最近、理由もなくなんだか気分が晴れないので、これは何か自分にきっかけを与えなければ、と思っていろいろと自分の中で「懸案事項」だったことを片っ端からやってみました。といっても「絶対やらなければいけない」というようなことではなかったためなかなかやらなかったことをちょっとやっただけなんですけどね。意外に気分がさっぱりしました。
まず、職場の日本人の先輩が「日本に送金するとき便利だよ」と言っていつも薦めてくださっていたのになかなかメンバーにならなかった信用組合(Credit Union)の口座を作りました。国連につとめていると国連の信用組合のメンバーになれるのですが(ニューヨークに本部があります)そのものではなく、これはローマに本部を置くFAOやWFPなどの職員が入れる信用組合。ノンプロフィットなのでリスクのある資金運用はまったくなく、基本的にはローン商品を出すことによって口座保持者に高い利子を出すというまったく地味なもの。でも国際バンクトランスファーを低料金で扱っているので私たちのような仕事の者には非常に便利なのです。
オフィスも職場内にあるので、休憩時間に行って、申込書を書いて、職員IDを告げると約10分ほどでバックグラウンドチェックがおわってすぐにメンバーになれます。月々のお給料からの自動入金の設定をしたあとオンライン口座を開設して、おしまい。1週間後に郵送で送られてきた仮のパスワードでログインし、パスワードを設定しなおしたらもうそれでOKでした。なんでこんな簡単なことを今までやらなかったんだろう。
そして、イタリアの銀行から使えるクレジットカードを作りに行ってきました。
というのも、私のクレジットカードは全部日本のもので、クレジットカード払いをするとかならず日本の銀行から落とされていて、いつも日本の銀行を確認するというちょっぴり面倒なことをしなければいけなかったのです。円が強くなってきたのでこれからはそれでもいいのですが、何かあったときのためにイタリアの銀行から使えるカードも持っておいたほうがいいなといつも思っていたので、この際手数料無料だし年会費無料だし、ということでカードを作ってきました。銀行で、いつも優しくしてくれるお兄さんに「クレジットカードつくりたいんだけど」といったら5分くらいで手続きをしてくれておわりました。「あったほうがいいな」と出張時などに常にかすかに思っていたものだったので、いざ作ってみると異常なほどすっきりしました。
ついでに、銀行のオンライン口座を持っていないから作りたいんだけど、というと、すぐに手続きしてくれて、小さなキーホルダー状のランダム番号ジェネレーターのようなものをくれました。ID番号、パスワード、そしてこのキーホルダーのボタンを押してジェネレートされた番号の組み合わせを正しく入力しないと口座にアクセスできないというもの。ちょっとハイテクな感じがしますがキーホルダーはMade in Chinaでした。だからどうってこともないんですけどね。
でもこれはトントン拍子というわけにはいかず、翌日さっそくオンライン口座のレジストレーションをウェブで行おうとすると、できない。あれ?とおもって銀行にまた行ってみるとそのランダム番号ジェネレーターが壊れていて、常にひとつの番号しか表示しないようになっていました。何事も1回ではおわらないイタリアです。さっそくそれを破棄して新しいキーホルダーの登録をして、じゃあ一緒にレジストレーションやってみようね、とコンピューターで一緒にやると無事ログインできました。嬉しくてさっそく、今までは大家さんと、「いつ会える?」と約束しあって現金引き渡しだった家賃の11月分の支払いをオンラインでやってみたら2秒でできました。なんだったんでしょうか。
あとはちょっとだけ水漏れがあって気になっていた管の修理のためのプラマーさんとアポイントメントをとって修理してもらうことになりました(それは今日)。そしてヒールが折れていたのにお気に入りだったためどうしても捨てられなかった靴を捨てて(修理も試みたけれど半分で折れていた+特殊な布がはってあったため無理でした)、私の赤いコーチのプランナーに「新しい靴を買う」とTo Do Itemとして付け加えてみたらあり得ないほど幸せな気分になりました。私って本当に単純です。
週末はスウェーデン人の友達(大先輩なんですけどね)のアニカとピカソの展覧会に行って、そのあとプラティにあるメキシカンレストランに行くという約束をしたので楽しみ。リトアニア人の友達のダイヴァが無事大学院でマスターをとったのでそのお祝いもしたいねと昨日話していたところなのでそのメキシカンレストランに誘ってみようと思います。
なかなか気分が晴れないときの解決法って他にどんなのがあるんでしょうね。原因が分かっていれば抜本的な解決をはかればいいけれど、なんとなくどんよりしているときって、無理に頑張ろうとすると空回りしそうでついいろいろなことに億劫になったりします。でももうすぐ楽しいことも待っているので、やっぱりそういうことを楽しみに一日一日、コツコツとひたむきに楽しく生きるということでしょうか。
そうよね。
やろうと思えばいつでも出来るから、と思っているちょっとした事が、意外と億劫で二つ三つとたまったりすると、大きなしかも目に見えないストレスになったりするよね。思い切って片付けてみると、ぱーっと気分が晴れて意外とほかの事までやる気がでたりするよね。
明るく暮らすコツの[キーワード]は[自分なりの楽しみを見つけて生きる]
一日一日を大切に自分らしく誠実に生きることかしらね。
お母様:「自分なり」というところを見ておもわずにっこりしました。これはAさんの名セリフからかな。最近、あのバス停での会話をふと思い出すことがあります。お母様が言うように、まずは今日の展覧会+メキシカンを楽しみに、そして来週末を楽しみに、とひとつひとつ大切にしていくね。