クリスマスの一瞬休暇を終えて、今またバンコクに戻って来ています。今はローマへのフライトをぼんやり待っているところ。フットマッサージ、シャワー、仮眠、母と姉と姪との電話、などをしても搭乗時間まであと3時間もあります。
話はちょっと前後してしまいますが、写真は肥薩線の観光列車、「はやとの風」です。これはどういうことかというと、旦那様のAさんが熊本に来て週末を私と私の両親と過ごしてくれたんですが、ちょっぴり鉄がかっているAさんとしてはこの機会に熊本から行ける秘境駅に行かないと!と思ったらしく、事前に綿密なプランを練ってくれて肥薩線のデイトリップに行ったのでした。クリスマスイブだったので人も少なく快適でした。たくさん写真を撮ったのでちょこちょこ写真にリンクしてみましたので興味がある方は是非クリックしてみみてくださいね。
まずは私の実家の最寄り駅、武蔵塚駅から熊本駅への通学電車。私も高校生のときよく乗りました。熊本の人は電車のことをまだ「汽車」と言うような気がしますが、私が高校生の時はその「汽車」という名前がぴったりな電車でしたが今は普通の電車になってしまっていました。となりに立っていたうちの姉の母校の制服を着た女子高生が水前寺駅までの15分程度、3次関数のテキストブックを食い入るように読んでいたのが印象的でした。センター試験近いもんね。
そして熊本駅で予約していた指定席のチケットを全部うけとり、いざ「特急くまがわ」へ。特急くまがわは真っ赤な車体が素敵でふかふかの座席が快適な熊本人吉間を結ぶ電車です。ウッチャンナンチャンのウッチャン(最近見かけませんが)の出身地の人吉に向かいます。人吉は八代から続く球磨川下りで有名な温泉郷でもあります。ものすごく「人里離れた」感のある山奥もたくさんあって熊本県内でもこんなに雰囲気が違うんだ、といつも驚くところです。のどかな良いところです。
人吉温泉駅に着くと乗り換えたのは「いさぶろう」というこれまた観光列車。同じ電車の上り線が「しんぺい」とよばれるこの電車はレトロな内装がとても趣のある、県内外からの観光客に大人気の電車です。2両編成でそれぞれの車両の中央部に展望用の大きな窓とカウンターがついていて、電車の車窓からの美しい田園風景を堪能できます。クリスマスイブはお天気にも恵まれたので本当に景色がきれいで感動しました。冬なので空気が澄んでいるのも良いですね。暖かいと思われている九州も、実は冬は毎朝零下を下回る寒さなのですが(特に山奥はもっと寒い)、観光列車なので暖房完備で快適でした。
そして吉松駅に到着して乗り換えたのが一番上の写真の「はやとの風」。これまた観光列車です。吉松から鹿児島中央まで桜島にどんどん近づきながら走るこの電車、頼もしくカッコ良かったです。途中「嘉例川駅」という美しい100年の歴史のある駅舎のある駅に到着するのですが、この駅の駅弁は九州の駅弁1位になったこともある、素朴で薄味なのに何とも言えない美味しさがたっぷりの「かれい川弁当」。数量限定なので予約がおすすめです。そして土日だけ売っているという地鶏を使った「たまごたっぷりプリン」も車内で売っています。これはたまごのやさしい味がして、あまり甘くなくて良かったですよ。とにかくお弁当がオススメです。本気で強烈においしい。「ガネ」とよばれるさつまいものかき揚げも、嘉例川駅の駅舎内で、ひとつ50円で売っていました。
鹿児島中央についてからは私たちは一息入れたあと、おみやげを買って今度は九州新幹線にのっていま4〜5時間かけてきた熊本-鹿児島中央間をたったの50分で帰ったのでした。
ミラコスタより
「また?」と怒られそうですが、先週は一週間、日本に帰っていました。一番のハイライトは、日曜日にAさんと某コンサートに行ってきたことなんですが、そのあと、姉夫婦に突然嬉しいお誘いを受けて、東京ディズニーシーのミラコスタにお泊まりしてきました。お部屋はご覧の通りパレードの見えるお部屋ですごく楽しかった。シーに入らずして楽しみまくり。真ん中はプリンセスオーロラさんです。かわいすぎる。
翌日はディズニーランドに入って、Aさんの念願だったスペースマウンテンに乗ってキャーキャー言ってきました。真っ暗具合がすごく良くなっていて、満天の星空もすごくキレイで、楽しかった。ファーストパスいいですね。待ち時間実質10分くらいでした。カリブの海賊も相変わらず楽しかった。
