今年のサンクスギビングはどなたも招待せず、Aさんとゆっくりとふたりで過ごそうということになりました。でもだからといっていつも通りというのも寂しいということになって、せっかくの1年に1度のFeastだということで、Let’s Feast(ごちそうを食べまくれ!)ということで食べ物をたくさん用意することにしました。でも実はターキーは私もAさんもあんまり好きじゃないんですよね。なんだかパサパサしていて。ですから写真が食卓にのったもの。ふたりでこれだけ食べるにはあと3日くらいかかりそうです。
といっても見た目ほど時間をかけて作ってないんですが、右にあるチップスの真ん中にあるのがおなじみタブーリ。もはやAさんの大好物化してます。そしてトマト、バターレタス、アーモンド、パセリのサラダ。その右奥のがおなじみ、サンドライドトマトブレッド。今回はパインナッツをアーモンドの代わりに入れてみました。パインナッツの歯ごたえかなり好きです。左側はパイナップル。ホールで$3くらいいです。せっせと切りましたがあまりにも甘かったので切りながらいっぱい食べました。だから1コ分全部切ったのにこれだけしか残っていないのです。そして左奥にあるのがコーンクリームスープ。これが実は一番時間かけたかも。
写真は私が今回やってみたテーブルセッティング。とかいってあんまりいつも変わらないんですが、かわいい赤いリボンがあったのでそれを使ってみました。ところでコーンクリームスープの作り方を書いておきますね。まずホワイトソースを作ります。といってもあっというまに出来ます。バターをお鍋で溶かして、中火か弱火で小麦粉を入れ(私はお塩を入れることも)、一塊になったところで、分離しないように牛乳をすこしずつ入れていくだけ。かき混ぜながら煮て行きます。そこでお隣で大きめのスープポットにコーン(缶詰。私はクリーミータイプが好きなのでそれを入れます)を全部開け、空いた缶を使って2杯、お水を入れて、コンソメをひとつ入れます。一度沸騰させます。そんなこんなしているとホワイトソースが良い感じになってくると思います(かき混ぜ続けるのを忘れないで)。全体的にボワンボワンと大きめのバブルが上がってくる感じになったら、小麦粉が煮えたということなので、そのホワイトソースをスープポットに混ぜます。
私は面倒くさがりなのでホワイトソースを入れるときに一度漉しアミを通して、私がうっかりダマにしてしまった部分を入れないようにします。本来だったらダマなんか作らないようにホワイトソースを作るべきなんでしょうけど、他のことも同時進行しているのでホワイトソースばっかりにかまってられないのです。そしてそれから弱火でときどき混ぜながらコトコト煮ます。最後に生クリームと塩で味付けしてできあがり。写真では隠れてみえないかもしれませんが、今日はフレッシュパセリを小さく刻んで添えました。パセリは鉄分やビタミンCなどを豊富に含んでいるのに、いつもは飾りで使われるばかりなので、私はこうして「否応無く」食べるしかない、スープの浮きみにするのが大好きです。フレイバーもいいしね!
そしてメインはモロッカンチキンとフレッシュグリルドグリーンビーン(勝手に名付けた)にしました。グリーンビーンの炒め物なんですが、これはわりとアジアンフュージョン系のレストランに行くとおなじみメニューだったりします。私はこのまえ行ったワイルドジンジャーの味付けを思い出しながら作ってみました。といっても強烈にシンプルです。グリーンビーンは良く洗って筋を取ります。フライパンにピーナツオイルを熱してつぶしたガーリックを小さじ2くらい(大量)入れます。ガーリックがしゅわーっといいはじめたところに強火のままグリーンビーンを投入(飛ぶオイルに気をつけて!)。全体にオイルがなじむ程度に炒めたら迷わずお砂糖を入れます。これは好みで。私は結構入れました。そしてほんの少量のレモンジュース(2滴くらい)を入れます。これは、気休めですが多少緑色がもつかなぁと思った結果。科学的には酸で色を保つためにはもっと大量の酸が必要で、さらに熱を通すと威力が弱まるのでハッキリ言って意味ない可能性大です。でも3分くらいでできる炒め物だし、気休めもいいかなと。最後にお醤油を鍋肌に沿ってわりとたくさん入れます。ジュワーと少しコゲながら味がつく感じでいいと思います。お醤油がなじんだらできあがりです。
モロッカンチキンは前日から味付けして冷蔵庫に入れていたもの。「モロッコ風」としたのは、私がよくつくるモロッコ風のレンティルスープの味付けに似ているから。どんな味付けかというとオリーブオイル(1/4カップ)、乾燥オレガノ(小さじ1)、オールスパイス(小さじ半分)、クミン(小さじ半分)、クローブ(小さじ半分)、つぶしたガーリック(3片分)です(スパイスは全部粉状のもの)。このミックスにチキンをまぶします。私は24時間しっかり味をつけましたが、多分2-3時間程度でいいはずです。
