あれからもう8ヶ月以上経つというのに、いまだに私と夫のAさんはかなり頻繁にラグビーW杯について話題にしてしまいます。Aさんは、日本代表の勝った試合全てのコンピレーションをどなたかがYouTubeに上げてくださっているのを発見して突然私に送りつけてきたりするので、バンコクの一人暮らしの家で、ポチッとクリックして勝手に胸熱になって涙をこぼしたりしているので呆れたものです。で、なぜくりーむパンかというと、横浜での試合を観戦に行く前に秋葉原の八天堂系列のHachi Pan Cafeに寄って腹ごしらえをしたんですね。そしてなぜそれを今頃ブログに書いているかというと、私の好きな作家さんの一人である朝井リョウさんがThe New York Times Style Magagine: Japanの連載の「おやじのおやつ」で八天堂のくりーむパン推しであることを知ってなぜかラグビーの思い出が蘇る、という私の脳内の謎のシナプスの繋がりが起こったためであると思われます。
これはそれよりずっと前に、家族の行事で東京のとあるホテルに泊まっていて、朝食をいただいていた時に読んだ新聞たち。アイルランドは当初は優勝候補だったので本当に感動しましたね。興奮しすぎて試合の間中というもの身体が強張ってしまって大変だったのを思い出します。私はどちらかというと静かに呻きながら興奮してスポーツ観戦するタイプです。ちなみに下がその時いただいていた、すごく和食な朝食。卵焼きが丁寧に焼いてあって美味しかった。Aさんのフレンチトーストも美味しそうでした。一口もくれなかったけど(恨)。
そして横浜で試合を楽しんだ次の日は中華街に行って食べ歩きをしました。そしてお土産に冷凍の肉まんを買って帰ろう!と意気込んだのですが、色々ありすぎて散々迷った結果、横浜中華街の定番の味、江戸清の肉まんにすることにしたんですが、そこにあったのはこちら。
謎のシリアル番号付きラグビーまんです。なぜ名前をラガーまんにしなかったのか。かなり悔やまれます(どうでもいい)。このラグビーワールドカップ中に100個しか売らないということで51番目という切りがいいのか悪いのかよくわからない番号をいただきました。中身はこんな感じ。
色とりどりで可愛くて、2個入っていて、一つは安定の肉まん、もう一つはフルーツの入ったデザート的なおまんじゅうでした。どちらもラグビーボールの形をしていてすごく可愛かったです。お値段お高い感じだったんですが、結局私みたいな物好きがこういうのをはしゃぎながら買っていくんだよ、とAさんに冷めた目で見られましたがいいんです。すべては思い出のため(そして胃袋のため)。
東京オリンピックの行く末はもはやさっぱりわからないし、私の心の中では、ここはまあ、2回目の幻の東京オリンピック、ということで、という気持ちがなきにしもあらずなんですが、あれだけピュアにラグビーを心の底から毎日毎日楽しめた日々を思い出すと、スポーツっていいなと思います。どんなスポーツでもそうだと思うんですけど、そのスポーツが好きで、努力をして練習を積み重ねて、もちろん身体能力や才能なんかも重要なんでしょうけれど、たどり着いた頂上のエリアでは、結局のところ「勝ちたい」という心が勝つんだろうな、と思うと、そのシンプルさに隠れた信じられない重さのプレッシャーや自分との戦いを想像して、そしてその「心」の部分に本当に感動します。また熱い気持ちでラグビー見たいな。くりーむパンも食べたいけど。