粉末緑茶に涙。

2週間の日本でのバケーションを終えてローマに帰ってきています。また夏前に一時帰国する予定なのでホームシックにはなりようがないのですが、ちょっと感動した事があったので。前回Aさんが遊びに来てくれたとき(いつだったっけ)に、様々な日本のお土産を持って来てくれたのですが、生まれて初めて持ってきてくれたのが日本の粉末緑茶。私はローマでお急須も持っているし、緑茶も毎回日本に帰る度にいろいろと見繕っておいしいものを買ってきているので、何故、今、粉末緑茶かな?と疑問に思わないでもなかったのですがありがたくぽーんと冷蔵庫に入れておきました(別に冷蔵庫にいれなくてもいいものなんですけど)。そして冷蔵庫の片隅に忘れ置かれること数ヶ月。今回日本から帰って来てわりと空っぽな冷蔵庫をあけてみて、その箱に気づいてハッとして賞味期限をチェックしてみると2010年の5月1日となっていました。つまりあと数週間しかない。

もったいないからとりあえず緑茶を作ってみようと思ったんですが、粉末緑茶って初めてで、あけてみると一人暮らしに便利なように、コンパクトに1杯分パックになっているんですね。なんとなく感動です。しかももっとすごいのが冷水にも溶けるという点。すごーい!と思ってさっそく火曜日の朝、お気に入りのショッキングピンクのステンレス保冷水筒(直飲みタイプのもの)に冷蔵庫に冷やしておいたブリタの水でその粉末緑茶を溶かしてオフィスに持って行きました。

そしてオフィスで数時間仕事した後、「あ、そういえば今日は水筒持ってきてたんだった」と思いだして、何も考えずごくっと飲んだ瞬間。日本にいる間何度も飲んだコンビニのペットボトル緑茶の味がのどに流れ込んできて、それがあまりに自然で大感動しました。しかも異常に美味しくて涙が出そうになったりしたんですけど、一体なんだったんでしょうか。

そこでさらにこの粉末緑茶を利用してみようと思って冷蔵庫にあったこれまた賞味期限があと3日という生クリームと戸棚の中にあった板状ゼラチン(イタリアで粉末のゼラチン見たことないんですけど、どなたかどこにどんなのが売ってるかご存知の方いらっしゃいませんか)と牛乳で作るパンナコッタにいつもは抹茶パウダーをいれていたのをやめてこの粉末緑茶を入れてみたところ、苦みがなくてダマができなくてまろやかなかなり好みの味に出来上がりました。私のパンナコッタは甘くないのも特徴なんですけど(4人分作るのに砂糖を小スプーン1杯程度しか入れない)、粉末緑茶で作ると抹茶の粉で作るより色がキレイだし(抹茶の粉はちょっとくすんだ色になってしまいますよね)新しいものを発見した気分です。自家製お茶漬けとかにも使えそうだし、いろいろ可能性がありますね。

件のパンナコッタは友達にあげてしまいましたが、明日はまた水筒に冷たい緑茶つくって仕事にいこう、と思いついて夜のうちから仕事に行くのがほんのちょっとだけ楽しみな気分です。あ、仕事に水筒を持って行くのが、の間違いですね。それにしても今更ながらイタリアにペットボトル緑茶がないことに突然気づかされた日でした。実はあってもなくてもいいものかもしれないけれど。

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