洋梨のアップサイドダウンケーキ

久しぶりに焼き菓子です。というのも、数日前おいしそうな熟れた洋梨を3コ手に入れたので、それを使って何か作りたいなーと思っていたのです。これはミキサーさえあればあっという間にできる簡単ケーキ。上のカラメルの部分は、カロリー控えめにして、舌触りをユニークにしようと思って、ライトブラウンシュガーを使いました。そのチョイスは焼いてみたらかなり正解で、まるで福砂屋のカステラのざらめのような、甘さを押さえたカラメルになって嬉しかった。洋梨もアタリでおいしかったです。生地は普通のバターケーキ。砂糖は上にかかる分があるので思いっきり減らしました。


何に一番時間をかけたかというと、このスライスした洋梨をせっせと並べるところ。かなりアーティスティックな感性が必要だったことに、並べ始めてから気づいて、ちょっと焦りながら必死でやりました。でもカラメルがあるので、私のセンスのなさでもなんとか見れる感じにはなってますよね??
ところで、ケーキの材料からお砂糖を減らすと、実はあまり膨らまなくなってしまう、という副作用が出てしまうことがあります。そういうときはどうするかというと、私は卵を別だてにして、卵白のほうにCream of Tar Tarを少しいれて、最後にそのメレンゲをふんわり混ぜ込むようにしました。もちろん、小麦粉にはベーキングソーダを少し入れます。Cream of Tar Tarは酸なので、ベーキングソーダと反応し、二酸化炭素を出すんですね。そうすると、物理的に泡立った卵白に加え、生地の中に二酸化炭素の気体の壁ができるので、砂糖や小麦粉だけの膨張力に頼ることなく、ケーキを膨らませることが多少可能なのです。食品加工って面白いですよねぇ。
秋らしいケーキが出来たので満足です。これで1週間くらいはおやつ買ってこなくても大丈夫っぽい。

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