この前も行ったばっかりのTDRですが、姪がダッフィーを異常にほしがったので、今度行ったら彼女のために、是非買ってこようとおもいます。抱きダッフィー&抱きシェリーメイ。それにしてもみんな持ってますよね。私もポシェット持ってます。何がいったいそこまでの魅力なんでしょうか。面白いですね。
さて今はすでにローマに帰ってきています。昨日の夜はすごく寒くてびっくりしました。夜中に起きて、しまい込んでいたブランケットを出したくらい冷えてます。今日はコートにタイツにブーツで出かけたんですが、大げさかなと思ったらみんなダウンジャケットとか着てました。急に冷えるのはちょっと体にキツいですね。でも体調に気をつけていきたいと思います。ここをご覧のみなさんも、季節の変わり目、ご自愛くださいね。
憧れの日光金谷ホテル
2008年に初めて日光を訪れて、これから物事に「結構」と言えるようになった私たちはすっかり日光のファンになってしまったんですが、場所柄風評被害で観光も大打撃を受けていると聞いていてもたってもいられず、Aさんとふたりで8月の終わりに週末旅行に行ってきました。写真は日光金谷ホテルの中庭。気温は21度ちょっとくらいで本当に避暑地。夜はとても涼しくなるし、1泊だけでしたがこうして憧れの金谷ホテルに泊まることができて私は大感激でした。お部屋は神橋を見下ろすことができる新館の3階。週末なのにホテルも満室ではなく、静かにゆったりとした時間が流れていました。
滞在中ずっとホテルの中や外を散策し、広くて天井は高いけれどどことなく昭和風なお部屋の中でのんびりとして、おいしいフレンチをいただいて、と本当に満喫できました。金谷ホテルでの朝食はホテル正面の明るいバルコニーでいただくことができて素敵でした。そのあと毎日朝10時と午後3時に焼き上がる金谷ホテル特製の100年カレーパイを手に入れ、大満足の私たちはチェックアウトのあと中禅寺湖湖畔にあるイタリア大使館別荘記念公園を訪れて、のんびりしました。思った以上に景色が良くて、緑がいっぱいで、庭園公園好きの私としては大満足です。2社1宮もお参りして奥日光にも行って戦場ヶ原を観たりしてほんとうに避暑地の夏というのをほんの一瞬でも過ごすことができて嬉しかった。後ろ髪を引かれる思いでつくばにドライブして帰った私たちですが、またこんどは寒い冬にスケート靴持って、毛糸の帽子をかぶって行きたいな。
世界一の大仏さまと花火
8月15日には牛久の「牛久大仏」まで行ってお盆の供養の奉納花火を見に行ってきました。被災県である茨城県なので今年は東日本大震災の特別供養も行っていました。いつも一時帰国のたびに成田にAさんが迎えにきてくれて、つくばまで車で帰るのですが、そのときにいつも見かける牛久大仏。いつみても、デカいです。タイにもたくさんの大仏さまがあって、特にアユタヤの大仏なんてすごく大きいし、ワットポーの涅槃像のサイズもかなりの大きさではあるんですが、牛久の大仏にくらべたらピーナッツです。とにかくぎょっとするほど大きい大仏。
ですがまわりは巨大な墓地になっているので、その場にいると、まあこうして大きな大仏さまが(震災でも被害はなかったそうです)微笑をたたえながら見下ろしておいてくれるというのはもしかしたら仏様にはいいのかもしれないという気持ちになります。安らかな気持ちになったりもします。
お盆には、事前に登録して奉納花火を申し込むと、名前を発表するのとともにどーんと打ち上げ花火をあげてくれます。この写真はブレブレだし、いまいち牛久大仏の大きさも伝わらないので残念なんですが、実はこの大仏全長なんと120メートル。顔の長さだけで20メートルあるそうです。小学校にあるプールくらいの大きさですね。ひとさしゆび一本ですら7メートルあるそうですので本当に巨大です。ちなみにニューヨークの自由の女神像が全長40メートルだということですので台座から比べると、大仏の膝あたりにすらとどかないんじゃないでしょうか。これで巨大さが伝わったでしょうか。
