お付き合いは植物から

ニューヨークは雨が降っているらしく、リンジーダベンポートと浅越選手の試合はちょっと開始が遅れています。私は今日は早起きをして仕事を3時間し、そのあと試合を観戦したあとオフィスに行こうとスケジュールを決めていたんですが、このままだと見ないままオフィスに行かなければいけないかもしれません。残念です。でも昨日の夜、テレビでジムクーリエが、「浅越選手は今この場所にいる事自体がハッピーなことだと思うから楽しんだらいい」と言っていて、「残念だけどリンジーには歯が立たないでしょう」と言ってたんですよね。なんだか愛国心からすると、悔しい気分がするコメントですけど、でもまぁ、この夏のリンジーの試合っぷりを見ている限り、真実だろうなとも思います。
で、だからというわけではないのですが、今日は私が育てている鉢植えガーベラの話をしようと思います。全然関係ないですね。


といっても、特に私のガーベラが直接どうってこともないのですが、私は生まれてこのかた、鉢植えポトスくらいしか育てたことがなく、植物を育てるということに関してはまるっきりの初心者です。それにしても不思議ですよねぇ。私がティーンネイジャーだったときは、大輪のひまわりがいっぱい咲いていても、どうってことなく真横を何も考えずに歩いていたし、母につれられて植物園やローズガーデンに行っても、「バラだねー、ふーん」という感じだったんですよね。たしか25歳くらいまでそんな感じだった気がする。それがあるときから、「ああ!桜がきれい!」とか「あああー紅葉っていいねー」とか「みて!あのコスモス!」とかそういうふうに植物に感動するというか、今時な感じで言えば癒されるのを実感しはじめるわけです。ホントにあの感覚の変化って不思議。
それである日ふと思い立って、いろいろと植物を家に飾ったりして育てたりいろいろトライしはじめるわけですよね。そして納得するわけです。父や母、祖母や祖父、親戚のおじさんおばさん、近所のおじさんおばさんが、なぜにあんなにまでも園芸、ガーデニングに精を出すのか。だって、植物育てるのって、強烈に難しいんだもん!!!そして、無事に毎日元気だと、それはもうとにかくハッピー。お花なんて咲いたりしちゃうと、もう癒されるどころじゃなくて、思いっきりお花と、会話までしちゃいます。朝起きて、鉢の中でお花がすこしでもお辞儀しているものなら、「アラッ、どうしたの?」なんて大騒ぎです。
こうして毎日植物に(喜びながら)振り回されながら、思い出すのは2000年に公開された、サンドラブルック主演(そういえばヴィーゴさんも出てました)の映画、”28 days”。基本的にはストーリーはあまり関係ないのですが、アルコールやドラッグなどの中毒患者のリハビリ施設でのお話なんですよね。それで、ある男の人が、「僕はいつになったらちゃんとした人間関係(恋愛関係)に入って行けるんですか」とリハビリ施設で聞くわけです。すると、リハビリの先生が、「まずは鉢植えの植物をちゃんと1年間枯らさずに育てること、そしてそのあとペットを3年ちゃんと病気にせずに育てることができたら、そうしたらあなたは人間関係もちゃんと築いていける」と答えるんですね。
そして彼がリハビリ施設を出てから、同じように施設を出たサンドラブルックと、お花屋さんでバッタリ会うんですね。彼は可愛いパグをつれていて、そしてお花屋さんで大声でなにか叫んでいるわけです。サンドラブルックが、どうしたのか中にはいってみると、彼は枯れてしまった植木鉢を握りしめて、「ちゃんと世話したのに、どうしてこんなことになるんだ!」と泣き叫んで花屋さんのせいにしています。オチとしては彼は毎日話しかけたり日当たりよくしてあげたりしていたんですが、水をあげるのを忘れていたということだったんですが、サンドラブルックは「またトライすればいいよ、ワンちゃんは元気そうじゃない!」と言ってあげるんですよね。
それで私は思いました。私はまだちゃんとまともに1年間植物を育て上げたことがない。いつも旅行なんかのときに枯らしてしまったりして悲しい気持ちになるのです。ですから、今育てているガーベラちゃんは長持ちするということなので、1年以上は持たせるわよ!と気合いが入っているわけです。それができて初めて、私も一人前の人間関係を築いていけるということらしいですからね。今はまだ半人前なんだなーと思います。今のところ2ヶ月くらいガーベラちゃんは元気です。今日も、新しい葉が3ミリくらいだったものがもう2センチくらいになっているのを見て目を細めてしまいました。怖いのは水のやり過ぎ。頑張って育てていきます。

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