ブルーノ・ムナーリ展

昨日主人のAさんが長い道のりを日本からローマまできてくれました。ひとりきりだった日々が急にあたりまえのように何の違和感なく普通に一緒に過ごす日々に変化するので家族ってとても不思議ですね。到着してとりあえずお腹がすいたというAさんにラビオリをゆでてオリーブオイルとバジルと塩こしょうだけしたものにバルミジャーノをかけて出し、ゆっくりイタリアのおいしいコーヒーを飲んだら時差がちょうどよくなってイタリアのお休みタイムにちゃんと眠くなったみたいです。
そのかわり今朝は元気よく朝から起きて、日曜日なのに8時ごろから朝食にしました。そしてローマの展覧会などを紹介するフリーペーパーを見て、Ara PacisBruno Munari展をやっているというので蔵書に彼の本を持つ私としては大変興味をもったので行こう!ということになりました。テベレ川沿いの北にあるこの遺跡+美術館のまわりは日曜日はちょっとお昼近くになると駐車するのはほぼ不可能になるので、そういうことなら、とちょっと急いで出かけました。おかげですんなりと川沿いにパーキングでき、十分展覧会を楽しんできました。日本でも積み木のデザインや椅子のデザイン、飛び出す絵本のデザインなどでかなり有名ですよね。私は彼の数々の四角い本たちに心がわくわくしました。キレイに装丁されてずっしりした本はムナーリ氏のものに限らず、そして内容の善し悪しを問わず、私の所有欲をいつも刺激してくれます。写真は展示品のひとつでもっともらしく計算式をかきつらねてMunariのフォントデザインをしているもの。ですが計算式には全く意味がありません。そのあたりの何ともいえない遊び心とおしゃれなコツコツ感がぐっときます。


展覧会を楽しんだあと、パルマに住む友達のCがスペインのボーイフレンドに会いにいくためにローマ経由で飛行機に乗るということで、ローマで3〜4時間ほど空き時間にランチでもしない?というテキストメッセージがきたのでそれはいい!とAさんとふたりでテルミニ駅へ彼女をお迎えに行きました。それからどこにいくか3人でしばらく考えたあと、日曜のランチも開いている+オーダーに時間のかからない、テスタッチョのとある回転寿司レストランに連れて行くことにしました。彼女はお寿司を食べたことがないというので日本人2人と一緒に行くのは良いデビューでは?ということになったのでした。そこは以前職場の上司(直属ではないけれど)に連れて行っていただいたことのあるところで、雰囲気が良いレストランなので私はお気に入りなのです。
そしてその後空港(チャンピーノ)まで送ったあと近くのモールにAさんと一緒にいって買い物しまくって帰ってきました。フランス生まれのダージリンで新作をたんまり買ってきたのですごく満足です。ちょっと生々しい話で申し訳ないのですが、私は鳩胸なのでぱっと見た感じカップが必要以上に大きく見えるらしく、自分のサイズで違うデザインのものをいくつか持って試着に行ったら「あなた絶対カップそれじゃないわよ、あと2つは上よ」とイタリア人のお姉さんふたりにしたり顔で指摘されました。またきたか、と思い、「いや、とりあえずこれを試着してみるから見てて」といって恥ずかしげもなく試着した姿をそのふたりに披露したところ、「ほんとだ!ぴったりね!」と強烈に驚いて言ったあと、自分たちの間違いを認めるのがイヤなのか、彼女らのプロレベルが危ういと思ったのか、無意味に「でもいい形ねー!」「すごく似合ってるわー!」といらないお世辞を並べてくれました。つくづくイタリア人って、と思います。まあそれでもいいんですけどね。サービスもいくつかしてくれたので私もハッピーです。
夜は、最近「流星の絆」のせいでハヤシライスが食べたくてたまらない!と思っていたのでハヤシライスとトマトのサラダに、シチリアのロゼワインをいただきました。と、Aさんは今頃時差ボケと疲れが出たのか、夜9時前ですがすやすやお休み中です。というわけで楽しく過ごしていますので家族のみなさんご心配なくね。

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