フォーリンな響き

私はいつも、オンラインのニュースサイトはアメリカのものと日本のものしか見ていなかったのですが、最近、ここ1ヶ月くらいUKとオーストラリアのニュースも見るようになりました。インターネットって「あ、見てみよう」と思ってすぐ実行に移せるからホントにすごいですよね。
それでしばらくいろいろ読んでいて、まぁ、ナショナルペーパーしか読んでいないので、トップページのニューストピックはワールドニュースだしだいたい同じなものの、結構、というかかなり、内容が違うことに最近なんとなく気づいてきました。フォーカスが、微妙にUKのものは、ネガティブなのです。悲観的というよりは、どちらかというと否定的。アメリカのものは、かなりポジティブ、肯定的。簡単に言うと、「こんなんでいいのか!どうにかしなきゃ!昔に戻そう!」という気配のあるUKと、「こんなことがあった!こんなことができる!すごいぞ!」という気配のあるアメリカ。同じニュースでも違うなぁと思いますね。


やっぱり伝統のある国というのは、どうしても、コンサバティブになりがちなんですね。だって失うの怖いですよね。未だに女性大阪知事の土俵入り(って言うからいけないんですけどね)はしないみたいですが、やっぱり、未踏、というものが、一度でも変わると絶対に戻せない、という、意味の分からない恐怖があるんでしょうね。でもどちらにしても難しい問題ですよね。女性のひとりとして私はどちらかというと、大阪知事にここで頑張って欲しいですけど、彼女だってこれからのキャリア、家族、などなどもっと彼女にとって重要度の高いものがあるだろうし、代理でことなかれになるのであればそれを選ぶのも悪くはないのでしょう。女性も男性と同じように!!と頑張って、それが大きく報われる場合とそうでない場合もあるしね。
イギリスも、伝統を!とかいままでのしきたりを!と頑張って、それが意味があるときとないときとあるんでしょうね。そしてアメリカは、イメージ的になんとなく、土足でがんがんそういうのを気にせず歩いていきそう。まぁ最近変わってきてる気配もありますが。ニュースみてるだけでこんなふうに見えるものなんだなぁって興味深く思いました。日本は、多分どちらかというとUKぽいんでしょうけど、結局中途半端ですね。どちらでもないという感じかな。ニュースでこうやってそれぞれの国の性格がチラリと見えます。だからといって何というわけでもないんですけど。
まぁ、そんな小難しいことは実はどうでもいいんですが、UKの記事を読んでいると、”Football: xxx signs yyy”とかそういう記事があって、思いっきりサッカーの話で、それがすっごいトップの方の記事だったりして面白いですね。あと、ブレアさんがなんと言ったかとか動向が逐一報告されていたり、クリケットの話題があったり、名前もしらない有名TVスターの話があったり、読んでいるとだんだんイギリスに行きたくなるので不思議です。ブレアさん叩かれてますが、私は好きです。少なくとも、首相就任当時はとってもステキで、あんな人が首相なんてやっぱり白人はカッコよくてズルいよなって思ったくらいです。
ニュース記事本文も、ColorのスペルとかもColourだったり、CenterやTheaterもCentreやTheatreだったり、つまんないことにすごく憧れます。外国だなーという感じ。イギリスの人はアメリカに憧れたりすることはあるのかなぁ?あんまりなさそう。アメリカンドリームとかはいいと思うのかもしれないですけど。少なくとも、私にとってはヨーロッパは「フォーリン」な感じがしていい響きなのです。
フォーリンといえば、あんまり関係ありませんが、先日Aさんが話してくれたんですけど、彼と同じ学部の大学院生の女の子(アメリカ人)が、「いま廊下にforeign kidがいるよ」というような言い方をしたらしいんですね。Foreignという言葉は、そんなに攻撃的ではないものの、実は一応そんなに良い言葉ではないのです。いや、悪い言葉でもないですけどね。ほら、日本人が、日本人以外をガイジンと言ったりして、その「ガイジン」さんがそう呼ばれることに憤ったりしますが、「私たちとは違う人」といわれたようなイメージがあるからだと思うんですね。Foreignも同じような意味なんですね。でも、まぁそんなに、ひどくはないです。別に私はイヤじゃない。
まぁともかく、そう言った女の子に対して、Aさんのオフィスにいた全員(3人アメリカ人+Aさんかな)がワッハッハと笑って、「International studentって言いなよ〜!Foreign kidって、70年代じゃあるまいし〜!」というノリになったらしく、そこでAさんが彼女に、「あなただって僕らからしたらForeign kidだからねぇ」といってみんなで大爆笑したらしいです。外国人、という意味でForeignerと言っちゃったりしがちですが、特にアメリカだとみんな移民ですからね、あんまり使う言葉じゃないのは確かですね。

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