもOKそうな友達をさそって(ここは見てないと思うけれど、見てたらごめんね)ついに行ってきたのでした。なにしろ入場に10エウロ、パッセット(後述)に入るのに3エウロかかるので最初っから結構な支出なのです。
でもこの写真を見ればお分かりの方もいらっしゃると信じたいんですが、こうして夏の夜の日常に、ふと出かけるとこんな現実離れした場所でのんびりできるという、それだけの事実にそれだけの価値があると思えてしまうんですよね。そして何より私が試したかったのは、この夏の夜のイベントの期間だけサンタンジェロ城のテラスに併設されるレストラン。2年前に友人が行って、「びっくりするほど趣向がこらしてありおいしかった」という感想を教えてくれたので、ずっと気になっていたのです。電話で予約をしておき、入場のときに「レストランの予約があります」と伝えると優先的にお城に入場できます。
