今年の家計簿を赤裸々に分析

大晦日ということで、今年はゆっくりと過ごしています。今年最後の日なのでそれらしいことをしようと思って、我が家の家計簿を分析することにしました。家計簿は「つけること」でわりと自己満足してしまうパターンが多いけれど、実は「つけること」よりも「分析すること」のほうががずっと大事とMSN Moneyのところに書いてあったので、じゃあ、と私もやってみました。で、これがウチの支出トップ10(総支出額に対する)です。Quickenを使っているのでこのグラフはワンクリックで出ます。分析はさらに続きます。


とりあえず、エンゲル係数はGroceriesとDiningの合計、ということで16.34%。これは実は日本の一般家庭に比べると非常に低いみたいです。日本は2002年の総務省の統計平均数値として23%-26%と書いてありました。
が、これは実は落とし穴で、アメリカのエンゲル係数はもっともっと低いのです。なぜなら、シンプルに食料品が安いから。で、いろいろ調べてみましたが、どうやら「平均」というのは意味がないのでとってないみたいですね。というのも、エンゲル係数というのはある一定の収入のある家庭からは収入が高くなるにつれ下がって行く傾向にあるけれど、ある一定以下の家庭では食費をも切り詰めることになるため、下がることがあるということ。
そして、ある一定以上の高収入の家庭では高級な食料品を購入したり高級レストランに何度も行ったりするのでガーンと係数があがるということもあるらしいです。で、ぎりぎり探したのが、10%から18%という数字。というわけで、我が家のエンゲル係数、どうやらアメリカでは一般的だということが分かりました。ただ、私たち、あんまり正確に家計簿をつけているわけではない、ということも書き足しておきますね。
つまり、Safewayなどの大型スーパーに行って買い物をするときに、洗濯用洗剤とかペーパータオルだとか買いますが、私はそこまで細かくつけずに、Safeway=Groceriesとしてつけているわけです。もちろん、QuickenにはSplitという機能があって、同じお店で買い物をしても、内訳を書いたりできるわけですが、私たち夫婦としては、結局1ドル単位の出費を把握したところで何の意味があるの?という意見で合意しているので、このあたりは、「まあこれくらい」という勘定なわけです。でも、たとえばウォルマートで買い物をして、Householdというカテゴリーで支出を記録したとしても、ウォルマートでChexMix(お菓子)を買ったり安い牛乳を買ったりすることもあるので、結果的には同じような金額になってるはず。まあ、細かすぎると続かない、というのがあるのでこのあたりはそのへんを考慮したやり方なわけです。
そして堂々のトップ1がRentですが、14.3%。これはどうなんだろうと思って調べてみたら、どうやら日本では単身家庭では住居費はこれくらいみたいですね。でも2人以上になると急に6%くらいに落ちてます。私たち、収入のわりには高いところに住みすぎ?と不安になってアメリカのサイトで検索してみたら、いわゆるホームオーナーといわれる人々は住居費には収入の30%以下をあてているということが分かりました。平均は24%だそうです。そしてレント派(賃貸派)も結果的にはホームオーナーと同じくらい結局払っているらしいです。デポジットとかありますからね。というわけでウチもわりとアメリカの2人暮らしの家としては普通に一般的、という結論になりました。
ところで日本は賃貸に住んでいる場合の住居費は、上にも書いたように、総支出額の6%みたいですが、日本で持ち家を持っている場合(親等に譲ってもらった場合を除く)となると、一気に上がって収入の32%くらいになるみたいです。日本はアメリカとちがって、増改築は自分ではしない場合が多いし、シロアリ処理や故障修理なども業者任せのところが多く、そのあたりの出費が多くなるみたいです。日本で持ち家を持つっていうのは本当にお金がかかることなんですねぇ。
さて、分析作業に戻って、”Travel”ですが、これは仕方ないですね。私たちふたりとも学会などに行くことが多いし、日本に帰ったりすることも多いので。でも、これらの旅行費は、だいたいうちの学部やその他職場などからレインバースしていただくことや、研究費から出ることが多いので、これは実質、我が家の家計に影響しているわけではなさそうです。
そして税金。結構払ってますよねぇ。ふぅ。
あとは車。メインテナンス、ガソリン代などが含まれています。ガソリン代は去年と比べてかなり増えてしまいました。どこかに行ったとかそういうわけではなく、単純に単価が上がったんですけどね。ブッシュめ。
Computer Stuffというのは私たちが気にしているカテゴリーなので自分たちで作ったんですが(その他に自分たちで作ったカテゴリーには”Coffee”や”Books”などがあります)、今年はiPodをそれぞれふたりで購入したし、その他にもソフトウェアやハードウェア、いろいろ購入したのでこういう結果でした。でも来年もコンピュータ購入予定なのできっとこのあたりは変わらないでしょう。
そして洋服代。これはバッグなどのアクセサリーも入っているのでこのお値段です。私は一般の日本人女性に比べるとかなり洋服は買わない方ですが、バッグとクツになると、かなり買うほうです。ですからこの金額ですね。今年はかなり大きめの旅行カバンも買ったし。Aさんありがとう。トップ10入りしちゃいました。
そして最後に教育費。私が5月に卒業したこともあって去年からはかなり減りましたが、いまだに10位にいますね。まあこればかりは仕方がないでしょうけれど。
というわけで、赤裸裸に公表してみましたが、来年の目標としては、これくらいの割合キープでいいんじゃないかと思います。個人的にはエンゲル係数はこのままでもかまわないんですが、食料品と外食の比がもう少し変わればいいのにな、とも思いますね。でも旅行先などではどうしても外食に頼ってしまうし、旅行先で外食するときはついつい「良さげなところ」を選んでしまうので外食代は一気にあがってしまうんですよねぇ。
このグラフには出てきていませんが、気にしていた”Coffee”カテゴリーは去年に比べてかなり減りました。去年は本当に、コーヒーにかけるお金が高すぎるので自分でもイヤになっていたのです。でも気にしていたおかげで減って嬉しい。来年もこのペースならば自分でも納得する、と思えるコーヒー代でした。
今日はこちらは大晦日ですが、朝の7時に日本は新年を迎えたはずだったので実家に電話しておめでとうと言い合いました。実家には姉夫婦が来ていてなんだか楽しそうでした。いいなー。
今はAさんが最後のお洗濯、掃除などに励んでくれています。私はこうして支出分析にそれはもう大忙しなのです(うそ)。これからちょっとお買い物に行って、お正月の支度します。プルマンでゆっくりお正月を迎えるのは久しぶりで、なんだか落ち着きます。

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