懐かしいプルマン

日曜日の今日は、友達のAとバールでカフェ+おしゃべりのあとにクリスマス用の食べ物を美しいパスティッチェリアで仕入れて家に帰り、思うところあって昔の写真をしばらく整理していました。20ギガを超えていたiPhotoのライブラリをTime Capsuleに移動、バックアップしました。以前のライブラリは80ギガを超えていて後悔したので、今回は早めの対処(のつもり)です。
そして以前のバックアップの膨大な量の写真をぼんやり眺めていると、私の第2の故郷、プルマンの小麦畑の写真が何枚も何枚も次から次に出てくる出てくる。私がどれだけプルマンの風景を好きだったか、こんな風景はどうってことない日常なのに、何度見てもハッとさせられてカメラを向けてしまっていたのかを、まざまざと思い起こさせられました。
視界の80%が空だったプルマン。どうしてあのゆったりした美しい土地を離れて、良くも悪くもカオスなローマに、引っ越して来てしまったのか。しかもひとりで。あのままエクステンションスペシャリストとして定住できたかもしれない道をあんなにあっさり断ったのはどうしてだったのか、今となってみると自分の気持ちだったはずなのになんだかもやがかかったかのように、どうしてもうまく思い出せません。
ローマに来て、今の職場で働いてきて良かったかと聞かれると、確かにものすごく良かったというのが正直なところだけれど、この仕事がプルマンのようなところにあったらさらに理想だったな、と思うのも真実。でも私がどんな道を選ぼうと、プルマンはいつも変わらずあの土地にあって、夏は酷暑、冬は極寒の雪の中でも平和に淡々と時を刻んでいるんですよね。当たり前のことなんですが、時々ふと自分だけが走りすぎてしまったような、それでいて取り残されてしまったような、ちょっとだけ悲しい気持ちになったりするのです。

FPその後

11月1日にファイナンシャルプランニングの相談に乗ってもらったという話をここにも書きましたが、「こうしたほうがいい」というのを書いただけだと行動が続かないので、自分の背中を押す意味で「なにをしたか」のフォローアップをしておこうと思います。
1. エマージェンシー資金、言われた通りにさっそく別に分けてプールしました。
2. 投資信託、まだ買ってはいませんが、ネット口座を開設しました。やっぱりイタリアをベースにするのはあまりにも不安なので、日本をベースにすることにしました。いろいろな書類が夫のAさんのところに届いているはず。今は投資についてせっせと勉強中です。信託とはいえ、長期な目線での揺れ幅を見極める知識が必要みたいなので面倒がらずに勉強あるのみですね。がんばります。実際に動き出すのは夏頃かなと考えてます。
3. 銀行はアメリカの銀行は次にアメリカにいった時に(いつだろう)解約する、と決め、日本の銀行は、手数料がなるべく取られない代わりに利子の低い(ほぼない)口座というのに乗り換えました。イタリアのは、もはやしかたないので現状維持で、なるべく手数料のかからない方法を考えていこうと思っています。
4. ネット銀行の利用は、利子が思った以上に少ないこともあって、私のライフスタイルにも合わないということで見送りです。
5. ヴァンブレーダの保険は無事にAさんを外すのに成功しました。結構面倒で、意味不明なチェックがあったんですが、コツコツとやってできました。外す時、「書類を正式確認してくれるオフィサー」のひとに「一度外すと二度と入れないわよ」と脅されましたが、何度考えても、やっぱり日本の保険に入っている以上、特に必要はないんですよね。そして、日本の保険証を見せて、というのでAさんの保険証のスキャンされたものを見せて、英訳もつけて(Aさんありがとう)を見せたら、「実物はないの?」というのでぽかんとして、「あのぅ、実物は当然日本にいるAさんが持っていて、日本にいるからという理由で外そうとしているのに、ここに実物がないとだめなんですか?」と聞いたら、「まあそうとねぇ、正論よね、でも私はどうやってこれが本物だと分かるの?」と聞かれました。ムっとしたので「日本語で書かれた本物を持って来たらあなたにはそれが本物って分かるのなら夫に郵送してもらいますが、イタリアの郵便局がなくしたら(よくあるんです)責任もっていただけますか」と言ったら「うーん、よく考えたら本物みても私にそれが本物ってわかるわけないわね」と言うのでかわいそうになって、日本では国民保険や共済保険やそういうのには絶対入らなきゃいけないんです、だから当然みんな入っているんです、そうでないと病院で受付もしてもらえないこともあるんです、私自身も無駄なのに入っているんですよ、と説明したら、「わかった」といってガッチャンとオフィシャルスタンプを押してくれました。結構適当だなと思わないこともなかったんですが、良かった良かった。
6. クレジットカードはイタリアのカードの利用状況を2010年11月から2011年10月の1年間で分析してみることにしました。それで年会費の29ユーロがその価値があるかどうか決め、不要と確定すれば2011年の10月に解約手続きをしようと思います。他のカードは現行のままでいきます。
7. 厳しく言われたレシート帳は、さっそく作成しました。3ヶ月ほどたったら私の消費傾向を分析してみようと思います。
8. カードでできる買い物はカードで、と言われましたが、まだ大きめの買い物しかカードでできてません。細かく出していったほうがいいと言われてるんですけどね。頑張ります。
以上、フォローアップでした。

