日曜日の今日は、友達のAとバールでカフェ+おしゃべりのあとにクリスマス用の食べ物を美しいパスティッチェリアで仕入れて家に帰り、思うところあって昔の写真をしばらく整理していました。20ギガを超えていたiPhotoのライブラリをTime Capsuleに移動、バックアップしました。以前のライブラリは80ギガを超えていて後悔したので、今回は早めの対処(のつもり)です。
そして以前のバックアップの膨大な量の写真をぼんやり眺めていると、私の第2の故郷、プルマンの小麦畑の写真が何枚も何枚も次から次に出てくる出てくる。私がどれだけプルマンの風景を好きだったか、こんな風景はどうってことない日常なのに、何度見てもハッとさせられてカメラを向けてしまっていたのかを、まざまざと思い起こさせられました。
視界の80%が空だったプルマン。どうしてあのゆったりした美しい土地を離れて、良くも悪くもカオスなローマに、引っ越して来てしまったのか。しかもひとりで。あのままエクステンションスペシャリストとして定住できたかもしれない道をあんなにあっさり断ったのはどうしてだったのか、今となってみると自分の気持ちだったはずなのになんだかもやがかかったかのように、どうしてもうまく思い出せません。
ローマに来て、今の職場で働いてきて良かったかと聞かれると、確かにものすごく良かったというのが正直なところだけれど、この仕事がプルマンのようなところにあったらさらに理想だったな、と思うのも真実。でも私がどんな道を選ぼうと、プルマンはいつも変わらずあの土地にあって、夏は酷暑、冬は極寒の雪の中でも平和に淡々と時を刻んでいるんですよね。当たり前のことなんですが、時々ふと自分だけが走りすぎてしまったような、それでいて取り残されてしまったような、ちょっとだけ悲しい気持ちになったりするのです。
ワイルドストロベリー収穫
ベランダガーデン
土曜日の午前中に、仲良しのD(リトアニア人)と、G(イタリア人)と3人で遅めの朝食をとったあと、ショッピングに繰り出し、そのあとDは用事があるということで帰ったのですが、ガーデニング好きのGが、私のアパルトメントのちょっと寂しすぎるバルコニーをなんとかしなくっちゃ!と言いはじめました。
植物キラーの私としてはちょっと躊躇しましたが、Gが自信たっぷりに「大丈夫、私が強いプラントを選んであげる」と言うのですっかり頼ることにして、職場の近くのEuroGardenというナーセリーへ。ちなみにこのナーセリーは私の職場のIDカードを持っていると割引してもらえます。それにしても時期的には園芸を始めるような時期でもないのですが、イタリア料理に良く使うハーブなんかだと私も嬉しいかなと思ったのでGに勧められるがままいろいろと購入しました。紅茶も好きなので紅茶に使えるものも、と言ったらかわいいかわいいローマのミント(メンタロマーナ)も選んでくれて、なんだか凄く嬉しいです。
家に帰ってふたりでせっせと植えて、新しい土も入れて、肥料も少し入れてできあがったバルコニーの一部がこの写真です。購入した植物の中でもしかしたら一番難しいかも、と言われたのがこのピンク、白、赤のミニシクラメン。これはGは冬の花と言っていましたがちょっと記憶が確かじゃありません。他に植えたのはカワイイ野イチゴ、バジル、ミント、ゼラニウム、ローズマリー、そしてラベンダーなどです。隙間があるように見えるところにはチューリップの球根を植えています。不思議なことに、これらを植えた翌朝から、朝からバルコニーに出て水やりするのが信じられないくらいとても楽しみで、朝からわくわくしながら起きてしまいます。そして夜明けとともにコーヒーを飲みながらこのカワイイ植物ちゃんたちを愛でる幸せ。G、ありがとう!
プチマドレーヌ
せっかくパリで買ってきたプチマドレーヌの焼き型ですが、主人のAさんに美味しいマドレーヌを食べさせてあげようと意気揚々と7月に帰国したときに日本に持って帰り陥ったのが、なんと、型の幅が長過ぎて日本の家のオーブンにはいらないという不測の事態。がっかりしてすごすごとまた焼き型をスーツケースに入れてローマまで持って帰ってきたので、リベンジをはたすべくローマの我が家の小さなキッチンにある意外にも大きなオーブンで、ケープタウンから帰ってきたこの週末、マドレーヌをせっせと焼きました。
そして出来上がったのが写真のマドレーヌちゃんたち。大きさとしては人差し指と親指で円を作ってみたときの内円の大きさほどの小ささです。左の2つが表をむいていますが、マドレーヌはこの表の真ん中のぽっこりがなければマドレーヌとは呼べないというほど大事な部分らしいので、こうして無事に小さいながらもちゃんとしたマドレーヌが焼けて嬉しかったです。
レシピとしては、バターを100グラムくらい溶かして(冷蔵庫に残っていた分をとりあえず全部つかいました)卵を2個といたものに、小麦粉120グラムくらい+ベーキングパウダー、お砂糖半カップくらい、を適当に入れてぐりぐりとかき混ぜ、なめらかになったところで生クリームをいい感じの手応えになるまで入れて生地を作りました。お菓子作りというのは分量がものすごく大事なのでこんな適当に作るのは本当は良くないんですが、生地の手応えさえ押さえていれば大丈夫。つまり、何度か作ってみて生地の雰囲気を頭にたたきこめば、あとは適当にできるようになるという、練習と経験の積み重ねが大事な作業(だと思う)。あと、ものすごく大事なのはお砂糖をケチらないこと。カロリーを気にして少なくしがちですが、食品科学的に、お砂糖の分量というものは焼き色、膨らみ方などに超強烈な影響を与えるのです。料理本などのレシピを参考にするとき、甘さ控えめにしたいからといってお砂糖の分量を大幅に減らしたりするとまったく膨らまなかったりして失敗の原因になります。
さて焼き型にはオリーブオイルを塗ってカロリーを気にしてみました、というのはウソで、生地に、私の冷蔵庫にあったバターをすべて使ってしまったのでバターを塗りたくてもできなかったのでした。でも焼き型がちゃんとした鉄板なのでご覧の通りの焼き色になりましたよ。逆に、味としてもバターが多すぎず良かったと思いました。タイマーを数分おきにセットしながらオーブン170度でみていたんですが、私の小さな浅い焼き型だと12分で完璧な色になりました。型が小さいためあまりにもたくさんできてしまったので今日職場でみなさんに差し上げました。フランス人の上司や同僚が喜んでたくさんもらっていってくれて嬉しかったです。なんだか、本場の人に認められた気分(別に特に認められた訳ではないけれど)。
バターを溶かし始めてから全部焼き上がるまで1時間弱しかかからなかったので、この小さくて浅い型だと素早くお菓子が必要なときにも便利だ!と思いました。また今度お客さんが来たりするときに作ろうと思います。そうだ、今度はフォーションのオレンジピールとかレモンピールがあるので、そういうのを入れてみようかな。チョコチップもいいかも。この前ネミで買ってきたイチゴ風味の紅茶を入れてみても美味しいかも。
オフィスのいのちたち
私は昔からかなりやり手な植物キラーで、「簡単だよ」といわれたポトスも水やりさえ不要なサボテンもなにもかもことごとくどんどん殺してしまうタイプなのですが、私のオフィスに4つ置いているプラントもいつも命の危険を感じていると思われます。言い訳をするわけではないのですが、出張や帰国で2週間ほどオフィスをあけたりすることが多く、その間に同僚がときどきはお水をあげてくれたりもするのですが、みなさん忙しくて私のオフィスにわざわざ行かないということもあって、出張から帰ってみると植物達は死ぬ間際のような状態だったりして毎回心が痛みます。
そんな私でもなんとかキープできているのがこのアンスリウム。ハート型の葉っぱが愛らしい植物ですが、これは特にかわいらしいもので、花(というより苞)がピンクなのです。一年を通して次々に苞が色づくので常にピンクがオフィスにあって嬉しい気分になります。上の写真は新しい苞。いま2つが開いていて、2つ新しい苞があります。
ところで先日7月に日本から帰って来てみたら、もうひとつ窓辺に置いているスパティフィラム(こちらもアンスリウムに似た苞のある植物で、私のは白です)が完全にカラカラになってご臨終間際かと思われるほどひどい状態になっていました。全ての茎が折れ曲がっていて全ての葉がしわしわになって下に降りていたんですね。あれはかなり泣けました。そこでちょうど鉢がヒタヒタになるくらいのたっぷりのお水をバケツにいれてそこにしばらくつけておいてみたところ、わずかですが数本の葉が立ち上がりました。頑張って健気に必死に水を吸っている!と思うとさらに涙が出ます。5時間ほどつけたあと水から出して、それから毎日コツコツとお水をたやさないように、もう復活できない葉にはゴメンねといいながら切って栄養が元気のある葉のほうに行くようにして1ヶ月、今やっと全ての葉が復活しました。でもまだ写真を撮るにはかなり病的な見た目だし、しかもかなり葉を切って捨てたので苞がつくにはこれからまた数ヶ月必死で葉を増やす必要がありそうです。がんばれ私のオフィスのいのちちゃんたち(というよりがんばれ私)。

