ロンドン旅行の続きですが、土曜日はその後単独行動をやめて、フォートナム&メイソンでMちゃんと待ち合わせしてアフタヌーンティーを楽しんだり、ミュージカルに出かけたり、そのあとホテルのバーで飲んだりして夜遅くまで遊んだりできて、すごく楽しかった。翌日9時にホテルをチェックアウトしてからは私のお気に入りになったセントジェームス公園でふたりでゆっくりブリティッシュな朝食をとったあと、コヴェントガーデンのマーケットをひやかして、そのあとナショナルギャラリーに行きたいというMちゃんと「またローマでね!」とお別れしたあと私はTate Britainに向かいました。
ロンドンのわりと南にあるせいか、あたりにあまり人が歩いていなくて、最寄り駅のピムリコを出た時はちょっとだけ不安になりましたが、すぐに標識が出てTate Britainをずっと指してくれていたので、やっぱりロンドンはローマとちがってこういうところがキチンとしているなぁと変なところで感心したりしました。そして着いてみると、ひろびろとしたロビーにあたりまえのように無料の入場料。番号順にひとつひとつ絵画を何気なく見ていたのですが、1時間ほどあとに、まさに「息をのむ」という表現がぴったりなTurnerの展示室に到着しました。贅沢に、でも単調にTurnerのたくさんの絵がひたすら展示してあって、私が行ったときはたまたま、Mark Rothkoの絵を並べて「世紀を超えて同じ感覚を共有したふたり」というテーマで展示してあり、もともとMark Rothkoが好きで大きな額縁入りのRothkoを家に飾っている私としては本当に心を痛いほど刺激されました。このTate BritainのTurner展示室はロンドンの宝ですね。
2時間ほど見回ったあとこの後どうしようかと考えていると、Tate to Tateというテムズ川を行き来するボートがあることに気づきました。時計を見ると次のボートまで10分。お天気もいいし、テムズ川をボートに乗るのもいいかも、と思ってそのボート乗り場まで行くと、なんともし地下鉄の1日券を持っていたらチケットが3パウンドちょっとになるということで、ちょっぴりお得でした。そのまますんなり乗ってゆっくりテムズ川を北上してビッグベンやロンドンアイを間近に見ながらTate Modernまで行くことができて、地下鉄を乗り換えて行くよりずっと楽で景色も良かった。
写真はTate Modernの7階にあるロンドンを一望できる素敵なレストランでいただいたフィッシュパイとハーブサラダにアップル&ハニーのアイスティーです。私みたいに一人で来ているお客さんも少なくなく、人は多かったけれど、とても居心地の良いレストランでした。エキシビジョンをまわったあと、ポートベローで教えてもらったように、サウスバンクをアイスクリームを食べながら川沿いにゆっくり歩いたりできて本当に良かった。そのあとTate Modernの真正面のミレニアムブリッジ(歩行専用)を渡って、セントポールからロンドンお決まりのダブルデッカーに乗って帰ったのでした。