国立近現代美術館

日曜日に行ってきたんですが、正確にはここは美術館というよりも “Soprintendenza alla Galleria Nazionale d’Arte Moderna e Contemporanea e musei dipendenti” というすっごく長い名前の事務局が管理するいくつかのギャラリーのうちのひとつで、わりと閑散としたところ(でも穴場的存在かも)なんですが、訳としては:

Soprintendenza=局、部、事務所(文化財を保護する)
alla=a+laという結合形, a=~の(英語だとin), la=冠詞(英語だとtheで、Galleriaが女性名詞なのでla)
Galleria=美術館
Nazionale=国立
d’Arte=di+Arteの結合形, di=~の(英語だとof), Arte=芸術, Arteが母音で始まるのでこういう結合形になる
Moderna=現代
e=~と(英語だとand)
Contemporanea=近代
musei=美術館(複数形)、単数はmuseo
dipendenti=従属
ということになりますね。こんなこと一生懸命説明しているというよりは自分が勉強してるみたいな気分にもなりますが。私が行ったのはそのうちのひとつ、”Galleria Nazionale d’Arte Moderna (GNAM)”というところ。実はここは微妙にアクセスが悪くて、地下鉄で行ってもいいんですがA線のFlaminioで降りて、トラムの2番に乗ったあと一つ目ですぐ降りて、19番に乗り換える、というちょっぴり面倒なことをしなければいけません。私はローマの中でもチェントロから南に住んでいるので近所のバス停から716番に乗って、次にトラムの3番に乗りかえて、かなり東の方を大回りしながら行きました。3番はそのまま美術館の目の前に止まるんですが(でもかなり大回り)、今チェントロのあたりのトラムの3番は工事中なのか、半分バス、半分トラムになっているみたいなので結局かなり乗り換えます。でもまあ、ぼーっと乗っていればいいので私はかまわないですけどね。


この美術館のあるあたりはVilla Borghese(ヴィラ・ボルゲーゼ)というかなり巨大な公園で(動物園もある)、私は実はここを訪れるのは4回目だったんですがまったく飽きないすばらしいところです。こんなにもアクセスが大変なのに、3ヶ月の間に4回も行っちゃったなんて、かなり好きですね。ボルゲーゼを満喫したい場合は1日じゃ絶対足りないので、気分にゆとりを持って、「一部をちょっと見るんだ」くらいの気持ちで行くことを勧めします。美術館もいくつかあるし(その中でも、今回行った国立美術館ではなくて、最近再オープンしたばかりのボルゲーゼ美術館は建物自体も最高です・要予約)、公園も素敵だし、天気の良い季節はのんびりするのに最高です。
さてこの国立近現代美術館のいわゆる「名作」群はクリムト1枚、モネ1枚、ゴッホ2枚、セザンヌ数点という感じでちょこちょこあるんですが(クリムトの”The Three Ages of Woman”はとても素敵ですね)なにより良いのはイタリアの近代・現代画家たちの作品が一気に見れることでしょうか。私は芸術はさっぱり分かりませんが、あれだけのイタリア画家の絵を集められると、さすがに素人でも「傾向」を見ることができて何かを発見したような気分になれるので良いです。
ちなみに私は「美術館カフェ」が大好きなんですが、ここのは美術館の中からはもちろん、外からでも入場料を払わずに入れるし、テラスでクロイスターを見ながら軽食もとれる美しいバールがついているしで、これまたおススメです。ゆったりできて楽しかった。

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