11月の末にご近所に住む日本人の友人のMちゃんと一緒にお気に入りのレストランに行ってきました。Ristro degli Angeli (alla Garbatella)というところで、ガルバテッラというのがこの地域の名前なのですが、このエリアでも大きな広場の一つであるバルトロメオ・ロマーノ広場にあるローマ第3大学のテオトロ・パラディウムの向かい側にあります。
ちょっと分かりづらいのですが、下の写真の緑色のネオンが光っているところが入り口。
手前のバールが老若男女を問わず、この地域のいろいろな人々の待ち合わせ場所になってしまうような便利なところにあるので、いつもこの広場は何となく賑わっています。私は前回ローマに住んでいた時はどこに行くにも車で行っていたので、この広場で友人と待ち合わせても無理やり車をこの辺りに適当に停めていた記憶があるのですが、今回4月に引っ越してきてから徒歩と自転車生活になってみて、改めて家からこのバールまで歩いてみると10分もかからないという近さに驚きました。夜の女性の一人歩きはヨーロッパではあまりしない方がいいのですが、自転車だったらまだ平気な距離かもしれません。
上の写真は私の大好きなアーティチョークの前菜。アーティチョークはどんなふうに料理してあっても好きです。これは想像よりもずっとクリーミーな美味しい前菜でした。
そして上がプリモ。ラビオリなんですが、中身はほくほくの鱈です。ローマの冬は実は鱈が美味しいんですよね。今自分のブログを探してみたら2011年にもローマの冬の鱈をお勧めしてます。私が好きなものってここ数十年、意外とブレがないことに驚きです。シンプルに揚げたタラも美味しいですが、こうしてふわふわにしてあるラビオリも美味しいです。
セコンド(メイン)は一番上の写真にもありますが、豚肉のミルフィーユ仕立て。これが本当に丁寧に作ってあって、近所の気軽な老舗のリストロ(リストランテとビストロとかけてあると思われます)にしては極上です。味もいいし、お値段もお手頃だし、家から歩いて行けるし、ローマの老舗のレストランは全部なんですけれど、何を頼んでも本当に全くハズレがないのが嬉しいんですよね。私もMちゃんも、ミシュランに載るような高級なところに行くこともあるんですけれど、そういう感じのところよりは、ローマはどちらかというと地元に根付いた昔ながらの食堂のようなところもとても好きで、住んでいるところが下町エリアということもあって、二人でよくそういったところに行きます。そしてカメリエーレさんや、オーナーさんとおしゃべりして、今日のお勧めを聞いて頼んで、ワインもお勧めを聞いて素直にそれを試す、というような感じで楽しむタイプなので、Mちゃんと出かける夕食は私の感覚にピッタリで、おしゃべりも楽しいし、本当に幸せな気持ちになります。
私の別の日本人の同じ職場の知り合いで、よくお食事にも一緒に行くOさんという方がいるんですが、その方はどちらかというと割と高級で、景色が良いところやルーフトップな場所が好きで、テーブルに案内されてからでも席にこだわり、なるべく良い景色が見えるところにわざわざ椅子を動かして座ったりされるんですね。彼はワインのことも勉強しようとしているらしく、そこでワインリストをお願いして勧められるワインやハウスワインではなく、自分の琴線に引っかかってくるワインを頼んだりします。いろんなレストランの楽しみ方があって面白いなぁとMちゃんとOさんを別々に見ていて感心しちゃいます。
まだまだローマの美味しいところたくさんあるのに、ブログで全然紹介できていません。前回は楽しむのに必死であまり書き留めなかったので、これからはどんどんいった先々を紹介していけたらと思います。