CPのガイヤーン

chix昨日は料理するのも面倒で、近所のCPのスタンドでガイヤーン(鶏のあぶり焼き)を買ってごはんと一緒に食べました。本気でおいしいですこれ。これは切って売ってあるわけではなく、鶏が一羽まるまる、多分長い時間何かにつけ込んだあとにあぶり焼きしてあって、それをスタンドで「一羽ください(アオ・ヌン・ドゥワン)」か「半分ください(アオ・クルン・ドゥワン)」などと言って切ってもらうのです。世界のCPだけあって、販売する人もきちんと一回一回レイテックスの手袋をつけて切ってくれて、きちんとフォイルにつつんで、ソースを何本か(甘スパイシーなオレンジのか、塩っぱい+ゴマ味の黒っぽいソース)をつけてくれて、半羽39バーツ(112円)、一羽69バーツ(197円)です。安い。それと写ってませんがサラダとウーロン茶というメニュー。近くのマクドナルドがキャンペーンでとうもろこしパイという不思議なものを配っていたのでそれもちょっと食べましたがガイヤーンですっかり満腹になってしまったのでとうもろこしパイが美味しいんだか普通なんだかわかりませんでした。
別にCP社(Charoen Pokphand Group)のガイヤーンじゃなくても、ガイヤーンは何でも美味しいんですが、CPはやっぱり大企業なのでそこはかとない安心感があるんですよねぇ。人間って不思議ですね。私は食品安全を専門として研究しているハズなのに、「鶏インフルエンザ」とか騒がれるとかすかに怖いし、タイにいるし、なんとなくブランドの鶏を、という気持になってしまいます。流通経路としてはそこまで変わらないので、そんなに差はないとは思うんですがねぇ。


cpこちらがそのCPのガイヤーンスタンドのロゴですね。先日ペチャブンに行くときに途中でCPの養鶏場、プロセッシング工場、レストラン、ガーデン、などなどが全部一緒になったエリア(強烈に広大です。もはやどこからどこまでがCPなのかどこからどこまでがその市なのか良くわからないくらい)を通ったんですが、ここまでの大企業だと、やっぱり全てを一括管理できるので、管理者さえキッチリしてるとわりと食品安全的には安心になるんですよね。ただ、腹黒い人だったり完全金儲け主義の人だったりするとそのへん怪しくはなるかもしれませんが。でも食品安全はタイでもかなり重要視されてきているので、CPもおおっぴらに「わたしたちは安全を第一と考える企業です」というようなスローガンを出しています。
個人的に、こうしてタイのような途上国とも言えないような途上国が、外資企業やCPのような世界規模の大企業に征服されて行く姿はちょっと違和感を感じながら見てしまうんですが、こうして大きなところから食品安全を確認していこうという姿勢は、結局めぐりめぐってボトムアップにつながるのかなーとぼんやり考えます。その間にいろんな人をお金持ちにしながら、でしょうけれど。でも安全な鶏肉がタイで食べれるというのは結構大事なことじゃないでしょうか。少なくとも、私にとっては大事です。こんな風味豊かなガイヤーンを、鶏インフルエンザの恐怖で食べれなくなるなんて、そんなの辛すぎる。だって美味しすぎるから。

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