なんだか、今どき「スウォッチ」なんて言ったりすると時代を感じたりしちゃうのは私だけ?っていう気配がなきにしもあらずなんですが、私は結構スウォッチというメーカーは好きです。いや、特にそんなに持ってるわけでもないんですけれどね。どうして好きかというと、理由はただひとつ。私、金属アレルギー(ニッケル・クロム)なんです。時計売り場に行ってみて時計を出してもらって、その文字盤部分をクルリと裏返してみてくださるとよく分かると思うんですが、だいたい、時計には電池を入れるところにフタがついているんですね。十円玉のようなものでクルリとまわして開けるアレです。見た目どんなにポップなプラスチック製の時計であっても、そのフタの部分が、だいたいにおいて、金属(ニッケル)でできているんですねー。あれが手首に当たるとみるみるアレルギー反応を起こします。笑っちゃうくらいにそのフタの形だったりします。
気づけば7月
ちょっとご無沙汰してましたが、実は東京へ行ってました。と書くと、東京に住んでいる友人みんなが「え!」と思うんじゃないかと思って本当に申し訳ないんですが(いや、別に思わないかもしれないんですけどね)、全く連絡しなくてごめんなさい。というのも、27日から30日までという、平日のみの訪問だったということと、そしてなんと、滞在中ほとんど何もできない状態になるほど体調崩してました。ホテルに泊まったんですが、はっきり言ってホテルで寝るために東京へ行ったようなもの。というわけでカゼ(?)をうつすわけにもいかないし、ということで誰とも会わずに3泊4日過ごしてきました。
でも最初の日はeゼミでもお世話になっているT大学のゼミにお邪魔させていただいて、勉強させてもらえたら、と計画していたんですが初日に倒れるという大失態をおかしてしまったのでなんと、私がこの世の中で一番嫌う、ドタキャンという結果に終わって本当に申し訳なく思っています。関係者の皆様本当にごめんなさい。特に、H先生本当に申し訳ありませんでした。学生の皆さんも本当にごめんなさい。
ウィンブルドン2005と地味な毎日
土曜日も返上でやっているK大学の仕事、毎日だいたい4時間弱やってるんですけど、かなり地味な作業で、つくづく、「うわー地味〜な仕事してるわ〜」と自分で思って笑えます。いや、笑ってる場合じゃないんですけどね。「かなりやった!」と思っても目に見えない変化だったりするとヘトヘト感も高まるというもの。でもまあ、頑張ります。
ところで以前ご紹介した、eゼミシリーズですが、毎日1メール!と思って更新し続けていたら、結構更新できて、今のところ先月分くらいまで26通(ですから倍の52記事)更新できました。実はこのシリーズ、かなり好評です。ありがとうございます。あ、「かなり」なんて大げさに書きましたが、実は、知らない方3名、知っている方5名の合計8名からの反響があったという、「かなり」なのか「ちょっと」なのか分からない程度なんですけど、でも私にとってはひとつの記事で知らない3名の方からメールで感想がくるなんてことは滅多にないことだったので「かなり」と思ってしまったのでした。メール下さった皆さん、ありがとうございました。
さりげなさの文学
日本に、しかも高校卒業まで毎日過ごしたこの自宅に、こんなに長く滞在するのも久しぶりのことで、まるで高校以来時がとまったままのような自分の部屋で、ときどき目覚めの時なんかに、寝ぼけた頭でかなり混乱することがあります。あれ、私なにしてるんだっけ、という感じ。そして私は特に、「読書好き」というよりは、「書籍所有好き」なので、部屋をぐるりと見渡す限り、ミッチリと、私が若い10代だったときにお小遣いをためて買ったたくさんの蔵書があるので、それはもう、まさに、私の「青春」そのものといった感じの部屋にいると、さらに自分ワールドに入り込んでいきます。
そして今日私はひとつの法則を見いだしました。ハードカバー、単行本、文庫本、巨大絵画集、などいろいろな形態の私の本が、それはもう、まるでひとつの芸術のように私の部屋にところせましと並べられているのですが(私が大学へ行くために家をでて以来、私の父がコツコツと私の蔵書を著者名や種類などにそって、分類、整理したらしいです。それはもう、信じられないほど美しい眺めです)、実はこの、様々な種類の本の中でも、どうやら私に「再読」されがちな本には共通点があるらしいのです。
また読書記録
先日に続いてまた忘れないうちに。まずは初読のものから。「対岸の彼女」角田光代:ご存知直木賞受賞作。母がテレビで見たりコラムで読んだりする彼女は好きだというので思い切り影響されて買いました。文章はすごく丁寧なのにユニークで、不思議な感じ。描写も丁寧だし、時空枠を超えた展開は、すごく混乱しそうなのに、引き込まれて行く感じで「技能」的でした。テーマは帯にあった「働く女vs主婦」という感じではなくてもっと根本的な感じ。女だったら誰でもいつか苦く暗い思いで体験したことのあることがテーマなのでちょっぴり暗くなるかも。そして「あんなことたいしたことじゃなかったなぁ」と今笑っちゃえる自分がすごく嬉しい。意外に細い糸の上の綱渡りのようなものだったのかもしれないのに。”There is a very thin line between…”という言い回しをふと思い出しました。私にとってはトピック的に大絶賛、とまではいかないけど読んでも絶対損じゃない、そういう本でした。えらそうですみません。
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