ファイナンシャルプランニング

ずっと個人のファイナンシャルプランナーやってましたという、ありがたい経歴の友達が、たまたま今日遊びにきてくれたので、ランチおごるから教えて!と頼み込んで、今日はお金のこと教えてもらいました。すごく勉強になったのでここに書いておこうと思います。ただし、「ブログに書いておこうかな」と言ったら、ファイナンシャルプランニングというのはかなり個人差があるということで、「これは私の条件に合うプランニングにおけるアドバイスです」と注釈しておくように言われました。というわけで、これは私の条件に合うプランニングにおけるアドバイスです(リピート)。
1. まず最初に私がやらなければいけないのはエマージェンシー資金をSaving account(定期預金)に入れること。私の場合はユーロで約12,000ユーロをとにかく「緊急事態のためのお金」としてプールするように言われました。とにかくよっぽどのことがない限り触らないお金だそうです。あのぅ、これってかなり高額だと思うんですけど、と小声で言ったら「いざというとき借金したいの?」と冷たく言われました。たしかにしたくないです。
2. 1が用意できたら、それとは別にさらに10,000ユーロが貯まった段階で、投資信託を買う事。買ったらその10,000の存在は自分の頭の中から早々に消して、もう使ってしまったお金として処理しなさいと言われました。そんなぁー、これもかなり高額じゃないですか?といったら「10年後にその高額ボーナスが突然現れると思えばいいよ」と言われました。そんなものかもしれないですけど。って、10年待つんですか!とさらに驚いたら10年なんて早い方だそうです。投資信託ってもっともっと長期戦なんですね。
3. 上のふたつが終わったら(あるいはその資金を貯める間に)使っている銀行を見直すこと。イタリアとアメリカと日本に銀行口座のある私ですが、そのすべての国で銀行での貯金ははっきりいって意味なしだそうです。なので、利息率は気にするなということでした。気にしなければいけないのは、利用料、月額手数料などをとにかく最低限に押さえること。ちょっとしたところで1ユーロ、5ユーロ、だとか日本の銀行の振込手数料で105円などなどとられているのがものすごくもったいないんですって。送金手数料が無料の信用金庫で貯金してると言ったら信じられないくらい褒められました。頭なでなでされました。私が使っているイタリアの銀行は窓口で1000ユーロ未満を引き出すと手数料をとられ、ATMで500ユーロ以上引き出そうとすると手数料をとられるという魔の501-999ユーロゾーンがあるので、それは2日に分けて500ユーロずつ引き出すとか、とにかくセコいかもしれないと思える手を使ってでも手数料は節約せよということでした。また、日本の銀行口座のことを調べてもらったら、ATM手数料が月に3回までいつでも無料とかそういうサービスがあるらしいので、そういう口座に乗り換えろと言われました。あと、将来アメリカに住む予定がなければアメリカの銀行は解約してもいいかもね、と言われました。確かに。
4. ネット銀行について質問したら、金利がいいので元本保証の範囲(1000万円以内ってことかな)で利用するのはいいかも、ということでした。とはいっても、100万円預けても1年で返ってくるのは2、3千円程度らしいですよ。かなりトホホですね。でもぼけっと普通銀行にいっぱい預けておくタイプの人はこういうのを利用すると少しでも増えるとのことです。でもまぁよっぽど魅力的なサービスがないかぎりマストではないみたいですね。
