新色ネイルとマッシュ

先日時計を買った話を書きましたが、オレンジにした理由はまた今度、なんて勿体ぶってたことを今思い出しましたが、そんなに大した意味はなく、新しいオレンジ色のネイルエナメル(シュウウエムラでは、ネイルミネラルサプリメント、なんていうマニキュアとは想像のつかないような名前になってますけど)を購入した、というだけの話だったのでした。左の写真では分かりづらいんですけど、クリックしてみてくださいね。そして中央にネイルが並んでますけどその一番左、赤いチューブグロスのすぐ隣の色を購入したのでした。それで、時計を買うときも「あ、ネイルもオレンジだしこれにしよう」と安易に考えたというわけです。我ながら単純。


ところで昨日、父の本棚を物色していたら嬉しい本を2冊発見したので一気に読みました。それは「マッシュ」と「続・マッシュ」。どちらもリチャード・フッカー著。この作品は映画にもなったので有名ですが(たしかカンヌとかでグランプリをとった)、私がアメリカで大学生のとき(3、4年生ですね)に良く見ていた、再放送枠TVシリーズで、このシニカルで卑猥でめちゃめちゃで、それでも戦争について毎回何かを感じさせられるこの人間ドラマに当時強烈な刺激を受けました。古い映像で”M*A*S*H”という白抜きの星印付きのタイトルに、バックミュージックが♪ル、ルールルルールールールー、ルールルルールールールー、ルールルルールールールールールールルルールー♪と暗ーく流れて軍のヘリコプターが飛んでいくオープニングもあまりにつまらなさそうで衝撃的だし、そのあとに繰り広げられる、あまりにくだらない3人の若い軍医のやりとりに度肝をぬかれるし、今時ありえないほど単純で健康的な「お色気」シーンが当たり前のように毎回登場するし、と私がハマる要素タップリの地味面白いドラマでした。
この本は昭和45年に初版が出ていて、この手元にあるものは52年発行の13版。ということは単純に考えて、この本を手に取った父は当時多分32歳。今の私と同じ歳の父がこの本と出会ってこのバカバカしくも痛烈な反戦メッセージでもある、軍医小説を読んでいたかと思うと、なんだか不思議な気持ちです。
私はドラマからはいったので、やっぱりトラッパーが一番カッコいいし好きだったんですけど、小説を読むかぎりホークアイが一番魅力的な気がしてきました(単純)。3人ともあんなに適当でバカっぽいのに実は超一流の腕を持った外科医ってとこが何よりカッコいいです。続の方はKorean War後、という設定なのでテレビシリーズでの話よりもずっと後のことになるんですが、ひとり増えて4人の軍医さんたちの、あきれるほど同じようなドタバタで面白かったです。ああ、面白かった。本屋さん通いもいいけれど、実は父の本棚を物色するほうがずっと楽しいかもしれません。あ、でも、異常に整理整頓好きな父のために、キチンと元あった場所にまるで動かさなかったかのように返しておかなければいけないってところがちょっと面倒ですけどね。お父さんありがとう。

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