宇土櫓から見る熊本城天守閣

熊本城もう2週間も前のことですが、熊本の実家で朝食を終えて父を仕事に送り出したあと、母が「熊本城に行こうよ」というので母の車に乗って連れて行ってもらいました。
このサイトでも1999年から熊本城を愛する気持ちを綴っていますが(2005年にも)、何度来ても郷土愛を強く呼び戻してくれる熊本城、本当に圧巻です。熊本城(復元)の美しさはやはりその武者返しの石垣と、お城をその石垣の上に作ったという建築上の美も大きいと思うんですが、私が勝手に想像して気に入っているのは、秀吉や清正などの武士的な強さと戦いの歴史と、細川氏という名門武家の居城となった時代の芸術や家具など、そしてもちろん西南戦争の舞台としての歴史など、それぞれの時代を超えて、まわりの風景は変わりながらもお城は同じ場所で、築城、増築、修復、消失、復元、そしてまた修復というように時を経てきたことが実感できるところです。
熊本城には復元募金の一環で一口城主制度というのがあって、一口1万円以上から、城主になることができます。城主には1万円=1年の熊本城へのフリーパス、家族や友人への招待券などがもらえるのはもちろんですが、素敵な小さな芳名板に名前を入れてくれて、熊本城の天守閣に掲示してくれるのがうれしいんです。また熊本市が持っているいくつかの施設にも城主手形でフリーで入れるらしいので、熊本に住んでいる人には嬉しいシステムですよね。そして当然、本来の目的である熊本城のさらなる復元や修復に貢献できます。今回母と私は、母の孫であり私の姪であるMちゃんを熊本城の城主にしちゃおうということにして申し込みをしてきたのでした。夏が終わるころには彼女の名前がしっかり天守閣に納められるので、これから彼女が熊本に遊びに行くときの楽しみのひとつとなることでしょう。
上の写真は、唯一オリジナルが残っている宇土櫓の最上階の窓から見た熊本城天守閣です。宇土櫓の中の階段は昔のままなので、かなり急で細く、危ない感じがしますが、しっかり雑巾がけを何万回も繰り返したであろうピカピカの床板に貫禄があって、私は好きです。熊本城のすぐ下には私が小さい頃、夏休みになると毎日毎日通った「城内プール」という市民向けのプールがあったんですが、今はちょっとした観光客用のスポットになっているみたいです。私は小学生のときは熊本城からそう遠くないところに住んでいて、姉と一緒にバスに乗って50円払って降りて(当時熊本のバスは後払いでした)城内プールに50円払って、と一日100円で夏休みを満喫していたことを思い出します。そんな城内プールが面影もなく全くなくなっているのはちょっと悲しい気もしますが、熊本の観光スポットのためなら仕方ないですね。これでもっとたくさんの観光客が来てくれて熊本城を好きになってくれたらいいなと思います。
熊本城には外国からの観光客もたくさん来ていて、熊本では道路案内板に英語がついたのだってつい最近だから観光役は大変だろうなと勝手に思っていたんですけど、熊本城のいろいろな施設にたくさんいらっしゃるガイドのみなさんが外国からの観光客のみなさんにも普通に英語で対応していらっしゃるのを見て、確実に時代が変わっているのを実感しました。本丸御殿の予約制の再現昼食も異常に美味しいみたいで、大人気みたいです。今度熊本に行ったら私も絶対予約して行ってみようと思います。

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