5. 銀行を見直したら次は保険を確保。私は半ば強制的にヴァンブレーダという国際的な医療健康保険(どの国でどんな病気になっても大丈夫)に入っているのですが、なんとなくノリで主人のAさんも家族保険に入れてると告白したら「あなたもうすこし考えたほうがいいよ」とニッコリ笑われました。Aさん日本の立派な健康保険に入ってるのでヴァンブレーダまったく必要ないそうです。すみません、なんとなく分かってたんですが、念のためっていうかなんというか、いや、明日Aさん退会手続きします。あとは私の場合はヴァンブレーダがカバーするのでいらないけれど、Aさんがシンプルな医療保険に入っておけばさらにいいそうです。Aさん入ってるのかな?月額3000円程度の終身保険がいいそうですよ(人ごと)。死亡保険は扶養家族がいる場合に必要なもので、うちは夫婦共働きなのでとりあえず必要ないらしいです。子供がいる場合に考え始める感じ、というシンプルなアドバイスでした。個人年金保険みたいなやつは私はとりあえず必要ないと言われました。ですが「それは国連の年金システムが崩壊しないという前提の上でね」ということです。なるほど。崩壊しうるのか。ただ日本の年金システムを説明したら、Aさんはのちのち入ったほうがいいでしょうだそうです(彼女の中では日本の年金システム崩壊必至とのこと)。ただ、入れるぎりぎり最後の年齢で入ったほうがいいらしいです。若くして払い始めると損しちゃうらしいです。40歳過ぎくらいに考え始めれば大丈夫だそうです。
6. 次に財布を全部出して、と言われました。おずおずと差し出すとカードを全部抜き取ってチェック。クレジットカードは基本的にVisaとMastercardを1枚ずつ、そのどちらかをメインカードとして使うように、ということですよ。アメックスやダイナースは彼女曰く「年収1億以上2億未満の成金が嬉しがりで持つカード」だそうです。ゴールドカードやプラチナカードなんかに惑わされたら、それはずばりカード会社に尽くしてる状態だそうです。ひー耳が痛いですね。メインカードは、出張が多い私は航空会社カードが一番いいそうです。マイレージで戻ってくるから。お金が戻って来ないカードは使うなとまで言われました。エールフランスビザカードとかそういうのがいいよ、というので私のJALカードを見せたらまた頭をなでられ褒められました。かなり還元率いいみたいですね、JALカード。JALの会社としての状態はものすごく良くないですけどね。2枚目も航空会社カードにすれば?と言われました。KLMを良く使うのでKLMで考えようかなぁ。ANAもいいなぁ。実は私が一番良く使っていたのはJALだったんですが、JALはなんとローマ東京間の直行便を先月から運休にしちゃったんですよね。JALなき今、アリタリアの直行便だけはありますけど、だからといってアリタリアのクレジットカードってぜひとも作りたくない。信頼ゼロな会社です。それと今イタリアの銀行のクレジットカードを2枚目にしてるんですが、それを見て「これは最悪のチョイスね」と言われました。年会費確かに高いです。でもユーロで払えるカードが欲しかったんです、と言ったら「なぜ?」と聞かれ「なんとなく」と答えているうちに自分でも情けなくなりました。ファイナンシャルプランナーさんって怖いんですね。仲良しの友達なんですけどね。
7. 次は私が一番弱い月々の支出。すみません把握してませんと正直に答えたら、今日からすべての買い物にレシートをもらって片っ端からノートに貼付けなさいといわれました。はいそうします。食費、交通費、交際費、住居費、衣服など細かい支出は、私の収入だと月のイタリアの銀行に入ってくる分の70%に押さえられれば合格だそうです。私は自分の薄給を日本の銀行、イタリアの銀行、信用金庫と3カ所に分けているんですが当然イタリアの銀行に入る分がほとんどなんですね。その70%ということですが、これはなんとなくクリアしているような気がします。そしてその残りの30%をどうするの?と聞いたら、2で買った投資信託に足していくのが15%、常にChecking account(普通預金)に入れておくのが残りの15%ということでした。なるほどなるほど。
8. 最後に、買い物はできるかぎりメインカードに設定したクレジットカードで払う(利息なしの一括にかぎる)がよろしいということでした。カードが使えるところは全てカードにせよということです。カード会社の信頼性にも寄りますが(日本のメジャーなカードは全部大丈夫だそうです)、カード会社の請求書で大まかな支出管理ができるのと、上にも書いたように還元があるのが大きいそうです。ただ、どれだけ使ったかの管理も重要なのでやっぱりレシート管理が必要ということでした。
というわけで、今年もあと2ヶ月ですが、今年中にアドバイスしてもらった通りに動いておこうかと思います。

