「きちんとした」感じを味わう方法

レセパセお久しぶりです。もう1月も終わりであっという間に時が過ぎていきますね。私は年始からは地味に毎日こつこつと仕事をしています。
表題の件ですが、あまりに地味に毎日つくばに籠ってコツコツコンピュータを前に仕事をしていると、つい生活と仕事との境目のない日常になってしまいそうなので、なるべく自分なりに「きちんとした」感じを雰囲気だけでも味わっておこうと思っていくつか方法をためしてみました。その中で2点、すごく「きちんとしてるかも!」と勘違いできたことがあったのでそれを書いておこうと思います。
ひとつはズバリ「更新作業」。私は今回「レセパセ」と呼ばれる職場から支給される渡航文書(パスポートのようなものです)と、イタリア滞在用のIDカードを更新する必要があったので、書類をせっせとつくってローマとやりとりしながら更新しました。数日後「あなたの書類両方ともできましたよ」との連絡をプロトコルオフィスからいただいたので、上司とセクレタリーが受け取ってきてくれて、機関内で直送できるシステムをつかって、私の所属する機関の日本オフィス(横浜にあります)に速攻で送ってくれました。そして日本オフィスの所長さまのI氏、職員のTさまの多大なるご好意で自宅まで送っていただき、昨日手元に届きました。イタリアに入る時に「滞在許可は?」と聞かれる事がまれにあるのでこれ(特にIDカードの方)を持っていることはとても重要なのです。
上の写真は新しいレセパセ(右)と古いもの(左)。古い方があまりに汚くてびっくり恥ずかしいんですが、2006年から丸7年間いろいろな国で使ったので仕方ないとします。新しいものにはICチップのマークが遅まきながらついて、ICチップの分分厚くなってます。レセパセについては英語だけですがwikiに説明があったので興味がある方はどうぞ。私のは青いレセパセなので、途上国渡航のときなどはいろいろと便利ではあるものの、特に特権などがあるものではないです。ただ国連職員としては共通なので他の国連機関を訪れるときにID代わりになることもあります。あとは、急な出張の時にビザをとるときに比較的早く手続きができる、といったところでしょうか。
まあレセパセやIDカードなんかに限らず、しっかり書類を書いて、いろいろな手続きを経て、最終的に必要なものが必要な時までに余裕を持ったかたちで手に入ると、すごく「きちんとしてる」感じを味わえると気づきました。いつもぎりぎりにバタバタしながら更新するイメージがあるからでしょうか。それにしてもこの件に関しては、こんなところを見てらっしゃるとはなかなか思えませんが、横浜オフィスの関係者の方々、本当にありがとうございました。すごく助かりました。
もうひとつ、「きちんとした」感じを味わえたのは、なんとドライクリーニング。いくつか大事にしているお洋服、そんなに汚れてない(と思っている)お洋服なんですが、ふと思い立って7点ほどドライクリーニングに持っていきました。ちゃんとひとつひとつ広げて、時間をかけて、汚れのあるところやほつれのあるところを確認して、クリーニングのお店の人と、薄いシミがあるものには「じゃあここはシミ抜き加工を入れましょう」とか、白いお洋服には「汚れ防止の撥水加工をしましょう」とか相談しあってお願いしました。そして指定日に引き取りにいったらすっかり全てキレイになっていて、それを自分のクローゼットにかけた瞬間に「なんか、きちんとしてる!」と勘違いできて嬉しかったのです。
ローマでは、職場に週に2回、出張クリーニングの人が来てくれるので結構利用するんですが、いつもどさっと持って行って、さっと支払って(なぜかいつも激安。ローマってドライクリーニング安いのかな)、その次の週にばっと持って帰るだけだったので、一着一着確認するという作業を省いていたからでしょうか、全然きちんとした感じはなかったような気がします。でも自己満足なだけかもしれませんが、ひとりで生活していると、なにもかもきちんとしなければ生活がなりたたないので、ローマではわりと一瞬一瞬を大事にきちんとしようと心がけているような気もします。あとスリも多いので外ではピリっとしておかなきゃいけないというのもあるかも。関係ないかな。
日本での生活はふたりということもあってつい相手に頼りがちになってしまうからか、なかなか「きちんと」しません。これはいまいち「きちんとしてる」とは感じられなかったんですが、日々のルーティンをそれなりに時間割にしてみる、ということもやってみました(ズバリ効果なし)。そのルーティンとは、朝から主人を送り出して(7:30頃)自分も身支度をして、キッチンを片付けて、洗濯機をまわしてから仕事に入ります。そしてお昼まで集中。ランチをちゃっちゃとすませて、1時からまた仕事。テレワークなので、ローマとテレカンファレンスがほぼ毎日、最低1時間、最高3時間は入るのですが、時差のせいでどうしても一番早い時間で夕方の5時からのテレカンファレンスになり、3時間必要なときは夜の8時に仕事が終了になります。日本の一般の方にとってはそれでも早い時間だとは思うんですが、私の職場では普通に働いている時に8時に終わりだなんて、あなた相当要領悪いのね、ともなりかねないので私はここ数年は夕方6時には切り上げて、いわゆる「ライフ・ワークバランス」とやらをとるようにしています。でもテレワークではそんなことも言ってられないので、朝、昼、夕方のいずれかに1、2時間ほどの休憩をとって家事(洗濯や掃除)に当てたりテレビを見たりしています。そうすると自分が8時まで仕事をしなくてはならなくてもそれなりにバランスをとっている気持ちになれるので。そしてテレカンファレンスのフォローアップ(メールしたり、要約を送ったり送られたものをチェックしたり)がおわれば一日がおわり。メールで夕食の相談を主人としているので、それにあわせて夕食の支度をしたりなどなど。そして彼が帰って来たら(遅いときは迎えに行く時もあります)食事、お風呂、就寝といったところ。激烈に地味ですね。他にどんな方法で、「きちんとしてる」感を得ることができるか、これからも試行錯誤してみようと思います。

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