そしてグリルするのは当然Aさんです。いい笑顔してますね。笑える。外が寒かったのでチキンが180度になるのは結構時間がかかったんですが、グリルのふたを閉じてしっかり蒸し焼きにしたとのことでした。私はオーブンの前でぬくぬくと料理していたんですけどこうして写真をみるとかなり寒そうですね。チキンはおかげでしっかりとスモークされたフレイバーがついていて良かったです。まわりは香ばしい感じ、中はジューシー、というグリルを使わないとできない味にできあがっていました。
ところでこれは昨日のお昼過ぎに撮った写真です。雪みたいに見えますが、よーーーく見てくださいい(って見えないか)。これってHail(雹)なんです。すごい勢いでサンダーストームがやってきた!と思ったら、バチバチバチバチという大きな音で約3分間直径7ミリ程度の大きな雹が降りまくって、今まで「秋だ〜」という気配いっぱいだったプルマンをあっというまに冬の風景にしてしまいました。
Aさんに夜はバルコニーでグリルしてもらおうと心に決めていたので、大丈夫かなー?と思ってバルコニーに出てみたら、手すりのところにこんなに雹がつもっていました。これって外を歩いていたらぜったいに当たって痛いハズ。でも結局この雹は夜までには全部溶けてしまって、気温が上がってくれたくらいでした。良かった。
そしてデザート(まだ食べるのか!)はチーズケーキです。このチーズケーキは火曜日にスポケンに行ったときに私の大好きな本屋フランチャイズのBarns & Nobleのカフェで、Cheesecake Factoryのケーキを売っているのでそこでホールサイズ(なんと10インチホール)のものを買ってきたのでした。本当は高いこのケーキですが、私はメンバーカードを持っているので10ドルオフだったんです!ベースのグラハム生地も美味しいし、クリームチーズたっぷりのふわふわのボディもすごく美味しいんですよ。添えたのは、ドライヤーズのエクストラクリーミーバニラアイスクリームを1スクープ、ハーシーのチョコレートソース、そしてちょこっと見えているのはGodivaのチョコレート(これもBarns & Nobleカフェで買えます。もちろん10ドルオフでした)。分かりづらいかもしれませんが、貝殻が開いた形をしていて、中身はヘーゼルナッツクリームです。
でもさすがにこのケーキは大きすぎでした。だいたい、うちの冷蔵庫はアメリカサイズのものなのでかなり大きいにも関わらず、2段目の半分以上を占拠していて、本当に邪魔です。おいしいのに冷蔵庫でデカい顔されると、むむむと思ってしまいますね。いやおいしいからいいんですけどね。あ、でもニューヨークで美人のMさんに連れて行っていただいたチーズケーキ屋さんのほうが美味しかったかもしれません。なにはともあれ、プルマンにいらっしゃる方で、このケーキ食べてみたいかた、どうぞ連絡ください。あげます。本気で。
書いているだけで(いや、昨日ちゃんと食べましたが)だんだん胸焼けしてきましたが、なんともう一つあります。
これは2日前に作ったパンナコッタ。ひとつはイチゴソース、ひとつはマンゴソースにしました。パンナコッタって確か、イタリア語でパンナ=クリーム、コッタ=煮る、という意味だった気がします(調べてません)。それくらいシンプルなものでゼラチン、生クリームがあればあっという間にできるおいしいデザート。まずゼラチンを水でふやかします。私がもっているゼラチンは7グラムが一袋にはいっているので7グラムつかいました。お鍋に生クリーム(私は225ccくらいと牛乳225ccくらいを混ぜてライトカロリーにしました。合計450ccくらいですがゼラチンの量に合わせてみてください。オススメとしてはゆるめのほうが美味しいです)とお砂糖2 ozくらい入れます。バニラビーンズなんておしゃれなものがある人は入れるといいとおもいます。私はバニラエッセンス(ピュア)をつかいました。中火で焦がさないように煮て、沸騰の直前で止めます。とろんとなるまで室温で冷まして、泡立たないように型に入れます。私はグラスを使いました。そしてあとは冷やして固めるだけ。ソースは私は大人の味にしたかったのでブランデーやラムを使って、あとは果物をミキサーにいれてピュリーにしただけです。
ああ、もうしばらくごちそうはいらない!と思うのに、冷蔵庫にたくさんのごちそうが眠っているのでした。せっかくだし今日もちゃんと食べよう(結局食べたい)!