チーズと塩と豆と

チーズと塩と豆と(井上 荒野・江國 香織・角田 光代・森 絵都)
この本は女流直木賞作家4名の短編集ですが、その中でも私が特に感想を書いて残しておきたいのは、角田光代さんの「神様の庭」。本の帯の「愛と胃袋、直木賞作家が食べて書くヨーロッパの田舎」という一文に含まれる「食べて」と「ヨーロッパ」という2つのキーワードにつられて軽い気持ちで買ったのですが、東京の姉の家を訪ねる電車の中でうっかり読み始めてしまい、読みながらこらえてもこらえても、ひたすらとにかくこみ上げてくる嗚咽となんともいえない感情に、何度も本を閉じて深呼吸をしなければいけないほどでした。50ページ弱のただでさえ1ページの文字数の少ない短編なのにこの読み応え。角田さん天才だと思います。感動しました。
日本人ではない登場人物と完璧にも日本ではない設定の物語なのに、限りなく深い何かを共有した気分がしました。「古い」家族とのすれ違い、時代と世代の違い、これらは世界共通、言葉も文化も時間も場所もなにもかも超えて、誰でもどこでもいつでも多かれ少なかれ経験することなのでしょう。アイノアのお父さんがバルセロナでの夕食のあと「こんなひどい店ばかりなのか」と言ったとき、その言葉そのものも、その先に起こることも、全部私がすでに経験したことだったと感じるような不思議な錯覚にとらわれて、正直びっくりしました。
私は幸運にも「食」に密接にかかわる仕事をしていることから、「食」が持つさまざまな意味を考えるチャンスがたくさんあります。先日イタリアの農家のおくさんに優しく「ローマではいつもひとりで食事をしているの?」と聞かれたことや、「ときどき、不思議と、日本にいる家族と、平凡な夕食をただもくもくと食べている食卓の夢をみることがあるのよ」と言ったパリで働く女性の話なんかが、またこの本を読みながらわーっと私を襲って来て本当に涙を表面張力でキープするのに困りました。
ところで、先日パルマの学会で知り合ったオーストリアの政府の食品安全技官の若い女性と頷き合って合意に達したのが、「正しい食生活」や「ナチュラルな食事」、「体にいい食べ物」や「ヘルシーな食品」などという話を始める人がいたら、その人が本当に栄養学を包括的に勉強したかどうかチェックするべきだ、ということ。彼女は今ウィーンで急激に増えている拒食症のカウンセリングを任せられたことがあるということをはなしてくれて「結局私が10年以上努力して勉強した栄養学は、拒食症の人が抱えている問題の核心に触れることすらできないのよ」と言いました。私も深く同意して「私もアメリカで超肥満の人のカウンセリングをホスピスでやったことがあるけれど、全く同じことを考えた」と言いました。もちろん、栄養学は「技術的」な「解決策」を提供するときに不可欠ではあるけれど、「なぜ拒食症・超肥満になったのか」「どうやって治すのか」という根本的な解決には「技術的な知識」は往々にして無力だったりするのです。当たり前すぎることを書くようで非常に恐縮だし、誤解をおそれずに書きますが、こういうときカウンセリングする立場にある「栄養学の専門家」の人に本当に必要なのは「包容力のある優しさ」「理解、あるいは理解しようとする本気の心」とともに、「栄養学だけでは解決できない」という認識なのです。そしてこう書くと、話がまるで360度戻るようですが、その優しさ、理解、認識を自分のものとするためには、結局、栄養学を包括的に学ぶことが必要なのです。
そして栄養学を包括的に学ぶと、何故か、いかに家族というもの(あるいは家族に近い人々)が大事かが分かってきます。そして、その人たちと笑いながら、楽しみながら、時にはケンカしたり泣いたりしながら、一緒に食事をすることが、どうしてそんなに大事なのかが分かってくるのです。

