ついにバカの壁読みました

ついにお友達に借りて、読ませていただきました。300万部も売れたんですか!私より前に300万人以上の方が読んだなんて思うと、今頃、感想なんて述べるのもなんだか、おこがましいというよりは、こっ恥ずかしいんですが、感想を書き留めたくなる内容であることは確かです。読んで良かった。貸してくださった方、ありがとうございました。


まずですね、これはどうでもいいことなんですけど、私、とりあえずタイトル言えません。もともと滑舌が良いほうではないのでそれが理由かもしれませんが、話すときにかならずといっていいほど、「ねぇ、ばかのかば、ああ、ばかのかば、いや!ばかのかば、!、ばーかーのーかーべーに!書いてあったんだけどね」というふうに自分でもおどろくほど、何度もカバを侮辱してしまいました。カバさんごめんなさい。
20040331_bk1.gifそして、bk1のサイトで、ダウンロードできるかわいいブックカバーというのを発見し、使ってみたかったものの、ウチには日本の新書サイズも文庫サイズもなく、たまたま借りていたこの本に、人の本なのにもかかわらず、オレンジ色のものをダウンロードし、せっせと折り紙してブックカバーにしました。カワイイ!マスコットのワンちゃんがポップでかわいい!ピンクもかわいいだろうし水色も!bk1の宣伝が書いてこそあるものの、カワイイ!お洋服にあわせていろんなバッグを持ちたいのと同じで、ブックカバーもいろいろカラフルに持ちたい気分になります。これは賢いですね、bk1!私、本屋さんでもらうブックカバーがいやで、絶対もらわないんですが、それでも人前で、「これよんでまーす」ふうにタイトルをあらわにするのもちょっと気が引けるし、かわいいデザインのこんなカラフルな簡易ブックカバーがあったら嬉しいきもちになります。本棚もかわいくなりそう。でも、インクジェットプリンタのカートリッジ代は心配なので、やっぱり白が無難かな。白もカワイイ。これってビジネスに使えそう。カワイイデザインのブックカバーを宣伝くっつけてフリーでダウンロードするっていう。あ、でも微妙か。
あ、感想でしたね。えっと、私は好きでしたよ。映画とか本とかって、私は事前調査は極力嫌いますが、観た後、読んだ後は、「あたしと同じふうに思った人がいたら嬉しくなっちゃうなー」と思って検索をかけちゃったりすることが多いのですが、アマゾンのリビューみたら、みんなヒナンの嵐。そうなのかーと思ってちょっとさみしくなりました。全部のリビューを読んだわけじゃないので、みんながみんなそうじゃないんでしょうけどね。というより、これだけ売れてるんだから、共感を持った人の方が多いというほうがただしそう。「良かったよ」なんていわれて読むとがっかりすることとかありますが、そんな人も多いのかな、という感じですね。
脳の構造の話のところなんて、私にはまっっっったく知識がないので、思わず、5年以上前にとった、解剖学の教科書を開き(重すぎる上に、勉強していないので美しい本)、前頭葉とか一生懸命探しました。いやぁ、連続殺人犯と衝動殺人犯の話のところは、そうなのかー!と思ってしまいます。私の脳も見て欲しい!私は、自己分析だと、どちらかというと連続殺人犯タイプかしら。いやだなそんなの。でも、日頃から確信犯的行動をすることが多いのでそうかもしれないです。衝動的ではなさそう。でも、衝動的に行動することもなきにしもあらず。でも、「キレ」る、ってことはあんまりないかもしれませんねぇ。どうなんでしょう。犯罪者の脳の研究のところは、著者の意見を読むと、あの、トムクルーズ主演の映画、マイノリティーリポートを思い出しますね。プリクライム。だからって何ってわけでもないんですけど。
いわゆるタイトルの「バカの壁」のくだりのところは、私の解釈だと、その壁がどうとか、そういうことじゃなくて、つまり、例えるなら、今はコペルニクス登場以前ってことでしょう?いや、登場してるのか、でもまだ真っ向から地動説をとなえる論文を発表していないわけだ。だから、ガリレオ登場以前ということでしょう。あるひとには動いてるように見えるものが、あるひとにとってはとまっていて、また、とまっているようにみえてるものが、違う人にとっては動いてるんだよ、とそういうことでしょう。だって、宇宙、というひとつのもの(概念)が動いてるかとまってるかは誰も知らないんだし(しかも、今のところその是非はあまり現実的な問題じゃないし)、一体全体何が動いてて何がとまってるかなんて、要は見る人の主観によるものってことでしょう。「宇宙」という概念がない世の中では天動説ってフツーじゃないですか。フツーというより、もはや、正しいんじゃないですか。
