6月ももう半ばに差し掛かって、今年は珍しくバンコクにずっと留まっているにもかかわらず、時があっという間に過ぎ去っていくように感じますね。毎日決まった時間に起きて、ルーティンをこなし、自分にタスクを科してそれをひとつひとつやり遂げていく日々が、そんなにつまらなくないことに驚いています。とはいえ、最後に出張に行ったのが3月の上旬だったし、その前に1月も2月もデンマークやカンボジアにも行っているのでバンコクに留まっているのは実はたったの3ヶ月弱なんですけどね。ここ15年くらいそんなことはなかったというだけのことですね。
ところでニューノーマルに関係あるとはいえませんが、昨年富士山の頂上アタックができなかったので、今度こそはと思っていつもやっていることがあります。登山時の滑落による惨事を最小限にとどめるため、何としてでもコアマッスルを鍛えなければ!と夫のAさんと毎日のクランチやスクワット、トレッドミルなどを1月から新年のリゾルーション(抱負?)として続けてきていたんですが、2月半ばにテニスのレッスンで運動音痴プラス年齢のこともあるのに必要以上にハッスルしすぎて右足の脹脛の肉離れを起こしてしまい、スクワットからまず脱落。そしてトレッドミルは3月の半ばにジムが閉まってさらに脱落。ということで今はクランチだけをひたすら毎朝頑張っています。ちなみに上の写真は毎朝クランチのためだけにパタパタと広げるヨガマットです。カーキな色も、よくあるパステルカラーや蛍光カラーのヨガマットと違って気に入っているし、巻くタイプではなくパタパタとまとまるタイプなのも気に入っています。材質もすごくいい感じでエンボスのトロピカルな模様もちょっと可愛いです。でも今年の登山はもう断念せざるを得ませんね。富士山はきっと待っててくれるけど、私の体力は待っていてくれないので、さらに精進しなければ。
ということで1月の1日から最低30回、できるときは60回と決めてクランチを休まずやっているんですけど、テストステロンって本当にずるいですね。Aさんは明らかに腹筋の上部がバキバキになってきているのに、私は見た目の変化ゼロ。でもね、それでいいんです。2ヶ月ちょっと頑張った状態の3月の上旬にプールから出る時に梯子を使わずに腹筋だけで出てみようと頑張ったら、あっという間にスルッとプールから出ることができました。これは私にとっては奇跡なんです。実はイタリアに住んでいた時、海によく遊びに行っていたんですが、イタリアのビーチは砂浜ベースなところが少なく、岩ゴロゴロのところが多いので海で遊ぼう、となるとみんなでジェットボートを借りてある程度の沖まで出ていってそこからダイブして遊ぶ、ということになるわけですね。それがもう私にとっては鬼門で、遊び終わってからだと疲れていることもあって、ボートに自力で上がることがどうしてもできないわけです。気合を入れて踏ん張るんですが、結局はボートの上からみんなに引き上げてもらうというなんとも恥ずかしい運動音痴+筋力のなさ。それが今や、きっとスルリと自分の腹筋の力で上がることができるに違いない、と思うと早くボートで海に行きたい気持ちになるので現金な私です。
あとは毎日、活動時の体温を測るようになりました。昔は基礎体温を起き上がる前に付けていたのですが、今は起きて、しばらく活動してから体温が上がった状態で測っています。これは、うっかり37.3度を超えてしまっている場合にお出かけや出勤をしないように、という気持ちで始めました。感染の場合ももちろんなんですが、うっかり体温が高い時なんて女性だったら普通にあるので、それで職場に入る時の検温や、ショッピングモールなどでの検温で人様を騒がせることもないと思うんですね。そういう時はあっさり家にいるに限る。ちょっと手先を怪我したって体温が上がることありますからね。うっかり風邪も引けない、くしゃみもできない世知辛い世の中になりましたね。まあそれで予防を頑張るのであればそれはそれでいいことでもあるんですけどね。
あとはマスク洗いですね。母が作ってくれて(父がゴム通しをしてくれて)Aさんがバンコクまで送ってくれた様々な形のガーゼマスクをありがたく毎日使わせていただいているのですが、洗剤で大事に洗って漂白して、お風呂場で数時間乾かして(それが上の写真)そのあと熱いアイロンで殺菌、というプロセスをほぼ毎日やっています。姉ともいつも笑いながら話すのですが、私たちはこのマスクたちを他のどんな洗濯物より大事に洗っているのです。そしてそのプロセスがそんなに嫌いじゃないのはなぜでしょう。
そして食べ物のデリバリーですね。パンデミックの前からバンコクは、渋滞がひどいこともあって、バイク便で何かを届けてもらうのはわりと普通のことではあったんですが、私はそれほど使っていませんでした。でも今や2日に1度はなんらかのものを届けてもらっています。仕事の書類なんかをお願いすることもあるし、郵便物を出してもらうこともあるし、上の写真のように15分くらい歩けば着くはずのスタバからのデリバリーもお願いしてしまいます。タイはウーバーは政府から睨まれてしまって数年前に撤退したんですが、シンガポールベースのGrabという会社やアジア中心のFood Pandaをはじめ、日本でもみんなが使っているラインの会社が「ラインマン」というバイク便をやっているのでオプション色々で競争もあってデリバリー料もほぼかからないので本当に面倒くさがりの私には天国です。
こうやっていろんな新しい習慣があっという間に私の生活に入ってきて、それが意外にも心地良く便利で、人間って必要があればどんどんその環境に順応していく生物なんだなぁと感心しています。感染症は怖いですが、みんなでこうやって知恵を出し合って、テクノロジーも使って、助け合いながら立ち向かっていく感覚はちょっと感動的ですらありますね。他にもニューノーマルなことがいくつかあるので機会があればまた紹介できたらと思います。