2匹の子ぶた

トスカーナ滞在中に、イタリアの農家を訪ねる体験をしてきました。私は食糧農業機関に勤めているとはいえ農業にはまるっきり明るくないのでこの目でどんなところか見てみたかったのと、私の父が小さな庭で野菜などを育てているので興味があるかなと思ったのとで、このアクティビティを計画してみたのでした。ここはきっと見てないでしょうが、アレッツォにお住まいのUさんという日本人の方にお世話になってこの体験ができました。Uさんありがとうございました。
アグリツーリズモはイタリアでは、特にこのトスカーナ地方では非常に人気があって、どこどこの農家で乳搾りをしてきたよ、チーズを作ってもらってきたよ、オリーブオイルを作るのを見学したよ、というような話をイタリア人からも聞いたりするのですが、今回のは私たちは本当にお客さん。農家の中を見せてもらって、どんな動物がいるか、どんなことをやっているか、おうちのお料理の仕方や家族の考え方などなどを実際に見て聞いてきたのでした。手作りの豪快な農家ランチも出してくれてそれがとにかくとても美味しくて感動的でした。農家の奥さんに「ローマに住んでるの?家ではひとりでごはんたべるんでしょう?」と聞かれて、「そうです、いつもひとりです」と答え、その場にある大きなテーブルをぐるりととりかこんだ15個くらいの椅子を見ながら、ローマのおうちで毎日ひとりで夕食を食べている自分の姿が脳裏に浮かんで、不覚にも涙が出そうになってしまいました。確かに、人生の何か大事なことを毎日少しずつ失っている気がする。農家の奥さんはそんな意味で言ったんじゃないんでしょうけど。
写真は農家にいたかなりアクティブな子ぶたちゃん2匹。いつもじゃれあっていて、犬や猫とも仲良くてびっくりしました。当たり前なんですが、本当にしっぽが見事にくるりと巻いていて完璧だなぁと思って写真をとってみました。おしりをお見せしてしまってすみません。この日の前の日にちいさなちいさな赤ちゃんぶたが11匹産まれたとかで、その小さな赤ちゃんぶたを見てしまった私としては、突如としてぶたに愛情がわいてきてしまうのですが、農家としては重要な畜産物。ペットのようにかわいがることはまったくなく、クールに接していました。そういうことは何でもないことのようでいてものすごく大事なことなのかもしれません。
世の中にはいろいろな人や物や考え方があって、それは誰の目からみても同じではなくて見る場所や見るポイントを変えると全く反対に見えたりすることがあって、それを頭で「理解」することは誰にでもとても難しいことだけれど、それを「認識」することはわりと簡単にできるので、「ああ、いろいろな人がいるし、いろいろな考え方があるなぁ」と時々こうやって体当たりで認識させてもらえるのはとても幸運なことなんじゃないかと、ブタちゃんを見ながら思いました。楽しくもいろいろと考えさせられる体験でした。