奉納花火が終わるとお経とともに大仏のライトアップショー(今年は節電モードだそうです)があり、そのあと打ち上げ花火があって、本当に日本の夏らしい夜になりました。それにしても日本は本当に細かいところまでサービスが行き届いているというかなんというか、ニッチな商品がいっぱいありますね。虫除けスプレーは効果抜群だし、ムヒだって塗った瞬間からかゆくなくなるし、キシリトール入りのウェットティッシュはほんとうに暑い夜は気持ちがいいし、メイクの上から拭けるさらさらパウダー入りのコットンシートなんていう優れものもあるし、毛先だけに動きをつけるスプレーや、前髪をふんわりさせるミスト、それぞれ微香性のものと無香性のものとちゃんとあるし、「しっとり」あるいは「さらさらに」させる髪の美容液だとか、2枚重ねのライナーシート(!)、などなど、本当にないものはないどころか、「こんなものあるんだ」と思うようなものばかりです。かなり感動です。この4ヶ月こうして最新の日本を満喫できて本当に良かった。完全に浦島太郎になるところでした。
もうすぐローマへ
私の長かった日本滞在も、残すところあと3週間となってしまいました。いろいろなところに行って、いろいろなことをして、本当に充実していました。熊本で両親とゆっくりしたのも、隣に住むおばあちゃんとゆっくりお話できたのも、九州新幹線に乗れたのも、大阪の両親とゆっくりビールを飲んだりお食事したりできたのも、義母と京都に遊びに行ったり阪急電車ツアーに行ったりしたのも、Aさんと毎日いろいろくだらないことで笑ったりしたのも、母を連れ回していろいろなところで遊んだのもすごく楽しかった。姉家族と頻繁に会えたので、愛する姪っ子を思う存分甘やかすことができたし、大阪や名古屋や横浜や横須賀の友達に会えたのもすごく良かったです。
この分だとローマに帰るのがつらくなってしまって大変かもなぁとかすかに心配していたんですが、その心配を遠くからまさに察してくれて、ふんわりと和らげてくれるメールがローマの大切な友人でかつ、私のランドロードのAから届いて、涙が出るほど感動したのでここにメモしておきたくなりました。大変私的なものですのでそういうものに興味がない方は飛ばしてくださいね。
「私の親愛なる(注:最上級)Masamiへ。元気?帰る準備はできていますか?もうすぐローマに戻ってくるあなたをちょっとでも励ますために、たくさんの人があなたを迎える準備をしているということを伝えたくてメールしています。そう、あなたにはきっと想像もできないと思うよ。Mはあなたがいない間に改築作業を全部終わらせて、今、あなたのフラットのお部屋は全く….違う!きっとびっくりするよ。あなたが気に入ることを心から願います。すごく新鮮よ。新しい床、新しい電気システム、新しいマットレス,そしてあなたがほしがっていた新しいボイラー!これであなたが長い出張から帰ってきても、お湯が沸くのを待つことなくすぐにシャワーを浴びることができるね。
先週私はG(注:もうひとりのローマ人の友達)と一緒にEuroGarden(注:私の職場の近くにあるナーセリー)に行って、あなたが気に入るような新しいお花やハーブをたくさん買ってきました。Gが全部選んでくれて、あなたのバルコニーに植えてくれたよ。とてもキレイよ。プラス、G(注:私のところに来てくれるフィリピン人の女性、お手伝いさんではあるけれど、私にとっては大事な友人です)は細かいところまでお掃除に余念がありません。来週も来てくれるし、改築などのすべての作業が終わるまでちょくちょく来てくれる予定です。Gの仕事についてはあなたがよく知ってるよね、完璧です…。
家具屋さんもあなたのフラットでせっせと家具を組み立ててくれています。昨日B(注:私が車をとめている地下ガレージのローマ人のオーナーのおじさん)とも少しお話したけれど、あなたのプジョーのバッテリーがあがらないように、週に何回かはエンジンをかけてくれているそうですよ。このようにあなたを迎えるためのたくさんのアクティビティが進行中です。
あなたが帰ってくる日は残念ながら私とMはデンマークにむけてツーリングに行っていていないけれど、GとGはいるからいつでも連絡してね。もし帰る前に何かGにしてほしいことがあったら私にメールしてくれれば伝えておきます。
あなたとあなたの家族が健康で元気であることを願ってます。絶対よろしく伝えてね。
そわそわとあなたを待っているAより」
これで、寂しさが5%くらい減ったような気がします。ローマの新しいお部屋を見るのも楽しみになってきました。でもあと3週間、毎日暑いですけれど日本をもう少し満喫します。