馬賊、浅草、そして巨牛荘

ついに1か月のバケーション(?)を終え、アメリカに帰ってきました。お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。昨日シアトルに到着し、疲れ果てたのでエドンズに住む伯父と伯母の家に一泊お世話になり、例年のようにサーモンの薫製をやまほど、オーガニックの野菜、果物をたくさんいただいて今日、プルマンに帰ってきました。さすがに疲れましたが、シアトルで映画を見たりして楽しかったです。ところで写真は以前の日記でも紹介した馬賊です。東京を離れる前日にSさんと姉と母にムリを言ってつれていってもらいました。写っている方はここのウリの中華麺を激しく手打ち中なのですが、さらなる写真は下へ。


これです。すごいでしょう?食べにいったときは、私は「馬賊冷やし中華」を、姉は普通の「冷やし中華」、Sさんは「韓国風冷やし中華」、母は「馬賊つけ麺」をそれぞれいただきました。全部味見してみましたが、味付けはかなりの濃いめ。メニューのあたまに「馬賊」とついた場合はゴマ風味のピリ辛な味付けで、チャーシューなどがついてきます。「韓国風」とついた場合は当然のようにキムチ味。これがおいしくてびっくりしました。そしてすべての麺はその手打ちの太い麺で、どちらかというと不均一、かなりのコシありでおいしかったですよ。また行きたい!と思う味でした。つけ麺は冬によさそうですねぇ。毎日お昼頃にここを通りかかるとかならず長蛇の列で、人気があるんだなーと思わせられました。オススメ。
馬賊で満腹になったあと、Sさんがレンタカーをしてくださって、車で東京見物ということになりました。ナビ付きのカワイイ車で東京をウロウロ。私は今まで、東京は電車でしか移動したことがなく、いろいろな町を駅周辺を基本とした点でとらえていたので、こうしていろんなところを走ってもらってすごく楽しかったです。そしてお約束の浅草。前々から、行きたいとは思いつつも、なんとなく観光は後回しにしてきていたので、今回こそは観光らしきことをしたい!と思ってこうして浅草に来れてすごく良かった。おみくじも最高だったんですけれど、わらびもち、あげまんじゅうなど、わたしのココロ(というか食欲)をくすぐるものがたくさんですねぇ。
そして当然のように頭にけむりをかけている私ですが(ここにいるほとんどの人が、頭にかけていましたね)、となりでツヤツヤの肌に嬉しげにけむりを浴びているのが母。楽しそうです。どうやら顔をもっとよくしたいらしい。というのは冗談ですが、ちょっと悪いヒザに真剣な顔をしてけむりをかけていました。写真はSさんが撮って下さいました。とてもいい瞬間の写真です。花屋敷などを横目に、スターバックスでお茶をしていろいろなお話をしました。これからのことや今までのことなどたくさん。貴重な時間でした。
浅草を離れてしばらくドライブしたあと、やってきたのが本命中の本命、「巨牛荘」。ここはいつも姉やSさん、そしてふたりにつれて行ってもらったことのある母から聞かされているおいしい韓国風焼き肉のお店で、どうやらウリはプルコギ。プルコギなんて私の得意料理(?)じゃん、とひそかに思っていたんですが、そんな私を待っていたのは本場韓国のプルコギではなく、完全完成された、いわゆる巨牛荘プルコギでした。つまり、こんなプルコギを食べるには巨牛荘に行くしかないというシロモノ。
4人で行ったくせに、「プルコギを5人前ください」と頼み、まっていると写真のような特殊なお鍋が目の前に用意されます。鍬焼きのような素材の鍋で、どちらかというと北海道や東北にあるジンギスカン鍋に似ています。ただ、ジンギスカン鍋は小高い丘のような感じでフチはありませんが、この「巨牛荘」鍋はなだらかな丘に、ふちに深めの溝がついているのです。まずはここに水が入り、写真のようにしっかりと味のついた牛肉が並ぶわけです。
そして面白いことに、この肉、アンタッチャブルです。じっと待つのです。そうするとお店の人がいい具合に引っくり返してくれ、サニーレタスとキムチをくれて、そして肉がいい感じになると「こちらのお肉もう大丈夫ですよ」とOKが出る仕組み。そこでそわそわと待ちきれずに握ったりはなしたりしていたお箸をつっこみ、肉とキムチをレタスでくるんで食べはじめるわけです。味はありえいくらいウマすぎです。
そしてあっというまに食べて行くので気付いたら2人前追加、さらに2人前、さらに2人前、と気付いてみたら11人前をペロリと平らげていました。食べ過ぎ!!と思う方もいるでしょう。でもこれは必然なんです。というのも、実は理由があるんですね。実はこのお店、お店のホームページを見ていただけると分かるのですが、このプルコギを焼くプロセスで、フチにたまったおいしい肉汁をうどんにからめて食べる、というこれまた巨牛荘オリジナルともいえる食べ物があるんですね。それはお店の女主人いわく、「プルコギ3人前につきうどん一玉」なんだそうです。つまり、3〜4人前のうどんを食べようとする場合、その前にプルコギを9〜12人前食べておかないといい味がつかない。
うっかり他の焼き肉やユッケなんて食べてから2人前プルコギたべて、うどん!なんて言うとおこられちゃったりするそうですから(「これだけじゃ味つかないよ〜!」など)要注意。ここは焼き肉屋というよりはプルコギ屋みたいなものなので、プルコギとうどんだけを頼む、というのがわりと王道のようです。その肉汁をからめてくれたうどんがホントにホントにおいしくて、プルコギを11人前平らげた4人とは思えないスピードでうどんを3玉あっという間にいただきました。芸能人もたくさん来るらしく、私たちの座った後ろの壁では牧瀬里穂さんや中尾ミエさんが写真の中でニッコリしてましたよ。どんなグループなのかは良く分かりませんが。
というわけでなんだか濃い最後の1日でしたが、最終日の東京、楽しかったです。私はこれから2日間お仕事をツメてやります。そして16日から学会。楽しみだけど、ちょっと体力的にキビシイですね。でも頑張りまーす。

2 Replies to “馬賊、浅草、そして巨牛荘”

  1. こんにちは。
    無事ブルマンへ帰られたようですね。
    日本に帰国されている間に一度くらいコメントを差し上げたいなと考えていたのですが、やはり拝見させて頂くだけになってしまったhi/lowです。
    BlogPeopleのリンクリストに、移転したばかりの私のサイトを登録して頂いて有難うございます。
    スタンスがはっきりして、淀みの無い、それでいてユーモアを含んだmasamiさんの文章は楽しいです。
    今回のプルコギがまた ヽ(´ー`) 丿
    あんなに丁寧な長文でその美味しさを書かれては、もうたまりませんです(w

  2. hi/lowさん:無事に戻ってきました。新しいサイト、なんだかいい感じですね。タイトルがかなり変わってますよね。プルコギ、長文で語ってしまいましたが、それくらい美味しかったんです。かなりオススメですよ。ぜひぜひ行ってみてくださいね!!

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