宣言する人々

先日、お友達とお話していたときに3人でかなりの合意に達したのですが、世の中にはある程度の確率で、宣言したがる人というのがいらっしゃいますね。
「俺は32歳までには家を(あるいはマンションを)買うんだ」
「35歳までは結婚しないつもりにしています」
などなど、タマ〜に言ってる人見かけませんか?あれって、宣言された方は一体どうしたらいいんでしょうね?私は結構、困ってしまいます。「へぇ〜…」という感じですよね。


みんなでいろいろ考えた末、ほら、ダイエットとかって、
「私、今ダイエット中です。来月までに3キロやせるんです」
などなど宣言すると効果があるというじゃないですか。あれなのかな?ということになりました。宣言することによって実現の一歩を踏み出すという感じ?でも、もしそうだとしたらやっぱり相手を選んでいただきたいと強く思います。あまり仲良くもないひとに「家を買う」と日付指定で宣言されてもやっぱり困っちゃう。ダイエットだって、あまり仲良くないひとだったら、何と言いますか、あたしに宣言することでステップにされても…とちょっと困っちゃう。
ただし、旦那さんとかだったら、やっぱり人生設計について少しは考えておいてほしいものなので、そこのところはどうなんだろう、と問いかけてみたら友達のHは、「旦那にはちゃんと考えておいてほしいけど黙っててもらって、聞いたらちゃんと答えられるようにしてほしい」とスーパー贅沢なことを言っていて、もちろん同意するものの、大笑いしました。Mちゃんもそれを聞いて「そんな人いないよ!考えてる人は言うだろうし黙ってたら考えてないんだよ」とさわいでいましたが、そんなものなのかもしれません。
そこで私はひとりで考えてみました。多分、これには必要十分条件が2つあるのですが、まず、ちゃくちゃくとお金なりなんなりをかせぎ、貯金して、家を買うなら家を買うためのステップをふんでいる人であること(しかもゴールはわりと近い)、そしてそれで且つ、私が、その人がその目的に向かってちゃくちゃくと努力している、ということを知っている状態であること。そのふたつを満たしていれば、多分宣言されても何らかの反応ができるし、何となくイヤな気分、というのは味わうことはないと思うのです。
これは書いたように必要十分条件なので、どちらかが欠けていてもダメ。お金もないのに「家を買う」と宣言してくれてもも、「そんな夢を語られても」と戸惑うし、私が、その人の努力とか全く何も知らない相手が語ってもちょっと反応には困るでしょう。
結婚に関して言えば、彼氏もいないのに「私、30過ぎてからの結婚しか考えてません」と言ってた人がいたことを思い出しました。いや、彼氏がいないことと結婚を考えていないことは普通にマッチする出来事ですが、私のポイントは、その「宣言」にあるのです。だから、私に宣言されても困るんだってば!あなたが何歳で結婚しようが私は別にいいの!と思わず荒々しい気持ちになってしまいます。あと、これは自意識過剰ですが、私は30過ぎる前に結婚したので、それを微妙に否定された気がしないでもない。あれ?ちょっとハイパーセンシティブ?私?でも結婚の話は誰がしても良いと思うのですが、結婚のネガティブな部分の話をする人が、未婚でかつ、彼氏もいなかったりすると、現実味がなく、話がいきなりつまらなくなったりしますね。って私厳しいかしら。
私の昔のウェブサイトに来て下さった方が、一度「まさみさんのサイトには栄養学関連のページがありませんが、なぜですか」と聞いてきてくださって「なぜでしょう、作る気がないから?」と書こうとしてやめたことがありますが、なんかそのときの感じににています。まるで私が反応しなければならないという感じ。これにはさらに後日談があり、「自分のサイトには栄養学関連のページがあります」というメールがきて、「そうですか、頑張ってくださいね」というような内容のメールを送ったらさらにお返事で、「私のサイトは構成もシンプルで気に入っているんです」というお返事が来たんですよ!結局その方のページを見に行くことはなかったのですが、彼が自分のサイトを作って、それが世間のためになって、サイトの構成がシンプルで気に入ってるなんて、素晴らしいじゃないですか!でも、ただひとつの疑問は、なぜ、私にそれを伝えなければいけなかったのか、ということなんですよね。不思議。
ウェブって、特に個人がお金をかけてまで作っているウェブって、たとえ世の中のためになっていたとしても、どこかに自己満足のカケラがあると思うんですよね。私のなんて自己満足の固まりみたいなものだし。それに対して「構成がいい」とか「デザインがいい」とかって、本人じゃなくて見る人が決めるものだと思ってるんですけどどうでしょうか。そして、これは私の個人的意見だし、私のことは棚上げで書きますけど、私、確かに構成が良いウェブとかデザインが良いウェブにあこがれますが、要は内容ですよね。ってあたりまえか。内容が死ぬほどつまらないウェブって本当に、タマにありますよね。それをシンプルに構成されてもデザインをかっこよくしてあっても、友達とかじゃない限り、また見にいこうとしないと思う。
最近は、ああ、世の中には、宣言したいタイプの人というのがいるのだな、と悟ってきたのでそこまで「なぜだ?」と悩むことも少なくなってきましたが、こうして友達と3人で同じ結論に達したので嬉しかったのでした。私もうっかり知らない人に宣言しないように気をつけようっと、ってめちゃ宣言してみました(知らない人はいまのところは読まなかったことにしてね!)。

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