昨日、母から熊本の我が家のお庭の写真が送られてきて、思わずうっとりしたので紹介しようと思います。うちの母は数年前から膝を故障していて、大好きなテニス(しかも、娘の私から見てもまったくかなわないほどうまいんですよ!)も出来ないほどになってしまい、ちょっとかわいそうだったのですが(と書くと、どんなプロスポーツ選手かと思われそうですが)、数ヶ月前に、ついに膝の手術をすることにして今、術後のリハビリ中なのです。
話を聞いていると、いずれ今よりずっとずっと良くなるのは確実なものの、手術をしたばかりのころは、手術をする前よりもずっと痛くなってしまい、歩くのすらままならなくなって、本当にテニスどころではない状態だったらしく、本当にかわいそうでした。私は夜中にふと家族のことなどを思い出すことが多いのですが、最近は何度も母のことを考え、今頃膝が痛いと苦しんでないかしら、と根拠のない不安にかられていました。
母のテニス好きは、最近はそうでもないようですけれど、実はみんなが驚くほどで、朝からテニス、家事や昼ご飯をすませてテニスのレッスン、そのあとテニスの協会(あなどれない女子連というテニス連合!)の会議、また家事や夕食をすませて今度は父と一緒にテニス、と、まるでなにかに取り憑かれているかのようにテニスをしていた時期がありました。私も母が見つからないときはテニスクラブに電話して取り次いでもらっていたくらいです(当時は携帯なんてなかったしね)。
そんなテニス漬けの毎日に突然、母を襲った憎き脳内出血。1999年のそのときの母のテニスの腕は人生でもほぼ最高潮で、倒れた数週間、数ヶ月後には熊本県代表として全国大会に出場するチームにもいたほどだったのですが(まわりには20代、30代の方が本当に多いのに!)、その時の入院を境に母もなんとなくテニスから遠ざかってしまったようでした。週に3回が1回へ、さらに月に1回、とどんどん減ってきて、正直言って遠くで生活している私はすごく心配でした。テニスができなくなって、なんだか毎日が楽しくなくなっちゃったら、うちの母らしくない、と思ってしまったのです。
でもありがたいことに、それは杞憂にすぎなかったらしく、テニスの回数は減ってもこうしてお花を育てたり飾ったり、父とお花見に出かけたり、月に1回のペースで姉のいる東京に行ってひとりで懐かしい東京の町(うちの母は実は東京育ちなのです)を散策したり、と母はきままに母なりの毎日を満喫しているのです。そういうことを考えながら、この2枚の写真をみました。懐かしいうちのテラスのレンガがうつっていて、急にホームシックになりそうになって私の方が危険ですけど。お母さん、またキレイな写真送ってくださいね。
そのときどきに打ち込める趣味が見つかれば
それで良いのではないでしょうか。
それにしても綺麗な花ですね。
nino66さん:本当にそうですよね。私も、「ああ、母がテニスができなくなるなんて!」と世界を狭く考えていたことをこの花を見ながら反省しました。母自身はすごく前向き(というかそういうことを意識すらしてなさそう)なのに。綺麗な花はいいですね。春はホントに良い季節だと思います。