間違っている日本語?

メールで少し、以前に私が書いた、日本語の間違いについての反応が来たので嬉しさついでにもうちょっとあたしがいつも気になっている間違いについて語らせていただきます。
まず、すっっごく良く聞く間違いですが、「覚悟を決める」とかいう意味でよく使われる、「腹をくくる」という表現。「的を射る」と同じで、意味を考えればすぐ分かことですが(的を得るって、的(ダーツボード?)を得てどうするの?的は射るものなんですよ。)、腹はくくれません。腹はね、据えるものなんです。ドンと腹を据えることによって覚悟を決めるわけです。腹をくくるって、いったいどういうことなんでしょう。


いまちらっとしらべてみたら、どうやら、「腹を据える」と「高をくくる」が混ざってしまってこの間違いが始まったようですね。高をくくって覚悟をきめる?それも良く分かりませんが。ただし、「腹を据えかねる」という言葉もありますよね。これは別に覚悟をきめかねる、という意味じゃないですね。「怒りをおさえきれない」とか「我慢ができない」とかいう意味になると思いますがいかがでしょう。ってあたしも日本語間違えてたら、メールでこっそり教えてくださいね。変換ミスはことえりちゃんのせいにしますが。
追記:
さらに反響があってなんだか嬉しいです。みなさん乱れた日本語、気になるんですねぇ。Hさん、メールありがとうございました。ホント、最近は大学生でもちょっとダメみたいですねぇ。Hさんのメールの返信にも書いたのですが、「一所懸命」が、結局「一生懸命」で大丈夫になったように、私が書いた、「的を得る」でも「腹をくくる」でもだんだんと当たり前になってきているみたいです。実際広辞苑や一部辞書には載っているみたいですね。悲しいですけど(?)言葉も生き物、「ホントはそうじゃないのに〜」と言っていても生きている化石になりかねないので、ちゃんとチェックして現代の言葉遣いに自分を順応させていかないと、と思います。
うちの母からも電話で聞いたのですが、「間髪を入れず」という表現、本当は「カンハツ」と濁らず言うそうです。母が中高生のときはよく、試験で「誤読」の問題として出ていたそうですよ。きっと「危機一髪」と混ざったりして「パツ」と読むようになってしまったのかもしれませんね。今では「カンハツ」と言ったほうが間違いっぽく聞こえるのかも、と言っていました。
他にも私は知らなかったのですが、「固執する」というのも「コシツする」は昔は間違いだったそうです。本当は「コシュウする」と読むのが正かったらしいのです。「偏執狂」だって、「ヘンシツキョウ」ではなく「ヘンシュウキョウ」。もはや今だと、これは正しいほうが間違っているように聞こえてしまうかもしれませんね。もう「的を得る」だって「射る」のほうが「あのひと間違ってる」と言われかねないですし。でもまぁ、ホントは〜〜だけどね、とココロのなかでつぶやきながら、世の中の言葉の動きにも付いていくことにしなければいけないのでしょう。

One Reply to “間違っている日本語?”

  1. 「腹をくくる」っていうのは、ヤクザが覚悟を決めた時に
    サラシで腹をグルグルと括ってるイメージがあるのですが、
    そういうニュアンスで使ってる人が多いんじゃないですかね?

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *