日本の自販機に関する考察から甘い緑茶を考える

ちょっとおたくっぽいんですけど(というより完全におたくか)、私が結構頻繁にチェックしているwired newsにあった、「日本の自販機から資本主義の本質を考える」というのを読んでしばらくいろいろ考えました。
あのですねぇ、日本で無添加緑茶がペットボトルで売れてるのは「健康的」だからじゃないんですよね。別に日本人は「健康のため」に緑茶を飲んでるわけじゃないですよねぇ。緑茶は緑茶、砂糖が入った緑茶(タイにはいっっっっぱいあります)は「イヤ」あるいは「マズい」と認識されますよね。別に「砂糖は身体に悪いから」という理由じゃなく。美味しいお水でキレイに丁寧に煎れたスッキリした味の緑茶は「おいしい」と感じるんですよね。「資本主義=なんでもあり(悪)」と思うから、この根本的な文化の違いをうっかり忘れるんでしょうか。


まあでも、音楽と飲料を比較するっていうのにもちろん無理があるとは思いますけれど、この考察面白いですよねぇ。最後のところがなるほどーって思いました。でも、私いつも思うんですけど、結局ある程度のレベル以上のものから、この説が当てはまるとおもうんですよね。つまり、マーケティングというものの前に、やっぱり「もの」そのものが良くないとだめ、ということでしょうか。これは私に限って言えることなのかもしれませんが、私のような一般消費者にとって、購買行動というのはわりとシンプルだと思うんです。お茶の話も、レコードの話も、何度飲んでも何度聴いても好きになれないものってあります。でも、そのもの自体に特に思い入れがない場合は、結局マーケティングに踊らされがちになると思うんですよね。
私の場合はそんなに音楽に思い入れがないわけです。それでラジオでガンガン曲がかかると、「へーこれいいな」と思ったりするわけですよね。たくさん聴くから。それでその人のアルバムを聴いてみて、全体的に好きだったりするとあっさりファンになったりするわけです。だから私は、あっさりと「私は売れている歌が好きです」と開き直って言っちゃったりします。でもやっぱり、よく考えると、その曲自体が、ある程度のレベル(私の好みのレベル)でないと、「その人のアルバムを聴いてみる」という行動に出ないんですよねぇ。ミリオンセラーになるものって、それなりのレベル(大衆の好み)を押さえているからこそ売れるんじゃないかなーと思うんですけどね。
ただ、このwiredの考察の正しいところは、私のような消費者は、その曲が「ラジオでかからない限り」気に留めないというところでしょうか。まあ、私はそこまで思い入れがないので、別に良いんですけれどね。この引用の部分で、踊らされていたのか!とはっとするところいいですね!私もマーケティングに踊らされて何かを買ったり好きになったりするとそう思うことがよくあります。ただ、食べ物、飲み物に関する事には職業柄思い入れがあるので、逆にマーケティング自体を不審に思ったりするのかもしれませんが。
結論として言いたかったのは、実は、全然論点が違いますが、タイには信じられないくらい甘い緑茶のボトルがいっぱい売ってありますよ!ということ。この前なんて、オレンジ+ジンジャー+ハニー入り緑茶なんて飲んで本当に吐き出すかと思いました。ジャスミン+ハーブ入り緑茶は、なんとなくハーブティーのような感じだったのでマシでしたがすごく甘いので3口くらいで飽きます。砂糖入りでない冷たい飲み物を見つけるのが非常に困難な国、タイ王国なのです。

4 Replies to “日本の自販機に関する考察から甘い緑茶を考える”

  1. ご無沙汰してますm(_ _)m
    今はタイにいらっしゃるんですね!世界的な活躍、羨ましかったり、尊敬したり。
    私も自販機やコンビニで緑茶を買うときは「健康にいいから」というよりもむしろ「あっさりしたものが飲みたいから」という理由です。
    時間と器具が揃っていれば、自分で淹れますが(^^;
    そう言えば普段お茶を淹れるときだって、健康的かどうかを考えるよりまず「自分にとっておいしいかどうか」があって、次に「農薬や添加物はどうか」って感じです。
    それにしてもタイの緑茶は、そのまま日本に持ってくれば立派に罰ゲームドリンクとして成立しそうですね(^^;
    それでも興味はあるので、機会があれば一度試してみたい…なんて!?

  2. nieさん:ご無沙汰しています!緑茶、そうですよねー、私もなにかスッキリしたものが飲みたい、と思ってお茶を買ったりします。タイの甘い緑茶は恐怖ですよ。飲む前にドキドキします。たまに日本人向けなのか、”No Sugar”と大きく書いたものがあるので、それを見つけた時はまとめ買いしまくっているんですよ!

  3. はじめまして。
    high fructose corn syrupをグーグルして辿り着きました。
    栄養学がちょっとひっついた料理学校を卒業したので、あちこち興味深く読ませて頂きました。
    そのタイの緑茶、そんなにまずいんですか?ならば飲んでみたい!
    ミルク入れると緑茶練乳かき氷みたいでおいしくなったりしないんでしょうか?
    お母さまのサイトも拝見しました。私は11年ニューヨーク暮らしなので、真佐美さんのことを心配しておられるご様子が、うちの母と重なりました。素敵なサイトでした。久しぶりに母に電話してみようと思いました。

  4. よっちゃんさん:こんにちは。グーグルでそのキーワードで私のところに到着するんですねー。「ニューヨークスローライフ」のサイトは実は、私ブックマークさせていただいているんですよ!写真がとてもキレイでおいしそうだなーといつも拝見させていただいております。
    甘い緑茶はアメリカにもアリゾナティーでしたっけ、ありますよね。ああいう感じのもありますけど、私が飲んだのはやっぱりジンジャーが厳しかったなぁと思いました。タイではOISHIというブランドが大きくて甘い緑茶をボトルでたくさん売っているんですが、そこの緑茶はまあまあ飲めるかもしれません。練乳いれたら美味しそうですね。そういえば私のアメリカ人の友達もアリゾナティーに牛乳を入れて美味しそうに飲んでました。
    母のサイト褒めてくださってありがとうございます。実は私も彼女のサイトが世界中で一番お気に入りです。

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