それで、いまバカの壁と地動説のキーワードでグーグルしてみましたが、いろいろ出てくるものの、なんとなく、私のいいたいポイントではないんですよねぇ。ちがうの。地動説が「正しい」とか、そういう前提の話じゃなくて、なんだかなー。つまり、要は思いやりを持ちましょうということなのです。あら、飛躍しすぎたかしら。分かる方には分かるでしょう。少なくとも、思いやりを持とうとするココロを持ちましょう、ということだと思うのです。ああ、なんで検索でヒットしないか今これを書いてなんとなく分かりました。私のように考える人も多数いるんだけど、それをこうやって述べても行き着く先は何もないからです。「そうか、思いやりをもつことが大事なんだ」とサラリと言っても当たり前のように聞こえるし(当たり前だしね)、こうやって必死になって書く意味がなくなってきちゃうんですねぇ。「この本は、つまり、思いやりをもちましょうということが書いてあります」と言ってもねぇ。そんなの当たり前じゃん、で終わりだしね。
いやぁ、以前に細川護煕さんのことを書いたときに、「学問とは」のくだりで同じことを書きましたが、結局教養とか、人生の意味とか、難しいことを言うけど、向上しようってことはつまり、思いやりをもとう、とかそういうことだと思う。何が正しいか、何を信じるべきか、なんて考えるのはもちろんすばらしいことだし、それをきっかけとして新たな何かが生まれるのは確かだけど、さらに、その「意味を考えるということ」の「意味」を考え始めてしまうのは、不毛だと思う。人生の意味って、一生懸命考えるものじゃなさそう。だって、いくら私がここで、「そうか、つまり、思いやりをもちましょう、ということだな」と、自分なりに納得したからといって、さあ今から、完全に全ての人に思いやりを持つぞ!なんてことは、そりゃあ、もしかしたらトライできるかもしれないけれど、結局不可能でしょう。だって、本当に、思いやりをもった行動だったか、という判断をくだすのは、実は私じゃなく、相手だもん。どんなに思いやりを持った行動だったとしても、結果、相手が傷ついたり、いやな気持ちがしたりしたなら、いくら私が、「わたしはよかれとおもって!」とか「私は思いやったつもりで!」と大騒ぎしてバタバタしても、意味がない。
ハウツーものの本を読み慣れてる人にとっては、この本を読んで、「だから何?じゃあどうすればいいの?解決策ないじゃん」となることまちがいなしですが、ハウツーじゃないですからねぇ。だいたいねぇ、本で、「XXするべきか?」なんてのを読んで、それに従ってる人こそが、カルト系にひっかかるタイプだと思うんですよねぇ。言い過ぎかしら。人の意見は面白いし、参考になるし、私だって結構いっぱい読みますが、この本を読んでおいて、「じゃあどうすればいいわけ?」なんて思うなんて、何を求めてるんだ、と思ってしまいますね。私にとって、すごく勉強になりました。脳の話おもしろいです。あと、宗教(一般的なものも、カルトなものも)に関する考え方のところは、「あれ?私が書いた?」と勘違いするほど(エラそう)、私が日頃から思い、語りまくっていることだったので嬉しかったのです。私に宗教話をブたれた経験のある人なら分かるでしょう。
世の中には気が合う人と合わない人と、好きな人と嫌いな人と、別にどっちでもない人と、いろいろいますね。私にとっては、たまたま、この本の内容は、共感できるものだった、と、そういう感じじゃないでしょうか。ベストセラーだってことは、それだけ多くの人が、共感できる気がしたんじゃないかな。私は要はマジョリティーなわけですね。あ!でも「オバサンが元気」のくだりは、もう!オバサンになったこともないくせに!と、まさにばかのかば、あ、ばかのかべを感じましたけどね!!!別に、私が将来オバサンになれる可能性があることを自慢してるわけではないですよ。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *